菊川断層帯(南部区間)の地震リスク|山口県下関市の活断層

菊川断層帯(南部区間)は、山口県下関市を中心に走る活断層です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.54%の確率でM6.5規模の地震を引き起こすと評価されています。

下関市は関門海峡に面する本州最西端の都市であり、ふぐの水揚げ日本一・関門海峡の景観で知られます。菊川断層帯は北部区間・中部区間・南部区間に分かれており、南部区間は下関市街地に最も近い位置を走っています。

菊川断層帯(南部区間)の基本情報

項目 内容
位置 山口県下関市(菊川地区〜豊浦地区)
断層の延長 約12km
想定地震規模 M6.5
断層型 横ずれ断層
特徴 菊川断層帯の南端部、下関市街地に近接

菊川断層帯は山口県西部を南北に走る約50kmの大規模な断層系で、北部・中部・南部の3区間に分かれています。南部区間は下関市の内陸部を走り、市街地への影響が最も懸念される区間です。

地震発生確率

期間 発生確率
30年以内 約0.54%
50年以内 約0.9%
100年以内 約1.8%

なぜ注目すべきか

関門海峡の交通インフラへの影響

下関市は関門橋・関門トンネル(国道・鉄道)で北九州市と結ばれています。地震によるこれらのインフラの損傷は、本州と九州を結ぶ大動脈に甚大な影響を与えます。

下関港・水産業への影響

下関港はふぐ取扱量日本一であり、水産業は下関の基幹産業です。港湾施設の損壊・冷凍冷蔵施設の被害は水産物の流通に広域的な影響を及ぼします。

中部・北部区間との連動

菊川断層帯は3区間が連動して活動する可能性も評価されています。全体が同時に活動した場合、想定規模はさらに大きくなります。

影響が想定される主な市町村

  • 山口県下関市(菊川・豊浦・豊田地区)
  • 山口県長門市(南部)

M6.5の直下型地震が発生した場合、断層近傍では震度6弱に達する可能性があります。

過去の地震歴

時期 内容
1898年 山口県東部の地震(M6.2)— 山口県で被害
2005年 福岡県西方沖地震(M7.0)— 下関市で震度5弱
2014年 伊予灘の地震(M6.2)— 下関市で震度3
2024年 豊後水道の地震(M6.6)— 下関市で震度3

移住・不動産購入時のチェックポイント

下関市への移住を検討している方向けの確認事項です。

関門海峡への依存度の確認(最重要)
- 通勤・通学で関門橋・関門トンネルを利用する場合、寸断時の代替手段を確認
- 関門汽船(連絡船)の運航状況を把握

沿岸部の地盤確認
- 下関港周辺の埋立地は液状化リスクが高い
- 山口県の「液状化危険度マップ」を確認

津波リスク
- 関門海峡は狭隘な海峡であり、津波の増幅効果に注意
- 海峡沿岸の低地は浸水リスクを確認

防災DBで下関市のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「菊川断層帯の長期評価」
  • 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図」
  • 山口県「地震被害想定調査」
  • 下関市「防災ハザードマップ」