「30年で26%」は高いのか?
防災科学技術研究所(NIED)が公表する確率論的地震動予測地図では、「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が地域ごとに示されています。
例えば東京都心部では約 47% という数値が出ています。これは高いのでしょうか?
日常のリスクとの比較
| リスク | 30年間の確率 |
|---|---|
| 交通事故で負傷 | 約24% |
| 火災に遭う | 約1.9% |
| 空き巣に入られる | 約3.4% |
| 震度6弱以上(東京) | 約47% |
交通事故に遭う確率の約2倍です。にもかかわらず、地震保険の加入率は約35%にとどまっています。
確率の計算方法
地震の発生確率は、主に2つのモデルから算出されます。
1. 長期評価(特定の断層・海溝型)
- 活断層や海溝型地震の過去の発生間隔から算出
- 例:南海トラフ地震は「30年以内に70〜80%」
2. 確率論的地震動予測(面的な評価)
- 全国を250mメッシュに分割
- 周辺の全ての地震源からの影響を重ね合わせ
- 地盤の増幅特性(AVS30)を考慮
防災DBでは後者のデータを使用し、125mメッシュ単位での評価を行っています。
確率が低い=安全ではない
よくある誤解として「確率3%なら安心」という認識がありますが、これは危険です。
- 確率3%は「起きない」ではなく「いつ起きてもおかしくない」
- 1995年の阪神・淡路大震災の直前、神戸の確率は8%未満でした
- 確率は「平均的な発生間隔」に基づく推定であり、不確実性を含みます
備えのポイント
- 耐震診断: 1981年以前の旧耐震基準の建物は要注意
- 家具固定: 死因の多くは家具の転倒
- 備蓄: 最低3日分、できれば1週間分の食料・水
- 地震保険: 火災保険だけでは地震被害は補償されない
防災DBでの確認方法
防災DBでは、住所を入力するだけで以下の地震リスク情報が確認できます:
- 4段階の震度別30年確率(震度5弱/5強/6弱/6強)
- 地盤増幅率(AVS30に基づく)
- 全壊確率(フラジリティ曲線による推定)
- 近くの活断層情報
確率の数字だけでなく、地盤の特性や建物の脆弱性も含めた総合的な評価を提供しています。
防災DB