丹那断層帯南端群の地震リスク|静岡県伊豆の国市・函南町の活断層
丹那断層帯南端群は、静岡県伊豆の国市から田方郡函南町にかけて走る活断層群です。地震調査研究推進本部の長期評価では、今後30年以内に約0.53%の確率でM6.7規模の地震を引き起こすと評価されています。
丹那断層は1930年の北伊豆地震(M7.3)の震源断層として知られ、その南端群は伊豆半島の付け根に位置しています。温泉地・別荘地として人気のこのエリアは、南海トラフ地震のリスクとも重なる地域です。
丹那断層帯南端群の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 位置 | 静岡県伊豆の国市〜田方郡函南町 |
| 断層の延長 | 約10km |
| 想定地震規模 | M6.7 |
| 断層型 | 左横ずれ断層 |
| 特徴 | 1930年北伊豆地震の丹那断層の南延長部 |
丹那断層帯は1930年北伊豆地震(M7.3)で地表に現れた断層であり、丹那トンネル内で断層のずれが確認された有名な断層です。南端群はその南方延長部にあたり、独立して活動する可能性が評価されています。
地震発生確率
| 期間 | 発生確率 |
|---|---|
| 30年以内 | 約0.53% |
| 50年以内 | 約0.9% |
| 100年以内 | 約1.8% |
なぜ注目すべきか
1930年北伊豆地震の記憶
1930年北伊豆地震(M7.3)は丹那断層の活動による直下型地震で、死者272名の被害をもたらしました。丹那盆地では断層のずれにより水路が2.7mオフセットし、現在も「丹那断層公園」として保存されています。
東海道新幹線・丹那トンネルへの影響
東海道新幹線の新丹那トンネルは丹那断層帯を貫通しています。断層の活動によるトンネルの変形は、東京−大阪間の新幹線運行に直接影響します。
伊豆の温泉地への影響
伊豆の国市には伊豆長岡温泉、函南町周辺には熱海温泉・伊豆山温泉が近接しています。地震による温泉源の変動・旅館の損壊は伊豆の観光産業に大きな打撃を与えます。
南海トラフとの複合リスク
伊豆半島は南海トラフ巨大地震の想定震源域に近接しており、南海トラフ地震との時間的近接が懸念されます。
影響が想定される主な市町村
- 静岡県伊豆の国市
- 静岡県田方郡函南町
- 静岡県三島市(南部)
- 静岡県熱海市(西部)
M6.7の直下型地震が発生した場合、断層近傍では震度6弱〜6強に達する可能性があります。
過去の地震歴
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 1930年 | 北伊豆地震(M7.3)— 丹那断層が活動、死者272名 |
| 1974年 | 伊豆半島沖地震(M6.9)— 伊豆で被害 |
| 1978年 | 伊豆大島近海地震(M7.0)— 伊豆で被害 |
| 2009年 | 駿河湾の地震(M6.5)— 伊豆の国市で震度5強 |
移住・不動産購入時のチェックポイント
伊豆の国市・函南町への移住を検討している方向けの確認事項です。
断層からの距離の確認(最重要)
- 丹那断層帯の位置を把握し、直上の物件は慎重に検討
- 丹那断層公園で断層の実態を確認できる
- 静岡県の「活断層マップ」で詳細位置を確認
南海トラフ地震への備え
- 伊豆半島は南海トラフ地震でも強い揺れが想定される
- 耐震等級3の建物を推奨
土砂災害リスクの確認
- 伊豆の丘陵地は急斜面が多く、地震時の崩壊リスクが高い
データ出典
- 地震調査研究推進本部「丹那断層帯の長期評価」
- 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図」
- 静岡県「第4次地震被害想定」
- 伊豆の国市「防災ハザードマップ」
防災DB