中山川ダムの基本情報と防災上の役割

撮影: 田村淳 / CC BY 3.0
中山川ダムは山口県岩国市に位置する重力式コンクリートダムで、1995年(平成時代)に完成しました。堤高37m、総貯水量約755万m³(東京ドーム約6杯分)です。洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道を目的とする多目的ダムです。
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この記事でわかること
- 中山川ダムの基本情報(位置・規模・型式)
- 中山川ダムの貯水量・流域面積
- 中山川ダムの目的と役割(多目的ダム)
- 中山川ダムの建設の歴史
- 中山川ダムの防災上の役割と災害リスク
中山川ダムの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ダム名 | 中山川ダム |
| 所在地 | 岩国市周東町用田 |
| 水系 | 島田川水系 |
| 河川 | 中山川 |
| 型式 | 重力式コンクリートダム |
| 目的 | 洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道 |
| 管理者 | 山口県 |
| 堤高 | 37m |
| 堤頂長 | 143m |
| 堤体積 | 44千m³ |
| 総貯水量 | 約755万m³ |
| 有効貯水量 | 約710万m³ |
| 流域面積 | 約15km² |
| 竣工年 | 1995年 |
| 築年数 | 31年 |
中山川ダムの貯水量を実感する
中山川ダムの総貯水量は約755万m³です。これは東京ドーム約6杯分に相当します。25mプールに換算すると約20,133杯分の水量です。
このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約710万m³(総貯水量の約94%)です。
洪水調節容量(洪水時に一時的に貯められる量)は推定約45.0万m³です。大雨時にこの容量分の水を一時的にダムに貯めることで、下流の水位上昇を抑えます。
流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約15km²です。
流域1km²あたり約50.3万m³の水を貯められる計算です。
中山川ダムの型式:重力式コンクリートダム
コンクリートの自重で水圧に耐える最も一般的な型式で、日本のダムの多くがこの型式です。
中山川ダムの目的と役割
中山川ダムは多目的ダムとして、洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道の3つの目的を担っています。
- 洪水調節: 大雨時にダムに水を一時的に貯めて、下流への放流量を調整することで洪水被害を軽減します。
- 流水の正常な機能の維持: 渇水時にダムから放流することで、河川の水量を確保し、生態系や水利用を維持します。
- 上水道: ダムに貯めた水を浄水処理して、周辺地域の飲料水・生活用水として供給します。
中山川ダムの歴史
中山川ダムは1974年に着工し、21年の工期を経て1995年に完成しました。
施工は鴻池組・時盛建設が担当しました。
現在は山口県が管理を行っています。
中山川ダムの防災上の役割と災害リスク
洪水調節機能
中山川ダムは洪水調節機能を持つ多目的ダムです。大雨や台風による洪水時に、ダムに水を一時的に貯めることで下流の中山川の水位上昇を抑制し、浸水被害を軽減する重要な役割を果たしています。
洪水調節容量は推定約45.0万m³で、この容量を超える洪水が発生した場合は、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作(緊急放流)」が実施される可能性があります。
緊急放流(異常洪水時防災操作)とは
ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、ダムに流入する水をそのまま下流に放流する操作です。緊急放流が実施されると、下流の水位が急激に上昇するため、非常に危険です。
- 緊急放流の実施が予想される場合、ダム管理者から自治体に通知されます
- 自治体から避難指示が出たら、速やかに避難してください
- 近年では2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号で複数のダムが緊急放流を実施しました
中山川ダム下流域にお住まいの方へ
ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。
- 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
- 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
-
気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない
-
緊急放流情報の確認: ダム管理者や自治体からの緊急放流に関する情報に注意する
ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。
中山川ダムに関するよくある質問
中山川ダムの貯水量はどのくらいですか?
中山川ダムの総貯水量は約755万m³(東京ドーム約6杯分)です。
中山川ダムは何のために造られましたか?
中山川ダムは洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道を目的とする多目的ダムとして建設されました。
中山川ダムが満水になったらどうなりますか?
ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、異常洪水時防災操作(いわゆる「緊急放流」)が行われることがあります。これは流入量をそのまま下流に放流する操作で、下流の水位が急上昇する可能性があります。自治体からの避難指示に速やかに従ってください。
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まとめ
- 中山川ダムは山口県に位置する重力式コンクリートダムです
- 堤高37m、総貯水量約755万m³の中規模ダムです
- 多目的ダムとして下流域の洪水被害軽減に貢献しています
- ダムの下流でも計画を超える大雨時は浸水リスクがあります。ハザードマップで事前確認を
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
- 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
- Wikimedia Commons(画像、個別ライセンスは各画像に表記)
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本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月