西山断層帯大島沖区間の地震リスク|M6.9・30年確率1.68%

山口県周防大島(屋代島)沖から愛媛県側の瀬戸内海に延びる西山断層帯大島沖区間は、M6.9クラスの地震を引き起こしうる海底活断層です。地震調査研究推進本部の評価では30年以内の発生確率は1.68%とされており、瀬戸内海沿岸の広い範囲に揺れと津波の影響を与える可能性があります。

西山断層帯大島沖区間の基本情報

項目 内容
断層名 西山断層帯大島沖区間
所在地 山口県周防大島沖〜愛媛県今治市沖(瀬戸内海)
断層の種類 逆断層(北東傾斜)
断層長さ 約30km
想定マグニチュード M6.9
30年以内の発生確率 1.68%
平均活動間隔 不明(海底断層のため調査困難)
最新活動時期 後期更新世以降
データ出典 活断層データベース(地震本部)・J-SHIS

地震発生確率

期間 発生確率
10年以内 約0.6%
30年以内 1.68%
50年以内 約2.8%
100年以内 約5.4%

なぜ西山断層帯大島沖区間に注目すべきか

瀬戸内海の海底断層という特徴

西山断層帯大島沖区間は海底に位置する活断層です。陸上の活断層と比べて直接調査が難しく、不確実性が高い反面、地震動に加えて津波発生リスクを伴う点が大きな特徴です。

瀬戸内海は比較的水深が浅いものの、海底断層が逆断層として活動した場合、局所的な津波が発生する可能性があります。周防大島・柳井市・光市・下松市などの沿岸低地では津波ハザードマップの確認が重要です。

M6.9クラスの地震動

M6.9はM7.0に迫る規模で、断層近傍では震度6強〜7の激しい揺れが想定されます。周防大島(人口約14,000人)は離島であり、地震後の孤立リスクが高く、防災計画における島内完結の備えが求められます。

愛媛・山口両県への広域影響

海底断層のため、揺れの影響は山口県(柳井市・光市・周南市・岩国市)と愛媛県(今治市・西条市)の両岸にわたります。製油所・化学工場などの重要施設が立地する周南コンビナートへの影響も懸念材料です。

影響が想定される市町村

都道府県 市町村
山口県 周防大島町、柳井市、光市、下松市、周南市、岩国市
愛媛県 今治市、西条市、東温市
広島県 呉市(一部)、竹原市(一部)

過去の地震活動と歴史記録

地震名 年月日 マグニチュード 被害
安政南海地震 1854年12月24日 M8.4 津波により山口・愛媛で被害
周防灘地震 1905年6月2日 M7.2 山口・福岡・大分で死者11人
愛媛県南予地震 2001年3月24日 M6.7 芸予地震。死者2人、負傷者288人

西山断層帯大島沖区間自体の単独活動の記録は確認されていませんが、2001年芸予地震は安芸灘断層帯の活動であり、同様の海底逆断層が起こした地震として参考になります。

沿岸部の建物・不動産リスクポイント

津波浸水リスクの確認

大島沖区間の地震では、周防大島や柳井市・光市の低地部で津波が到達する可能性があります。各市町村が公表する津波ハザードマップで浸水想定深を確認し、避難場所・避難経路を把握してください。

液状化リスク

海岸沿いの埋立地・砂質地盤では液状化リスクが高まります。周南コンビナート周辺の工場用地や、港湾近くの住宅地は特に注意が必要です。

離島特有の孤立リスク

周防大島は橋1本(大島大橋)でつながっており、地震により橋が損傷した場合は島内が孤立します。島内での食料・医療品の備蓄と、船舶による避難ルートの確保が重要です。

BCPへの組み込み

周南コンビナートや岩国基地周辺の事業者は、西山断層帯大島沖区間の地震リスクをBCP(事業継続計画)に明示的に組み込み、代替拠点・代替輸送手段を整備することが推奨されます。

あなたの住所の地震リスクを調べる

防災DBでは、住所・郵便番号から周辺の活断層リスクを地図上で確認できます。

防災DBで地震リスクを確認する → https://bousaidb.jp/check

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「西山断層帯の長期評価」
  • 産業技術総合研究所 活断層データベース(AIST-AFGD)
  • 国土地理院 海底地形図(瀬戸内海)
  • 内閣府防災情報「主要活断層の長期評価」
  • 防災DB独自集計(125mメッシュ × 活断層データ)

本記事のデータは各公表資料を基に防災DB編集部が整理したものです。最新情報は各機関の公式資料をご確認ください。