北海道天塩町の災害リスク

この記事では、天塩町の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。天塩町内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

天塩町(北海道)の人口は約2,653人(2025年推計)。標高は平均12.5mで、最低0.0mから最高52.5mの範囲です。

2040年には現在の50%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


天塩町の災害リスクについて よくある疑問

Q. 天塩町は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

天塩町の主な災害リスクは、市域の39.9%が洪水浸水想定区域、7.2%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が6箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「天塩町は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。天塩町の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 天塩町に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

天塩町には全国地震動予測地図の対象データがありません。


洪水リスク

天塩町では、724個の125mメッシュのうち288メッシュ(39.9%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 5.0m
浸水想定メッシュ数 288 / 724 メッシュ(39.9%)
最大浸水継続時間 168時間(約7日間)
対象河川 ロクシナイ川、七線沢川、三十号川、二十三号川、天塩川、東六線川、雄信内川(7河川)

想定最大浸水深が5.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「天塩町 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

天塩町では、724メッシュのうち52メッシュ(7.2%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

想定最大浸水深が5.0mで、2階建て建物を超える津波が想定されています。沿岸部にいるときに強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに高台へ避難しましょう。「津波てんでんこ」(各自がすぐに逃げる)の考え方が重要です。

今日からできる津波対策

  • 避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する

  • 「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく

  • 津波避難ビルの把握:「天塩町 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく

  • 第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう


土砂災害リスク

天塩町には6箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。724メッシュのうち0メッシュ(0%)がこれらの区域に含まれています。

また、竜巻等の突風が2件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「北海道 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

天塩町の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 天塩町からの距離 想定M
増毛山地東縁断層帯 101.6km M7.2
沼田-砂川付近の断層帯 146.0km M6.9
当別断層 152.1km M6.5

地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 991mm
1月平均気温 -6.0℃
8月平均気温 19.6℃
最深積雪 100cm
豪雪地帯区分 豪雪地帯

天塩町は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。

土地利用

建物用地が11.6%、森林が19.2%、農地が62.7%を占めています。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 39箇所
消防署 2箇所
学校 4校
福祉施設 3施設
警察署 3箇所

最寄りの避難施設は「天塩町 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


天塩町の自然災害伝承碑

天塩町には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が1基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
追悼碑 1972年 積丹半島沖地震(神威岬沖地震)(1940年8月2日) 津波

伝承内容

追悼碑(1972年建立)

昭和15年(1940)8月2日、神威岬北西沖を震源地とする積丹半島沖地震(神威岬沖地震)により、天塩川口は2mの津波に襲われ11名が犠牲となった。

  • 所在地: 北海道天塩郡天塩町字川口8413
  • 災害: 積丹半島沖地震(神威岬沖地震)(1940年8月2日)
  • 災害種別: 津波
  • 地図: 44.89226, 141.73995

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

天塩町は洪水の危険がある?

天塩町の724メッシュのうち288メッシュ(39.9%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

天塩町に津波は来る?

天塩町の52メッシュ(7.2%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。

天塩町の土砂災害警戒区域は?

天塩町には6箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、北海道の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

天塩町の避難場所はどこ?

天塩町には39箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「天塩町 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:天塩町の防災で押さえておきたいこと

  • 洪水:288メッシュ(39.9%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 津波:想定最大5.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。天塩町内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。