池田山断層の地震リスク|岐阜県池田町・大垣市の活断層

池田山断層は、岐阜県揖斐郡池田町から大垣市北部にかけて、池田山の東麓を走る活断層です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.59%の確率でM6.8規模の地震を引き起こすと評価されています。

大垣市は「水の都」として知られ、濃尾平野の豊富な地下水と輪中(わじゅう)の歴史を持つ城下町です。ゼロメートル地帯を含む低地に位置する大垣市にとって、地震による堤防の損壊は洪水リスクに直結する深刻な課題です。

池田山断層の基本情報

項目 内容
位置 岐阜県揖斐郡池田町〜大垣市北部(池田山東麓)
断層の延長 約14km
想定地震規模 M6.8
断層型 逆断層
特徴 養老−桑名−四日市断層帯の北方延長、濃尾平野西縁

池田山断層は養老山地の北端にあたる池田山の東麓を走り、濃尾平野の西縁を画する断層群の一部です。1891年濃尾地震の根尾谷断層の南方に位置しており、濃尾地域の活断層群を構成しています。

地震発生確率

期間 発生確率
30年以内 約0.59%
50年以内 約1.0%
100年以内 約2.0%

なぜ注目すべきか

ゼロメートル地帯と輪中の洪水リスク

大垣市は揖斐川・長良川・木曽川の三川が合流する地域に位置し、歴史的に水害に苦しんできた「輪中」の地です。海抜ゼロメートル以下のエリアが広がっており、地震による堤防の損壊は大規模な洪水を引き起こす恐れがあります。

1891年濃尾地震の記憶

1891年濃尾地震(M8.0)は日本の内陸地震最大級であり、大垣市でも壊滅的な被害を受けました。池田山断層は根尾谷断層の南方に位置しており、同じ応力場の断層として警戒が必要です。

イビデン・大垣共立銀行など地場産業

大垣市にはイビデン(ICパッケージ基板世界大手)、大垣共立銀行(地方銀行)など地域経済の中核企業が立地しています。地震による事業停止は地域経済に甚大な影響を及ぼします。

東海道新幹線・JR東海道本線の通過

大垣市はJR東海道本線の要衝であり、東海道新幹線も近傍を通過しています。地震による鉄道の長期運休は東京−大阪間の大動脈に影響します。

影響が想定される主な市町村

  • 岐阜県揖斐郡池田町
  • 岐阜県大垣市(北部)
  • 岐阜県揖斐郡揖斐川町(南部)
  • 岐阜県神戸町

M6.8の直下型地震が発生した場合、濃尾平野の低地では震度6弱〜6強に達する可能性があります。ゼロメートル地帯では液状化と浸水の複合被害が懸念されます。

過去の地震歴

時期 内容
1586年 天正地震(M7.8)— 大垣城が損壊
1891年 濃尾地震(M8.0)— 大垣市で壊滅的被害
1909年 姉川地震(M6.8)— 大垣市周辺で被害
1945年 三河地震(M6.8)— 岐阜県西部で震度4

移住・不動産購入時のチェックポイント

池田町・大垣市への移住を検討している方向けの確認事項です。

ゼロメートル地帯の確認(最重要)
- 大垣市中心部は海抜ゼロメートル以下のエリアが広がる
- 地震による堤防損壊→洪水の複合リスクを最重要視
- 岐阜県の「洪水浸水想定区域図」と「液状化危険度マップ」を必ず確認

輪中地域の排水リスク
- 輪中内は排水ポンプに依存しており、地震による停電でポンプが停止すると浸水
- 高台(池田山麓の段丘面)が相対的に安全

建物の耐震性と水害対策の両立
- 耐震性に加え、床上浸水対策(かさ上げ・防水壁)も確認
- 1階が浸水しても2階に避難できる構造の住宅を検討

防災DBで大垣市のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「池田山断層の長期評価」
  • 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図」
  • 岐阜県「地震被害想定調査」
  • 大垣市「防災ハザードマップ」