長野盆地西縁断層帯(麻績区間)の地震リスク|千曲市・麻績村の活断層

長野盆地西縁断層帯は、長野盆地の西縁に沿って北北東—南南西方向に延びる活断層帯です。このうち麻績区間は長野県麻績村から千曲市にかけての区間で、地震調査研究推進本部(地震本部)の評価では30年以内に約1%の確率でM6.4規模の地震を引き起こすと評価されています。

長野盆地西縁断層帯は飯山−千曲区間と麻績区間に分けられており、それぞれが単独で、また全体が同時に活動するシナリオも想定されています。

長野盆地西縁断層帯麻績区間の基本情報

項目 内容
位置 長野県麻績村・千曲市・長野市南部
断層の長さ 約23km(麻績区間)
想定地震規模 M6.4(麻績区間単独) / M7.1(全体同時活動)
断層型 逆断層
活動区分 長野盆地西縁断層帯の南部区間

長野盆地西縁断層帯は、長野盆地の形成に深く関わる構造断層のひとつです。逆断層型の活断層で、盆地を挟んで東縁には長野盆地東縁断層帯(善光寺断層帯等)が並走しています。

地震発生確率

期間 麻績区間単独
30年以内 約1%
50年以内 約2%
100年以内 約4%

全体が同時に活動した場合はM7.1規模の大地震となり、長野盆地全域に深刻な被害をもたらす可能性があります。

なぜ注目すべきか

善光寺地震との関連

1847年の善光寺地震(M7.4)は長野盆地で甚大な被害を出した内陸直下型地震です。この地震は長野盆地東縁の断層活動によるものとされていますが、西縁断層帯も同様のメカニズムで大地震を引き起こす可能性があります。

盆地地形による揺れの増幅

長野盆地は軟弱な沖積層で覆われており、地震波が増幅されやすい地形です。震源から離れた盆地中心部でも大きな揺れが続く「長周期地震動」が発生しやすく、高層建築物や免震構造の建物には特別な注意が必要です。

北陸新幹線・高速道路への影響

長野盆地西縁断層帯の近傍には北陸新幹線(長野〜飯山区間)や上信越自動車道が通過しています。地震発生時の交通インフラへの影響も考慮に入れる必要があります。

影響が想定される主な市町村

  • 長野県麻績村(断層帯直上)
  • 長野県千曲市(東部)
  • 長野県長野市(南部・篠ノ井地区)
  • 長野県東筑摩郡生坂村(近傍)

M6.4の地震が麻績区間直下で発生した場合、断層帯直上では震度6弱〜6強に達する可能性があります。

過去の地震歴

時期 内容
約2,000〜10,000年前 断層活動が確認(地形・地質調査より)
1847年 善光寺地震(M7.4)— 東縁断層帯の活動
1965年 松代群発地震(M5.4、群発型)

長野盆地西縁断層帯自体の最新活動時期は詳細調査中ですが、地形的に新しい断層崖が認められており、完新世以降の活動が示唆されています。

移住・不動産購入時のチェックポイント

長野市・千曲市・麻績村周辺への移住を検討している方向けのチェックリストです。

地盤リスクの確認
- 長野盆地の沖積低地は液状化リスクが高い
- 扇状地末端部や旧河道沿いの土地は特に注意
- 地盤サポートマップ(国交省)で微地形を確認

建物の耐震性
- 2000年(平成12年)以降建築の建物は現行耐震基準に適合
- 旧耐震基準(1981年以前)の建物は耐震改修を検討

ハザードマップの確認
- 千曲川・犀川の洪水ハザードマップ(2019年台風19号で浸水実績あり)
- 土砂災害警戒区域の確認(山地側に隣接している場合)

防災DBで長野盆地西縁断層帯のリスクを確認する →

データ出典

  • 地震調査研究推進本部「長野盆地西縁断層帯の長期評価」
  • 地震調査研究推進本部「全国地震動予測地図2020年版」
  • 国土地理院「活断層図」
  • 長野県「地域防災計画」