谷汲木知原断層の地震リスク|M6.8・30年確率1.49%
岐阜県西部の揖斐川町から関市にかけて延びる谷汲木知原断層は、濃尾平野の北縁部に位置する活断層です。地震本部の評価ではM6.8クラスの地震を30年以内に1.49%の確率で引き起こすと評価されており、岐阜県内の活断層リスクとして注目されています。
谷汲木知原断層の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 断層名 | 谷汲木知原断層 |
| 所在地 | 岐阜県揖斐郡揖斐川町〜関市(根尾川・揖斐川流域) |
| 断層の種類 | 逆断層(南傾斜) |
| 断層長さ | 約25km |
| 想定マグニチュード | M6.8 |
| 30年以内の発生確率 | 1.49% |
| 平均活動間隔 | 不明(データ不足) |
| 最新活動時期 | 後期更新世以降 |
| データ出典 | 活断層データベース(地震本部)・J-SHIS |
地震発生確率
| 期間 | 発生確率 |
|---|---|
| 10年以内 | 約0.5% |
| 30年以内 | 1.49% |
| 50年以内 | 約2.5% |
| 100年以内 | 約4.8% |
なぜ谷汲木知原断層に注目すべきか
1891年濃尾地震との地域的関連
1891年10月28日に発生した濃尾地震(M8.0)は、根尾谷断層・梅原断層などが活動した日本最大級の内陸地震です。谷汲木知原断層は濃尾地震の震源域北西部に位置しており、同じ地質構造帯に属しています。濃尾地震では最大6mに達する断層変位が記録されており、この地域の断層活動の規模感を示しています。
西濃地域の直下型リスク
谷汲木知原断層の北側には岐阜市・大垣市・関市などの主要都市が控えています。M6.8クラスの直下型地震では、断層近傍で震度6強〜7の激しい揺れが発生し、大垣市・揖斐川町の沿岸低地では液状化のリスクも高まります。
美濃帯山地の土砂災害リスク
断層周辺は標高200〜800mの山地が連なる地形で、地震時には斜面崩壊・土石流が多発する恐れがあります。谷汲地区(谷汲山華厳寺門前)など観光地でも被害が想定されます。
影響が想定される市町村
| 都道府県 | 市町村 |
|---|---|
| 岐阜県 | 揖斐川町、関市、大野町、本巣市、岐阜市(一部) |
過去の地震活動と歴史記録
| 地震名 | 年月日 | マグニチュード | 被害 |
|---|---|---|---|
| 濃尾地震 | 1891年10月28日 | M8.0 | 死者7,273人(日本最大の内陸地震) |
| 根尾谷断層周辺の余震 | 1891〜1892年 | M5〜6台 | 継続的な被害 |
| 大垣地震 | 1909年8月14日 | M6.8 | 大垣・岐阜で死者51人 |
谷汲木知原断層自体の活動による歴史地震は確認されていませんが、1891年濃尾地震と同じ北濃美濃構造帯に属しており、この地域の地震活動ポテンシャルの高さが示されています。
建物・不動産リスクポイント
濃尾平野の軟弱地盤
谷汲木知原断層の南側に広がる濃尾平野は、全国でも有数の軟弱地盤地帯です。関市・大野町の低地では地盤増幅効果が高く、同程度のマグニチュードでも揺れが大きくなる傾向があります。
伝統的木造建築の耐震性
揖斐川町・大野町には築100年を超える旧家・農家建築も残存しています。これらの建物は1981年以前の旧耐震基準以下の耐震性しかない場合が多く、耐震診断・改修が急務です。
農地・田んぼの液状化
水田が多い低地では、地震動により液状化が発生しやすい条件が揃っています。農地・宅地転用地での基礎工事には地盤調査が必要です。
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データ出典
- 地震調査研究推進本部 活断層データベース
- 産業技術総合研究所 活断層データベース(AIST-AFGD)
- 岐阜県防災情報「活断層マップ」
- 防災DB独自集計(125mメッシュ × 活断層データ)
本記事は各公表資料を基に防災DB編集部が整理しました。最新情報は各機関の公式資料をご確認ください。
防災DB