兵庫県淡路市の災害リスク

この記事では、淡路市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。淡路市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 淡路市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

淡路市(兵庫県)の人口は約39,878人(2025年推計)。標高は平均72.6mで、最低0.0mから最高353.9mの範囲です。

2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


淡路市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 淡路市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

淡路市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が3.35%、市域の12.5%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が32箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「淡路市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。淡路市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 淡路市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

地震リスクのイメージ

淡路市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大3.35%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は776.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

淡路市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は0.57倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

淡路市では、5,812個の125mメッシュのうち726メッシュ(12.5%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 726 / 5,812 メッシュ(12.5%)
対象河川 兵庫県(1河川)

想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「淡路市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

淡路市には津波浸水想定区域のデータがありません。


高潮リスク

高潮リスクのイメージ

淡路市では、5,812メッシュのうち738メッシュ(12.7%)が高潮浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。

沿岸部の一部に高潮の影響が想定されています。台風接近時に高潮警報が発表された場合は、沿岸部や河口付近の低地から離れましょう。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

淡路市には32箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。5,812メッシュのうち5,742メッシュ(98.8%)がこれらの区域に含まれています。

市域の大部分が土砂災害警戒区域にかかっています。山際や谷の出口付近にお住まいの方は、自宅が警戒区域に含まれるかどうか、都道府県の土砂災害警戒区域マップで確認してください。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「兵庫県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

淡路市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 淡路市からの距離 想定M
先山断層帯 0.6km M6.6
志筑断層帯 0.6km M6.5
六甲・淡路島断層帯主部淡路島西岸区間 2.6km M6.6

最寄りの活断層(先山断層帯)との距離が0.6kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,270mm
1月平均気温 5.5℃
8月平均気温 27.1℃

土地利用

建物用地が9.3%、森林が42.7%、農地が42.4%を占めています。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 75箇所
消防署 3箇所
学校 27校
福祉施設 47施設
警察署 18箇所

最寄りの避難施設は「淡路市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


淡路市の自然災害伝承碑

淡路市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
「め」・震災復興メモリアル 1998年 阪神・淡路大震災(1995年1月17日) 地震
阪神淡路大震災犠牲者慰霊碑 1999年 阪神・淡路大震災(1995年1月17日) 地震
神戸の壁 2000年 阪神・淡路大震災(1995年1月17日) 地震

伝承内容

「め」・震災復興メモリアル(1998年建立)

平成7年(1995)1月17日に発生した阪神・淡路大震災により、旧一宮町では13名が亡くなり、全 3,100 世帯のうち 1,600 世帯が全半壊の被害を受けた。このモニュメントは、倒壊した伊弉諾神宮の大鳥居の石柱とステンレス製の球体を組み合わせデザインされた。

  • 所在地: 兵庫県淡路市郡家76-4
  • 災害: 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)
  • 災害種別: 地震
  • 地図: 34.47190, 134.84605

阪神淡路大震災犠牲者慰霊碑(1999年建立)

平成7年(1995)1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震により、旧北淡町では40名が亡くなり、1,057棟の家屋が全壊したほか、甚大な被害を受けた。野島断層のズレが地表に現れた当地は北淡震災記念公園として整備されている。公園内にはモニュメント「べっちゃないロック」と「神戸の壁」がある。

  • 所在地: 兵庫県淡路市小倉184番地
  • 災害: 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)
  • 災害種別: 地震
  • 地図: 34.55045, 134.93788

神戸の壁(2000年建立)

平成7年(1995)1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、死者・行方不明者6,437名、全壊家屋約10万5,000棟、半壊家屋約14万4,000棟などの被害をもたらした。神戸の壁は、1945年の神戸大空襲に耐え残り、1995年の震災では周囲の建物が倒壊全焼する中、その姿をとどめた。震災の教訓を末永く後世に伝えるため、北淡震災記念公園に移設された。

  • 所在地: 兵庫県淡路市小倉177(野島断層保存館内)
  • 災害: 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)
  • 災害種別: 地震
  • 地図: 34.54906, 134.93719

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

淡路市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、淡路市内の最大値で3.35%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

淡路市は洪水の危険がある?

淡路市の5,812メッシュのうち726メッシュ(12.5%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

淡路市の土砂災害警戒区域は?

淡路市には32箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、兵庫県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

淡路市の避難場所はどこ?

淡路市には75箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「淡路市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:淡路市の防災で押さえておきたいこと

  • 洪水:726メッシュ(12.5%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。淡路市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は淡路市で撮影されたものではありません)