赤河断層帯の地震リスク|岐阜県飛騨市・富山県南砺市の活断層
赤河断層帯は、岐阜県飛騨市から富山県南砺市にかけて、飛騨・越中の県境山間部を走る活断層です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.41%の確率でM6.6規模の地震を引き起こすと評価されています。
南砺市は世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」の五箇山エリアを擁し、飛騨市には神岡鉱山・スーパーカミオカンデが立地しています。
赤河断層帯の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置 | 岐阜県飛騨市〜富山県南砺市(飛越県境) |
| 断層の延長 | 約14km |
| 想定地震規模 | M6.6 |
| 断層型 | 左横ずれ断層 |
| 特徴 | 世界遺産・五箇山に近接 |
赤河断層帯は跡津川断層帯の東方に位置し、飛騨山地を走る断層群のひとつです。
地震発生確率
| 期間 | 発生確率 |
|---|---|
| 30年以内 | 約0.41% |
| 50年以内 | 約0.7% |
| 100年以内 | 約1.4% |
なぜ注目すべきか
世界遺産・五箇山合掌造り集落への影響
南砺市の五箇山地区には相倉集落・菅沼集落の合掌造り集落があり、1995年にユネスコ世界遺産に登録されています。木造の合掌造り家屋は柔軟な構造で地震に比較的強いとされますが、大規模な直下型地震には限界があります。
神岡鉱山・スーパーカミオカンデ
飛騨市神岡町の地下にはスーパーカミオカンデ(ニュートリノ観測施設)が設置されており、ノーベル物理学賞を2度生んだ世界的な科学施設です。
飛越県境の極度の孤立
赤河断層帯が走る飛越県境は急峻な山岳地帯であり、国道360号・471号が主要アクセスです。冬期は積雪による通行止めも多く、地震と積雪の複合で長期孤立が想定されます。
影響が想定される主な市町村
- 岐阜県飛騨市(神岡地区)
- 富山県南砺市(五箇山地区)
M6.6の直下型地震が発生した場合、断層近傍では震度6弱に達する可能性があります。
過去の地震歴
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 1858年 | 飛越地震(M7.0〜7.1)— 飛騨・越中で被害 |
| 1961年 | 北美濃地震(M7.0)— 飛騨地方で被害 |
| 2020年 | 飛騨地方の群発地震 — 神岡周辺で活動 |
移住・不動産購入時のチェックポイント
飛騨市・南砺市への移住を検討している方向けの確認事項です。
極度の孤立リスク(最重要)
- 飛越県境は日本有数の交通困難地域
- 冬期は通行止めが頻発
- 食料・燃料の備蓄は最低2〜3週間分
世界遺産エリアの建築制限
- 五箇山地区は景観保全のための建築制限あり
データ出典
- 地震調査研究推進本部「赤河断層帯の長期評価」
- 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図」
- 岐阜県・富山県「地震被害想定調査」
防災DB