釜ヶ台断層帯の地震リスク|新潟県糸魚川市の活断層と糸静線との関係

釜ヶ台断層帯は新潟県糸魚川市の山間部に位置する活断層です。地震調査研究推進本部(地震本部)の長期評価では、今後30年以内に約0.85%の確率でM6.6規模の地震を引き起こすと評価されています。

糸魚川市周辺は、日本列島を南北に縦断する巨大な断層系「糸魚川−静岡構造線(糸静線)」の北端に位置しており、複数の活断層が集中する地帯です。

釜ヶ台断層帯の基本情報

項目 内容
位置 新潟県糸魚川市南部山間部
断層の長さ 約22km
想定地震規模 M6.6
断層型 逆断層
特徴 糸魚川−静岡構造線の北端域に位置

釜ヶ台断層帯は糸魚川市の姫川上流域に沿った山地内を延びる断層で、急峻な地形の中に位置しています。

地震発生確率

期間 発生確率
30年以内 約0.85%
50年以内 約1.4%
100年以内 約2.8%

なぜ注目すべきか

糸魚川−静岡構造線との近接

釜ヶ台断層帯は、日本最大級の活断層帯である糸魚川−静岡構造線断層帯の北端部に近接しています。糸静線断層帯は全体が同時に活動した場合、M8クラスの超巨大内陸地震を引き起こす可能性があります。釜ヶ台断層帯はその周辺応力場の中に存在しており、糸静線の活動と連動するシナリオも考慮に入れる必要があります。

2016年12月糸魚川市大規模火災との教訓

2016年12月の糸魚川市大規模火災(強風による延焼、147棟焼損)は、地震発生時の同時火災・延焼拡大リスクを改めて示しました。地震によるガス漏洩・配線ショートが発端の火災が強風下で拡大した場合、釜ヶ台断層帯近傍の市街地でも同様のシナリオが起きうります。

姫川の上流崩壊リスク

釜ヶ台断層帯は姫川の上流域に位置しています。大規模な地震が発生した場合、崩壊土砂が姫川をせき止め、天然ダムが形成される可能性があります。天然ダムの決壊による洪水は、姫川沿いの糸魚川市街地に壊滅的な被害をもたらしかねません。

影響が想定される主な市町村

  • 新潟県糸魚川市(断層帯近傍・下流域)
  • 新潟県南魚沼郡湯沢町(上流域)
  • 長野県北安曇郡小谷村(南側近傍)

M6.6の直下型地震発生時、断層近傍では震度6弱〜6強に達する可能性があります。

過去の地震歴

時期 内容
1858年 飛越地震(M7.1)— 飛騨地域、土砂ダムが発生
1918年 糸魚川地震(M6.1)— 糸魚川周辺に被害
過去数千〜万年前 釜ヶ台断層帯自体の活動(地形・地質調査より)

移住・不動産購入時のチェックポイント

糸魚川市周辺への移住を検討している方向けの確認事項です。

急傾斜地・土砂災害リスク
- 糸魚川市は土砂災害危険箇所が非常に多い地形
- 姫川沿いの低地は洪水・土石流リスクが高い
- 土砂災害警戒区域・特別警戒区域の確認が必須

糸静線からの距離
- 糸魚川−静岡構造線断層帯の位置を防災DBで確認
- 複数断層の重複リスクを認識した上での居住判断

冬期・豪雪への備え
- 糸魚川市は豪雪地帯(年間積雪量が多い年は2m超)
- 積雪期の避難計画と燃料・食料の備蓄

防災DBで釜ヶ台断層帯のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「釜ヶ台断層帯の長期評価」
  • 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図2020年版」
  • 国土地理院「活断層図」
  • 糸魚川市「地域防災計画」