長野県長和町の災害リスク

この記事では、長和町の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。長和町内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

長和町(長野県)の人口は約5,067人(2025年推計)。標高は平均913.6mで、最低585.8mから最高1547.1mの範囲です。

2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


長和町の災害リスクについて よくある疑問

Q. 長和町は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

長和町の主な災害リスクは、市域の40.8%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が39箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「長和町は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。長和町の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 長和町に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

長和町には全国地震動予測地図の対象データがありません。


洪水リスク

長和町では、1,084個の125mメッシュのうち442メッシュ(40.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 442 / 1,084 メッシュ(40.8%)
最大浸水継続時間 72時間(約3日間)
対象河川 五十鈴川、依田川、大茂沢川、大門川、男女倉沢、追川(6河川)

想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

浸水継続時間が最大72時間(約3日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「長和町 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

長和町には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

長和町には39箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,084メッシュのうち97メッシュ(9.0%)がこれらの区域に含まれています。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「長野県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

長和町の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 長和町からの距離 想定M
霧ヶ峰断層帯 0.5km M7.0
糸魚川-静岡構造線断層帯(全体が同時に活動) 11.5km M7.5
糸魚川-静岡構造線断層帯(北部と中北部と中南部が同時に活動) 11.5km M7.4

最寄りの活断層(霧ヶ峰断層帯)との距離が0.5kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,298mm
1月平均気温 -3.2℃
8月平均気温 21.6℃
最深積雪 21cm

土地利用

建物用地が8.7%、森林が64.0%、農地が26.1%を占めています。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 69箇所
消防署 1箇所
学校 2校
福祉施設 22施設
警察署 3箇所

最寄りの避難施設は「長和町 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


長和町の自然災害伝承碑

長和町には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
皇太子同妃両殿下災害復旧御視察記念碑 1962年 昭和33年台風21号(1958年9月18日)昭和34年台風7号(1959年8月14日) 洪水
災害復興記念碑 1962年 昭和33年台風21号(1958年9月18日)昭和34年台風7号(1959年8月14日) 洪水
道祖神 明治31年洪水(1898年9月7日) 洪水

伝承内容

皇太子同妃両殿下災害復旧御視察記念碑(1962年建立)

昭和33年(1958)9月18日、台風21号の大雨で依田川とその支流が氾濫し、旧長門町の各所で堤防が決壊、家屋流失12軒、家屋全壊17軒、田畑流失33ヘクタールの被害となった。この傷跡が癒えぬ翌年8月14日、台風7号の大雨で、再び依田川とその支流が氾濫、死者・行方不明者3名、家屋被害620軒等の甚大な被害となった。

  • 所在地: 長野県小県郡長和町古町
  • 災害: 昭和33年台風21号(1958年9月18日)昭和34年台風7号(1959年8月14日)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 36.26628, 138.26461

災害復興記念碑(1962年建立)

昭和33年(1958)9月18日、台風21号の大雨で依田川とその支流が氾濫し、旧長門町の各所で堤防が決壊、家屋流失12軒、家屋全壊17軒、田畑流失33ヘクタールの被害となった。この傷跡が癒えぬ翌年8月14日、台風7号の大雨で、再び依田川とその支流が氾濫、死者・行方不明者3名、家屋被害620軒等の甚大な被害となった。

  • 所在地: 長野県小県郡長和町大門
  • 災害: 昭和33年台風21号(1958年9月18日)昭和34年台風7号(1959年8月14日)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 36.20382, 138.24295

道祖神

明治31年(1898)9月6日午後から7日午前まで降り続いた大雨により大洪水が発生、古町地区では依田川の水位は約3m余り増えて溢れ、川筋の田畑や橋梁は流失し、死者15人、流失・浸水家屋多数等の大被害となった。以前よりあった道祖神の碑も洪水で流されたため当地に再建された。

  • 所在地: 長野県小県郡長和町古町
  • 災害: 明治31年洪水(1898年9月7日)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 36.27173, 138.26507

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

長和町は洪水の危険がある?

長和町の1,084メッシュのうち442メッシュ(40.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

長和町の土砂災害警戒区域は?

長和町には39箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、長野県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

長和町の避難場所はどこ?

長和町には69箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「長和町 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:長和町の防災で押さえておきたいこと

  • 洪水:442メッシュ(40.8%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。長和町内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。