千葉県大多喜町の災害リスク

この記事では、大多喜町の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。大多喜町内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

大多喜町(千葉県)の人口は約8,048人(2025年推計)。標高は平均85.7mで、最低9.9mから最高330.1mの範囲です。

2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


大多喜町の災害リスクについて よくある疑問

Q. 大多喜町は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

大多喜町の主な災害リスクは、市域の21.4%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が4箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「大多喜町は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。大多喜町の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 大多喜町に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

地震リスクのイメージ

大多喜町には全国地震動予測地図の対象データがありません。


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

大多喜町では、1,964個の125mメッシュのうち420メッシュ(21.4%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 420 / 1,964 メッシュ(21.4%)
最大浸水継続時間 72時間(約3日間)
対象河川 夷隅川、養老川(2河川)

想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

浸水継続時間が最大72時間(約3日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「大多喜町 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

大多喜町には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

大多喜町には4箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,964メッシュのうち49メッシュ(2.5%)がこれらの区域に含まれています。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「千葉県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

大多喜町の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 大多喜町からの距離 想定M
鴨川低地断層帯 10.9km M6.7
鴨川低地断層帯北断層 17.2km M6.8
三浦半島断層群主部衣笠・北武断層帯 32.4km M6.7

最寄りの活断層(鴨川低地断層帯)から10.9kmの位置にあります。この断層が活動した場合、大多喜町でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 2,070mm
1月平均気温 4.5℃
8月平均気温 25.5℃
最深積雪 4cm

年間降水量が2,070mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。

土地利用

建物用地が10.5%、森林が55.4%、農地が32.4%を占めています。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 17箇所
消防署 2箇所
学校 8校
福祉施設 17施設
警察署 4箇所

最寄りの避難施設は「大多喜町 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


大多喜町の自然災害伝承碑

大多喜町には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が1基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
水害碑 洪水(1970年7月1日) 洪水

伝承内容

水害碑

昭和45年(1970)7月1日関東地方南部の大雨により、大多喜町では町内を流れる夷隅川が氾濫し、久保、猿稲付近では軒先まで水に浸かった。夷隅川流域では、住宅全壊36棟、死者2名の被害があった。この碑の隣には、水位上昇点を刻んだ碑も建てられている。

  • 所在地: 千葉県夷隅郡大多喜町久保
  • 災害: 洪水(1970年7月1日)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 35.28676, 140.24701

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

大多喜町は洪水の危険がある?

大多喜町の1,964メッシュのうち420メッシュ(21.4%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

大多喜町の土砂災害警戒区域は?

大多喜町には4箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、千葉県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

大多喜町の避難場所はどこ?

大多喜町には17箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「大多喜町 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:大多喜町の防災で押さえておきたいこと

  • 洪水:420メッシュ(21.4%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。大多喜町内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は大多喜町で撮影されたものではありません)