新潟県関川村の災害リスク

この記事では、関川村の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。関川村内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

関川村(新潟県)の人口は約4,541人(2025年推計)。標高は平均61.3mで、最低20.5mから最高365.4mの範囲です。

2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


関川村の災害リスクについて よくある疑問

Q. 関川村は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

関川村の主な災害リスクは、市域の64.6%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が89箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「関川村は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。関川村の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 関川村に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

地震リスクのイメージ

関川村には全国地震動予測地図の対象データがありません。


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

関川村では、904個の125mメッシュのうち583メッシュ(64.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 583 / 904 メッシュ(64.6%)
最大浸水継続時間 168時間(約7日間)
対象河川 下鍬江沢川、中束川、前川、吹ノ沢川、堤沢川、大溝川、大石小川、大石川、太田沢川、女川、小川、幾地川、桂川、沼川、湯蔵川、荒川、藤沢川、赤谷川、鍬江沢川(19河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は10.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「関川村 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

関川村には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

関川村には89箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。904メッシュのうち120メッシュ(13.3%)がこれらの区域に含まれています。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「新潟県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

関川村の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 関川村からの距離 想定M
櫛形山脈断層帯 7.7km M6.4
羽津断層帯 10.4km M6.7
虚空蔵山東方断層 19.6km M6.6

最寄りの活断層(櫛形山脈断層帯)から7.7kmの位置にあります。この断層が活動した場合、関川村でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 2,777mm
1月平均気温 0.8℃
8月平均気温 25.1℃
最深積雪 109cm
豪雪地帯区分 豪雪地帯

年間降水量が2,777mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。

関川村は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。

土地利用

建物用地が11.0%、森林が45.6%、農地が41.3%を占めています。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 17箇所
消防署 1箇所
学校 2校
福祉施設 19施設
警察署 2箇所

最寄りの避難施設は「関川村 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


関川村の自然災害伝承碑

関川村には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
復興記念碑 1971年 羽越水害(1967年8月28日) 洪水
水害殉難 慰霊碑 1971年 羽越水害(1967年8月28日) 洪水
昭和42年8月28日羽越水害破堤箇所 2001年 羽越水害(1967年8月28日) 洪水・土砂災害

伝承内容

復興記念碑(1971年建立)

昭和42年(1967)8月28日、羽越地方を集中豪雨が襲い、関川村全域で荒川などが増水して大洪水となった。村内は壊滅的な被害を受け、死者、行方不明者は県内最多の38名を数えた。災害後は国、県などの支援を受け、村民一体となって復旧に努め、昭和46年に復興を記念して碑が建立された。

  • 所在地: 新潟県岩船郡関川村上関1285
  • 災害: 羽越水害(1967年8月28日)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 38.08957, 139.56801

水害殉難 慰霊碑(1971年建立)

昭和42年(1967)8月28日、羽越地方を集中豪雨が襲い、関川村全域で荒川などが増水して大洪水となった。関川村では死者、行方不明者は県内最多の38名を数える事態となり、亡くなった34名を追悼するために湯沢観音公園には慰霊碑が建立された。

  • 所在地: 新潟県岩船郡関川村湯沢
  • 災害: 羽越水害(1967年8月28日)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 38.09475, 139.57855

昭和42年8月28日羽越水害破堤箇所(2001年建立)

昭和42年(1967)8月26日から29日にかけて、下越地方は前線の影響による集中豪雨に見舞われ、総雨量は関川村鷹ノ巣で602mmに達するなど記録的な豪雨となった。関川村では死者行方不明者34名、家屋の全壊・半壊・流出865棟、道路・堤防・橋梁に多数の被害を受けた。

  • 所在地: 新潟県関川村大字上関
  • 災害: 羽越水害(1967年8月28日)
  • 災害種別: 洪水・土砂災害
  • 地図: 38.09254, 139.56840

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

関川村は洪水の危険がある?

関川村の904メッシュのうち583メッシュ(64.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

関川村の土砂災害警戒区域は?

関川村には89箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、新潟県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

関川村の避難場所はどこ?

関川村には17箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「関川村 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:関川村の防災で押さえておきたいこと

  • 洪水:583メッシュ(64.6%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 土砂災害:89箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。関川村内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は関川村で撮影されたものではありません)