鹿児島県垂水市の災害リスク
この記事では、垂水市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。垂水市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 垂水市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
垂水市(鹿児島県)の人口は約12,426人(2025年推計)。標高は平均49.4mで、最低0.0mから最高603.9mの範囲です。
2040年には現在の50%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
垂水市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 垂水市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
垂水市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が25.31%、市域の14.4%が洪水浸水想定区域、20.3%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が205箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「垂水市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。垂水市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 垂水市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
垂水市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大25.31%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は280.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
垂水市のAVS30は200〜300m/sの範囲で、やや軟弱な地盤を含むエリアです。地盤増幅率は1.42倍です。家具の固定や、重い物を高い場所に置かないといった基本的な地震対策を確認しておきましょう。
30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
垂水市では、1,296個の125mメッシュのうち186メッシュ(14.4%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 3.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 186 / 1,296 メッシュ(14.4%) |
| 最大浸水継続時間 | 12時間(約0日間) |
| 対象河川 | 本城川(1河川) |
想定最大浸水深が3.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「垂水市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
垂水市では、1,296メッシュのうち263メッシュ(20.3%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。
想定最大浸水深が5.0mで、2階建て建物を超える津波が想定されています。沿岸部にいるときに強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに高台へ避難しましょう。「津波てんでんこ」(各自がすぐに逃げる)の考え方が重要です。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「垂水市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
土砂災害リスク
垂水市には205箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,296メッシュのうち1,236メッシュ(95.4%)がこれらの区域に含まれています。
過去の記録では、垂水市で13件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ6件、土石流7件、地すべり0件)。
また、竜巻等の突風が4件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。
市域の大部分が土砂災害警戒区域にかかっています。山際や谷の出口付近にお住まいの方は、自宅が警戒区域に含まれるかどうか、都道府県の土砂災害警戒区域マップで確認してください。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「鹿児島県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
垂水市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 垂水市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 鹿児島湾東縁断層帯 | 2.6km | M6.9 |
| 鹿児島湾西縁断層帯 | 14.0km | M6.8 |
| 池田湖西断層帯 | 23.4km | M6.8 |
最寄りの活断層(鹿児島湾東縁断層帯)との距離が2.6kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 2,731mm |
| 1月平均気温 | 8.0℃ |
| 8月平均気温 | 27.2℃ |
年間降水量が2,731mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。
土地利用
建物用地が20.1%、森林が47.6%、農地が29.1%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 29箇所 |
| 消防署 | 3箇所 |
| 学校 | 16校 |
| 福祉施設 | 47施設 |
| 警察署 | 3箇所 |
最寄りの避難施設は「垂水市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
垂水市の自然災害伝承碑
垂水市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 桜島焼亡塔 | 1781年 | 桜島安永噴火(1779) | 火山災害 |
| 本城川外六河川改修記念碑 | — | 桜島大正噴火(1914) | 洪水 |
| 牛根麓稲荷神社の埋没鳥居 | — | 桜島大正噴火(1914) | 火山災害 |
伝承内容
桜島焼亡塔(1781年建立)
安永8年(1779)10月1日、桜島が大爆発し、噴石等により157人が死亡した。『一刻もはやく人々を避難させよ。さもないと、噴火の火はこの世を壊滅させてしまうだろう』と漢詩が刻まれている。
- 所在地: 鹿児島県垂水市海潟651
- 災害: 桜島安永噴火(1779)
- 災害種別: 火山災害
- 地図: 31.52797, 130.69984
本城川外六河川改修記念碑
大正3年(1914)の桜島噴火により降り積もった大量の火山灰は、その後の降雨により土石流や泥流となって河川へ流れ込み、周辺の家屋や田畑を洗い流した。石碑には『本城川外六河川改修記念碑』と刻んである。
- 所在地: 鹿児島県垂水市南松原町88
- 災害: 桜島大正噴火(1914)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 31.48670, 130.69901
牛根麓稲荷神社の埋没鳥居
牛根麓では大正3年(1914)の桜島大正噴火で道路田畑に約90~120cmの降石灰が堆積し松ヶ崎小学校校舎、村役場、民家32戸が倒壊した他、多くの避難民が出た。降灰により埋没した(約1.45mまで掘り出された)牛根麓稲荷神社の鳥居が噴火の猛威を示す貴重な資料として現存している。
- 所在地: 鹿児島県垂水市牛根麓675-1
- 災害: 桜島大正噴火(1914)
- 災害種別: 火山災害
- 地図: 31.55511, 130.73389
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
垂水市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、垂水市内の最大値で25.31%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
垂水市は洪水の危険がある?
垂水市の1,296メッシュのうち186メッシュ(14.4%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
垂水市に津波は来る?
垂水市の263メッシュ(20.3%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
垂水市の土砂災害警戒区域は?
垂水市には205箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、鹿児島県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
垂水市の避難場所はどこ?
垂水市には29箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「垂水市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:垂水市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が25.31%。家具の固定と耐震性の確認を
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洪水:186メッシュ(14.4%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
-
津波:想定最大5.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
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土砂災害:205箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。垂水市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。