栃木県足利市の災害リスク

この記事では、足利市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。足利市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 足利市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

足利市(栃木県)の人口は約140,102人(2025年推計)。標高は平均57.4mで、最低18.6mから最高376.8mの範囲です。

2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


地震リスク

地震リスクのイメージ

足利市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大18.46%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は299.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

足利市のAVS30は200〜300m/sの範囲で、やや軟弱な地盤を含むエリアです。地盤増幅率は1.29倍です。家具の固定や、重い物を高い場所に置かないといった基本的な地震対策を確認しておきましょう。

30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

足利市では、5,836個の125mメッシュのうち4,365メッシュ(74.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 4,365 / 5,836 メッシュ(74.8%)
最大浸水継続時間 168時間(約7日間)
対象河川 出流川、名草川、姥川、小俣川、彦谷川、旗川、松田川、桐生川、清水川、渡良瀬川、田島川、矢場川、粟谷川、蓮台寺川、袋川、長途路川(16河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は10.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「足利市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

足利市には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

足利市には160箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。5,836メッシュのうち385メッシュ(6.6%)がこれらの区域に含まれています。

過去の記録では、足利市で1件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ1件、土石流0件、地すべり0件)。

また、竜巻等の突風が4件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「栃木県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

足利市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 足利市からの距離 想定M
大久保断層 0.4km M7.0
太田断層 3.5km M6.9
深谷断層・綾瀬川断層(全体が同時に活動) 23.8km M7.5

最寄りの活断層(大久保断層)との距離が0.4kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,257mm
1月平均気温 3.6℃
8月平均気温 26.4℃
最深積雪 6cm

土地利用

建物用地が45.3%、森林が26.4%、農地が23.0%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は91,229人、人口密度は3,553人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 42箇所
消防署 6箇所
学校 63校
福祉施設 105施設
警察署 21箇所

最寄りの避難施設は「足利市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


よくある質問

足利市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、足利市内の最大値で18.46%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

足利市は洪水の危険がある?

足利市の5,836メッシュのうち4,365メッシュ(74.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

足利市の土砂災害警戒区域は?

足利市には160箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、栃木県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

足利市の避難場所はどこ?

足利市には42箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「足利市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:足利市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が18.46%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:4,365メッシュ(74.8%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 土砂災害:160箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。足利市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は足利市で撮影されたものではありません)