山梨県甲斐市の災害リスク

この記事では、甲斐市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。甲斐市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 甲斐市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

甲斐市(山梨県)の人口は約75,080人(2025年推計)。標高は平均366.0mで、最低262.7mから最高1196.7mの範囲です。


地震リスク

地震リスクのイメージ

甲斐市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大55.5%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は312.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

甲斐市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.25倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

甲斐市では、1,904個の125mメッシュのうち1,077メッシュ(56.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 1,077 / 1,904 メッシュ(56.6%)
最大浸水継続時間 168時間(約7日間)
対象河川 亀沢川、六反川、塩川、富士川、東川、渋川、荒川、貢川、釜無川、鎌田川、防沢川(11河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は10.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「甲斐市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

甲斐市には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

甲斐市には土砂災害警戒区域の指定がありません。


活断層

甲斐市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 甲斐市からの距離 想定M
曽根丘陵断層帯 12.2km M6.8
糸魚川-静岡構造線断層帯(全体が同時に活動) 12.3km M7.5
糸魚川-静岡構造線断層帯(中北部と中南部と南部が同時に活動) 12.3km M7.4

最寄りの活断層(曽根丘陵断層帯)から12.2kmの位置にあります。この断層が活動した場合、甲斐市でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,180mm
1月平均気温 2.2℃
8月平均気温 25.8℃
最深積雪 10cm

土地利用

建物用地が49.5%、森林が13.8%、農地が29.9%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は52,842人、人口密度は4,426人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 154箇所
消防署 2箇所
学校 28校
福祉施設 196施設
警察署 7箇所

最寄りの避難施設は「甲斐市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


よくある質問

甲斐市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、甲斐市内の最大値で55.5%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

甲斐市は洪水の危険がある?

甲斐市の1,904メッシュのうち1,077メッシュ(56.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

甲斐市の避難場所はどこ?

甲斐市には154箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「甲斐市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:甲斐市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が55.5%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:1,077メッシュ(56.6%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。甲斐市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は甲斐市で撮影されたものではありません)