群馬県吉岡町の災害リスク
この記事では、吉岡町の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。吉岡町内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 吉岡町の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
吉岡町(群馬県)の人口は約22,326人(2025年推計)。標高は平均223.0mで、最低120.9mから最高580.2mの範囲です。
吉岡町の災害リスクについて よくある疑問
Q. 吉岡町は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
吉岡町の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が6.16%、市域の20.5%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が58箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「吉岡町は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。吉岡町の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 吉岡町に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
吉岡町で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大6.16%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は349.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
吉岡町のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.12倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。
今日からできる地震対策
-
家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
-
寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
-
枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
-
食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
-
感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
吉岡町では、916個の125mメッシュのうち187メッシュ(20.5%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 5.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 187 / 916 メッシュ(20.5%) |
| 最大浸水継続時間 | 72時間(約3日間) |
| 対象河川 | 利根川、利根川上流圏域、烏川圏域(3河川) |
想定最大浸水深が5.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
浸水継続時間が最大72時間(約3日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
-
ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「吉岡町 ハザードマップ」で検索
-
「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
-
避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
-
備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
吉岡町には津波浸水想定区域のデータがありません。
土砂災害リスク
吉岡町には58箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。916メッシュのうち0メッシュ(0%)がこれらの区域に含まれています。
今日からできる土砂災害対策
-
警戒区域の確認:「群馬県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
-
前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
-
避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
-
就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
吉岡町の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 吉岡町からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 深谷断層・綾瀬川断層(全体が同時に活動) | 16.2km | M7.5 |
| 深谷断層・綾瀬川断層(深谷断層と鴻巣-伊奈区間が同時に活動) | 16.2km | M7.4 |
| 深谷断層帯 | 16.2km | M7.2 |
最寄りの活断層(深谷断層・綾瀬川断層(全体が同時に活動))から16.2kmの位置にあります。この断層が活動した場合、吉岡町でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,491mm |
| 1月平均気温 | 2.7℃ |
| 8月平均気温 | 25.8℃ |
| 最深積雪 | 13cm |
| 豪雪地帯区分 | 豪雪地帯 |
吉岡町は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。
土地利用
建物用地が39.7%、森林が9.0%、農地が46.3%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 27箇所 |
| 消防署 | 1箇所 |
| 学校 | 4校 |
| 福祉施設 | 103施設 |
| 警察署 | 1箇所 |
最寄りの避難施設は「吉岡町 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
吉岡町の自然災害伝承碑
吉岡町には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 災害復舊之碑 | 1940年 | 天明3年浅間山噴火に伴う天明泥流(1783年8月5日)昭和10年台風10号(1935年9月25日) | 洪水 |
| 洪水除け観音(水観音) | 1950年 | カスリーン台風(1947年9月15日)アイオン台風(1948年9月)キティ台風(1949年8月) | 洪水 |
| 水害復舊記念 | 1952年 | カスリーン台風(1947年9月15日)アイオン台風(1948年9月) | 洪水 |
伝承内容
災害復舊之碑(1940年建立)
天明3年7月8日(1783年8月5日)の浅間山噴火は大洪水を引き起こし用水路は全て破壊された。その後も破壊、修理が繰り返されたが、昭和10年(1935)9月25日台風10号の影響で水路は全て荒廃した。この水害により、河川の堤防は810mに渡って決壊し、道路は6本、橋梁は8本毀損する被害が生じた。
- 所在地: 群馬県北群馬郡吉岡町大字漆原
- 災害: 天明3年浅間山噴火に伴う天明泥流(1783年8月5日)昭和10年台風10号(1935年9月25日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 36.45992, 139.02792
洪水除け観音(水観音)(1950年建立)
昭和22年(1947)9月15日、カスリーン台風によって床下浸水395戸、床上浸水40戸、行方不明2名の大きな被害を受けた。昭和23年(1948)9月にはアイオン台風、更に昭和24年(1948)8月にはキティ台風と3年連続して台風に襲われ、この地より60mあまり東北にある天狗岩用水の取水堰は修理のたびに破壊された。
- 所在地: 群馬県北群馬郡吉岡町大字漆原
- 災害: カスリーン台風(1947年9月15日)アイオン台風(1948年9月)キティ台風(1949年8月)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 36.44601, 139.03580
水害復舊記念(1952年建立)
昭和22年(1947)9月15日、カスリーン台風の影響で上流の利根川堤防が決壊し、この地区の全耕地が流失、一瞬にして河原と化した。床下浸水395戸、床上浸水40戸、行方不明2名の大きな被害を受けた。昭和23年(1948)9月にはアイオン台風が続けて襲来し、再起の暇もなく被害が倍増した。この碑に隣接して災害復旧記念碑も建立されている。
- 所在地: 群馬県北群馬郡吉岡町大字漆原
- 災害: カスリーン台風(1947年9月15日)アイオン台風(1948年9月)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 36.45268, 139.03327
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
吉岡町で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、吉岡町内の最大値で6.16%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
吉岡町は洪水の危険がある?
吉岡町の916メッシュのうち187メッシュ(20.5%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
吉岡町の土砂災害警戒区域は?
吉岡町には58箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、群馬県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
吉岡町の避難場所はどこ?
吉岡町には27箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「吉岡町 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:吉岡町の防災で押さえておきたいこと
-
地震:30年以内に震度6弱以上の確率が6.16%。家具の固定と耐震性の確認を
-
洪水:187メッシュ(20.5%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
-
土砂災害:58箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。吉岡町内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。