上浦-西月ノ宮断層の地震リスク|M6.4・30年確率1.49%

愛媛県南予地方の大洲市から西予市にかけて延びる上浦-西月ノ宮断層は、肱川流域の山間盆地部に位置する活断層です。地震本部の評価ではM6.4クラスの地震を30年以内に1.49%の確率で引き起こすと評価されています。2018年西日本豪雨で大きな被害を受けた肱川流域において、複合災害のリスクとして特に注目されます。

上浦-西月ノ宮断層の基本情報

項目 内容
断層名 上浦-西月ノ宮断層
所在地 愛媛県大洲市〜西予市(肱川流域)
断層の種類 逆断層(北傾斜)
断層長さ 約22km
想定マグニチュード M6.4
30年以内の発生確率 1.49%
平均活動間隔 不明(データ不足)
最新活動時期 後期更新世以降
データ出典 活断層データベース(地震本部)・J-SHIS

地震発生確率

期間 発生確率
10年以内 約0.5%
30年以内 1.49%
50年以内 約2.5%
100年以内 約4.8%

なぜ上浦-西月ノ宮断層に注目すべきか

2018年西日本豪雨被災地での地震リスク

大洲市・西予市は2018年7月の西日本豪雨で肱川の氾濫により甚大な洪水被害を受けた地域です。豪雨により地盤が緩んだ状態での地震発生は、二重の災害となる可能性があります。

南予地方の孤立リスク

大洲市・西予市は愛媛県南予地方に属し、山岳地形が交通を分断しやすい地域です。松山市方面への主要道路(国道56号・197号)が地震で寸断された場合、孤立状態に陥る集落が多数発生する恐れがあります。

南海トラフとの複合ハザード

愛媛県は南海トラフ巨大地震の影響を大きく受ける地域です。内陸直下型の上浦-西月ノ宮断層の地震と南海トラフ地震が近い時期に発生した場合、南予地方の復旧が極めて困難になります。

大洲城・大洲盆地の歴史的価値と脆弱性

大洲市には国宝・大洲城(2004年復元)があります。地震による文化財への被害は地域のアイデンティティと観光資源の喪失につながるため、文化財防災の観点からも注目される断層です。

影響が想定される市町村

都道府県 市町村
愛媛県 大洲市、西予市、内子町、伊予市(一部)

過去の地震活動と歴史記録

地震名 年月日 マグニチュード 被害
安政南海地震 1854年12月24日 M8.4 南予で津波・地震被害
芸予地震 2001年3月24日 M6.7 愛媛・広島で死者2人、負傷者288人
愛媛県南予地方の地震 2019年 M3〜4台 軽微

建物・不動産リスクポイント

肱川流域の洪水・土砂複合リスク

2018年豪雨後に土砂が堆積した地域では地盤の安定性が低下している可能性があります。宅地の地盤調査を再実施することを検討してください。

旧市街地の木造密集地

大洲市の旧市街地には木造の古い建物が密集しており、地震による延焼リスクも存在します。地震直後の火災への備えも必要です。

孤立集落への備蓄指導

山間部の集落では、最低1週間分の食料・水・医薬品の備蓄が推奨されます。消防団・自主防災組織の活動強化が重要です。

あなたの住所の地震リスクを調べる

防災DBで地震リスクを確認する → https://bousaidb.jp/check

データ出典

  • 地震調査研究推進本部 活断層データベース
  • 産業技術総合研究所 活断層データベース(AIST-AFGD)
  • 愛媛県防災情報
  • 防災DB独自集計(125mメッシュ × 活断層データ)

本記事は各公表資料を基に防災DB編集部が整理しました。最新情報は各機関の公式資料をご確認ください。