新潟県上越市の災害リスク

この記事では、上越市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。上越市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 上越市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

上越市(新潟県)の人口は約176,550人(2025年推計)。標高は平均69.4mで、最低0.0mから最高499.7mの範囲です。

2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


地震リスク

地震リスクのイメージ

上越市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大22.84%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は193.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

上越市のAVS30は200m/s未満であり、揺れが増幅されやすい軟弱地盤のエリアを含みます。地盤増幅率は1.95倍です。自宅や職場の耐震性を確認し、家具の固定や転倒防止対策を優先的に行いましょう。

30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

上越市では、13,524個の125mメッシュのうち7,654メッシュ(56.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 7,654 / 13,524 メッシュ(56.6%)
最大浸水継続時間 168時間(約7日間)
対象河川 中ノ俣川、中野川、保倉川、儀明川、入河沢川、別所川、前川、十二川、吉川、名立川、土口川、坪山川、大沢川、大瀬川、大熊川、小河川、小熊川、小黒川、平等寺川、御館川、戸野目川、折居川、朴ノ木川、柿崎川、桑取川、桑曽根川、樫谷川、櫛池川、正善寺川、正面倉川、沢入川、沢内川、沢山川、渋江川、湯ノ川、熊谷川、片貝川、牧猿俣川、猿俣川、猿毛川、玄僧川、田野上川、田麦川、矢代川、米山寺川、米山川、細野川、行野川、西沢川、錦川、関川、青田川、須川川、飯田川、高谷川(55河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は10.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「上越市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

上越市では、13,524メッシュのうち689メッシュ(5.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

想定最大浸水深が10.0mと非常に高く、3階建て以上の建物でも安全とは限りません。津波警報が発表されたら、すぐに高台や津波避難ビルへ避難してください。沿岸部にお住まいの方は、自宅から最も近い高台への徒歩ルートを複数確認しておきましょう。車での避難は渋滞のリスクがあるため、徒歩での避難を基本としてください。

今日からできる津波対策

  • 避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する

  • 「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく

  • 津波避難ビルの把握:「上越市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく

  • 第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

上越市には966箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。13,524メッシュのうち2,569メッシュ(19.0%)がこれらの区域に含まれています。

過去の記録では、上越市で43件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ3件、土石流0件、地すべり40件)。

また、竜巻等の突風が6件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「新潟県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

上越市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 上越市からの距離 想定M
平滝-伏野峠断層 2.8km M6.5
高田平野東縁断層帯 4.0km M6.7
高田平野西縁断層帯 13.0km M6.8

最寄りの活断層(平滝-伏野峠断層)との距離が2.8kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 2,560mm
1月平均気温 1.9℃
8月平均気温 25.5℃
最深積雪 101cm
豪雪地帯区分 豪雪地帯

年間降水量が2,560mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。

上越市は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。

土地利用

建物用地が24.2%、森林が29.2%、農地が41.2%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は87,881人、人口密度は3,168人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 335箇所
消防署 7箇所
学校 109校
福祉施設 589施設
警察署 37箇所

最寄りの避難施設は「上越市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


よくある質問

上越市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、上越市内の最大値で22.84%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

上越市は洪水の危険がある?

上越市の13,524メッシュのうち7,654メッシュ(56.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

上越市に津波は来る?

上越市の689メッシュ(5.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。

上越市の土砂災害警戒区域は?

上越市には966箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、新潟県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

上越市の避難場所はどこ?

上越市には335箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「上越市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:上越市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が22.84%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:7,654メッシュ(56.6%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 津波:想定最大10.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認

  • 土砂災害:966箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。上越市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は上越市で撮影されたものではありません)