御所谷断層帯の地震リスク|大分県別府市・由布市の活断層

御所谷断層帯は、大分県別府市から由布市にかけて走る活断層です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.33%の確率でM7.3規模の地震を引き起こすと評価されています。

別府市は日本一の温泉湧出量を誇る温泉都市であり、由布市は由布院温泉で知られます。M7.3という阪神大震災級の想定規模は、温泉観光都市にとって極めて深刻なリスクです。

御所谷断層帯の基本情報

項目 内容
位置 大分県別府市〜由布市
断層の延長 約32km
想定地震規模 M7.3
断層型 正断層
特徴 別府−万年山断層帯の一部、M7.3の大規模想定

地震発生確率

期間 発生確率
30年以内 約0.33%
50年以内 約0.6%
100年以内 約1.1%

なぜ注目すべきか

M7.3の大規模想定

断層長約32kmに対応するM7.3は1995年阪神大震災と同規模です。別府市(約11万人)・由布市(約3万人)への被害は壊滅的なものとなる可能性があります。

別府温泉への影響

別府市は温泉の源泉数・湧出量とも日本一であり、「地獄めぐり」は年間約800万人の観光客を集めます。大地震は温泉源の変動・枯渇・旅館の損壊を招き、温泉観光産業に壊滅的な打撃を与えます。

由布院温泉・金鱗湖への影響

由布院温泉は全国屈指の人気温泉地であり、金鱗湖の朝霧は象徴的な景観です。地震による地下水系の変動は温泉の質・量に影響し、地形変化は景観を損ないます。

2016年熊本地震の余波

2016年熊本地震では別府市でも震度6弱を記録し、温泉施設の被害が発生しました。御所谷断層帯は熊本地震で動いた断層系の東方延長にあたり、応力変化の影響が懸念されます。

影響が想定される主な市町村

  • 大分県別府市
  • 大分県由布市
  • 大分県大分市(西部)

過去の地震歴

時期 内容
1596年 慶長豊後地震(M7.0)— 別府湾で津波、大被害
1975年 大分県中部地震(M6.4)— 別府市で被害
2016年 熊本地震(M7.3)— 別府市で震度6弱

移住・不動産購入時のチェックポイント

温泉地特有のリスク確認(最重要)
- 温泉源周辺の地盤は不安定な場合がある
- 硫化水素等の有毒ガスリスクも考慮
- 別府市・由布市の「防災ハザードマップ」を確認

防災DBで別府市のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「御所谷断層帯の長期評価」
  • 大分県「地震被害想定調査」