琵琶湖南部湖底断層の地震リスク|大津市・草津市の活断層

琵琶湖南部湖底断層は、琵琶湖の南部湖底を走る活断層です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.68%の確率でM6.7規模の地震を引き起こすと評価されています。

琵琶湖南部は大津市・草津市・守山市など滋賀県の人口密集地に面しており、京都・大阪へのベッドタウンとして急速に発展してきたエリアです。断層直上に多くの住宅・商業施設が立地しています。

琵琶湖南部湖底断層の基本情報

項目 内容
位置 滋賀県大津市〜草津市沖(琵琶湖南部の湖底)
断層の延長 約17km
想定地震規模 M6.7
断層型 正断層系
特徴 琵琶湖を形成する断層群の一部

琵琶湖は約400万年前から断層運動によって形成された構造湖であり、湖底にはさまざまな活断層が発達しています。南部湖底断層は琵琶湖東岸湖底断層、琵琶湖西岸断層帯とともに琵琶湖周辺の断層系を構成しています。

地震発生確率

期間 発生確率
30年以内 約0.68%
50年以内 約1.1%
100年以内 約2.2%

なぜ注目すべきか

滋賀県の人口密集地に直接影響

琵琶湖南部は滋賀県の人口の過半数が集中するエリアです。大津市(約34万人)、草津市(約14万人)、守山市、栗東市、野洲市など、JR琵琶湖線沿線の都市群が影響圏に入ります。

京都・大阪への通勤路線の寸断リスク

JR琵琶湖線(東海道本線)は湖南地域と京都・大阪を結ぶ大動脈です。地震による路線寸断は数十万人の通勤者に影響し、京阪神の経済活動にも波及します。

琵琶湖の水資源への影響

琵琶湖は近畿圏約1,450万人の水がめです。湖底断層の活動による湖底地形の変化や、周辺の浄水施設の被害は、広域の水供給に影響する可能性があります。

琵琶湖西岸断層帯との連動

近接する琵琶湖西岸断層帯北部(30年確率約1〜3%)との連動が起きた場合、被害は大幅に拡大します。

影響が想定される主な市町村

  • 滋賀県大津市(湖南・瀬田地区)
  • 滋賀県草津市
  • 滋賀県守山市
  • 滋賀県栗東市
  • 滋賀県野洲市

M6.7の地震が発生した場合、湖岸の軟弱地盤エリアでは震度6弱に達する可能性があります。琵琶湖沿岸の埋立地や造成地では液状化が懸念されます。

過去の地震歴

時期 内容
1185年 文治地震(M7.4)— 琵琶湖周辺で甚大な被害
1662年 寛文近江・若狭地震(M7.2〜7.6)— 琵琶湖西岸で大被害
1854年 伊賀上野地震(M7.3)— 滋賀県南部で被害
2013年 淡路島の地震(M6.3)— 大津市で震度3

移住・不動産購入時のチェックポイント

大津市・草津市への移住や住宅購入を検討している方向けの確認事項です。

湖岸埋立地の地盤確認(最重要)
- 琵琶湖沿岸の埋立地・造成地は液状化リスクが高い
- 滋賀県の「液状化危険度マップ」を必ず確認
- 旧湖岸線より内陸の自然地盤が相対的に安全

JR通勤の代替手段確認
- 琵琶湖線寸断時の通勤代替ルート(京阪電車、名神高速)を確認
- リモートワーク環境の整備も防災対策のひとつ

琵琶湖の浸水リスク
- 断層活動による琵琶湖の水位変動(セイシュ現象)に注意
- 湖岸から数百m以内の低地は浸水リスクを確認

防災DBで琵琶湖南部のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「琵琶湖南部湖底断層の長期評価」
  • 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図」
  • 滋賀県「地震被害想定調査」
  • 大津市「防災ハザードマップ」