琵琶湖西岸断層帯北部の地震リスク|M6.6・30年確率1.57%

琵琶湖の西岸に沿って走る琵琶湖西岸断層帯北部は、滋賀県高島市〜大津市にかけて延びる活断層です。地震本部の長期評価では、M6.6クラスの地震を30年以内に1.57%の確率で引き起こすと評価されています。近畿地方の内陸直下型地震として、琵琶湖岸の液状化リスクや京阪神への広域影響が懸念される断層です。

琵琶湖西岸断層帯北部の基本情報

項目 内容
断層名 琵琶湖西岸断層帯北部
所在地 滋賀県高島市〜大津市(琵琶湖西岸)
断層の種類 逆断層(東傾斜)
断層長さ 約40km
想定マグニチュード M6.6
30年以内の発生確率 1.57%
平均活動間隔 約1,000〜3,000年
最新活動時期 歴史時代(詳細不明)
データ出典 活断層データベース(地震本部)・J-SHIS

地震発生確率

期間 発生確率
10年以内 約0.5%
30年以内 1.57%
50年以内 約2.6%
100年以内 約5.1%

なぜ琵琶湖西岸断層帯北部に注目すべきか

近畿地方の直下型地震リスク

琵琶湖西岸断層帯は、1995年阪神・淡路大震災を引き起こした野島断層と同様の内陸直下型活断層です。近畿地方には花折断層帯・有馬-高槻断層帯など多数の主要活断層が密集しており、琵琶湖西岸断層帯北部もその重要な一つです。

琵琶湖岸の液状化リスク

断層に沿った琵琶湖岸の低地・湖岸埋立地は、地盤が軟弱で液状化リスクが高い地域です。高島市・大津市の湖岸沿いの住宅地や観光施設は特に注意が必要です。

花折断層帯との連動可能性

琵琶湖西岸断層帯北部は南側の花折断層帯に接続しており、過去には両断層が連動して活動した可能性が指摘されています。連動した場合、想定マグニチュードがより大きくなる可能性があります(ただし現時点では連動評価は行われていません)。

近江盆地の沖積低地

断層の東側に広がる近江盆地(高島市安曇川流域・大津市北部)は、厚い沖積層で覆われた軟弱地盤地帯です。同程度のマグニチュードでも、地盤増幅効果により揺れが大きくなる恐れがあります。

影響が想定される市町村

都道府県 市町村
滋賀県 高島市、大津市、長浜市(一部)、守山市(一部)
京都府 京都市左京区・北区(一部)、南丹市(一部)

大津市は滋賀県庁所在地であり、県の行政機能への影響も想定されます。

過去の地震活動と歴史記録

地震名 年月日 マグニチュード 被害
天明江州大地震 1830年8月19日 M6.5推定 近江・京都で死者者多数
1995年兵庫県南部地震 1995年1月17日 M7.3 阪神・淡路大震災(花折断層の南延長)
高島市付近の地震 2004年10月 M4.7 軽微な被害

歴史史料によると1830年の江州大地震(M6.5推定)は、琵琶湖西岸断層帯の活動と関連する可能性が指摘されていますが、断層との対応関係は確定していません。

建物・不動産リスクポイント

湖岸低地の軟弱地盤対策

琵琶湖岸の埋立地・干拓地・旧湖底地域では地盤沈下・液状化のリスクが高く、基礎補強や液状化対策工事が有効です。

旧耐震建物のリスク

高島市や大津市の市街地には1981年以前の旧耐震基準建物が多く残存しています。耐震診断・耐震改修の補助制度(各市の補助金)を活用することを検討してください。

土砂災害リスク(比叡山・比良山系)

断層の西側に連なる比叡山・比良山系は急峻で、地震時の斜面崩壊リスクが高い地域です。山麓部の住宅は土砂災害警戒区域の確認が必須です。

企業BCPと代替拠点

滋賀県は近畿の製造業拠点として重要な役割を担っています。琵琶湖西岸断層帯北部の地震リスクをBCPに組み込み、代替拠点(京都・大阪側)との連携を検討することが推奨されます。

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データ出典

  • 地震調査研究推進本部「琵琶湖西岸断層帯の長期評価」
  • 産業技術総合研究所 活断層データベース(AIST-AFGD)
  • 国土地理院 活断層図「近畿地方」
  • 防災DB独自集計(125mメッシュ × 活断層データ)

本記事は各公表資料を基に防災DB編集部が整理しました。最新情報は各機関の公式資料をご確認ください。