下伊那竜東断層帯の地震リスク|長野県飯田市・下伊那郡の活断層

下伊那竜東断層帯は、長野県飯田市から下伊那郡にかけて、伊那谷の東縁(天竜川東岸)を走る活断層です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.35%の確率でM7.2規模の地震を引き起こすと評価されています。

飯田市はリニア中央新幹線の長野県駅が設置される予定の都市であり、M7.2という大きな想定規模はリニア計画にも影響する重要な断層です。

下伊那竜東断層帯の基本情報

項目 内容
位置 長野県飯田市〜下伊那郡(天竜川東岸)
断層の延長 約35km
想定地震規模 M7.2
断層型 逆断層
特徴 伊那谷最大級の断層、リニア駅に近接、M7.2

地震発生確率

期間 発生確率
30年以内 約0.35%
50年以内 約0.6%
100年以内 約1.2%

なぜ注目すべきか

M7.2の大規模想定

断層長約35kmに対応するM7.2は、2004年中越地震(M6.8)を大幅に上回る規模です。伊那谷全域に甚大な被害をもたらす可能性があります。

リニア中央新幹線の長野県駅

飯田市にはリニア中央新幹線の長野県駅が設置される計画です。M7.2の断層がリニアのルートに近接しており、建設・運行の安全性に関わります。

天竜峡・南信州の観光

飯田市は天竜峡・南信州の観光拠点であり、りんご・市田柿などの農産物でも知られます。地震による観光・農業インフラの損壊は地域経済に打撃です。

中央構造線との近接

下伊那竜東断層帯は中央構造線に近接しており、日本列島の地質構造上の重要な位置にあります。

影響が想定される主な市町村

  • 長野県飯田市
  • 長野県下伊那郡松川町
  • 長野県下伊那郡高森町
  • 長野県下伊那郡阿南町

過去の地震歴

時期 内容
1718年 伊那遠山谷の地震(M7.0)— 伊那谷で大被害
1847年 善光寺地震(M7.4)— 長野県全域で被害
1984年 長野県西部地震(M6.8)— 伊那谷でも被害

移住・不動産購入時のチェックポイント

天竜川沿いの地盤確認(最重要)
- 天竜川の沖積低地は液状化リスクが高い
- 河岸段丘面が相対的に安全
- リニア駅周辺の地盤を確認

防災DBで飯田市のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「下伊那竜東断層帯の長期評価」
  • 長野県「地震被害想定調査」