佐賀県太良町の災害リスク
この記事では、太良町の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。太良町内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
太良町(佐賀県)の人口は約7,343人(2025年推計)。標高は平均96.6mで、最低0.0mから最高475.6mの範囲です。
2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
太良町の災害リスクについて よくある疑問
Q. 太良町は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
太良町の主な災害リスクは、市域の0.7%が洪水浸水想定区域、7.1%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が6箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「太良町は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。太良町の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 太良町に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
太良町には全国地震動予測地図の対象データがありません。
洪水リスク
太良町では、1,328個の125mメッシュのうち9メッシュ(0.7%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 3.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 9 / 1,328 メッシュ(0.7%) |
| 対象河川 | 長崎県(1河川) |
想定最大浸水深が3.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「太良町 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
太良町では、1,328メッシュのうち94メッシュ(7.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は2.0mです。
想定最大浸水深は2.0mです。1m未満の津波でも流速によっては歩行不能になり、巻き込まれると命に関わります。沿岸部では津波注意報にも注意し、海岸から離れましょう。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「太良町 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
高潮リスク
太良町では、1,328メッシュのうち261メッシュ(19.7%)が高潮浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。
沿岸部の一部に高潮の影響が想定されています。台風接近時に高潮警報が発表された場合は、沿岸部や河口付近の低地から離れましょう。
土砂災害リスク
太良町には6箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,328メッシュのうち22メッシュ(1.7%)がこれらの区域に含まれています。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「佐賀県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
-
就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
太良町の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 太良町からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 多良岳南西麓断層帯 | 14.8km | M6.8 |
| 佐賀平野北縁断層帯 | 22.4km | M6.9 |
| 雲仙断層群 (南西部北部と南部が同時に活動) | 25.7km | M7.1 |
最寄りの活断層(多良岳南西麓断層帯)から14.8kmの位置にあります。この断層が活動した場合、太良町でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 2,104mm |
| 1月平均気温 | 5.4℃ |
| 8月平均気温 | 26.8℃ |
年間降水量が2,104mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。
土地利用
建物用地が8.8%、森林が27.8%、農地が62.0%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 59箇所 |
| 消防署 | 1箇所 |
| 学校 | 6校 |
| 福祉施設 | 21施設 |
| 警察署 | 2箇所 |
最寄りの避難施設は「太良町 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
太良町の自然災害伝承碑
太良町には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が5基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 復興記念 | 1964年 | 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日) | 土砂災害 |
| 慰霊塔 | 1965年 | 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日) | 土砂災害 |
| 災害復興記念 | 1965年 | 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日) | 洪水・土砂災害 |
| 水害復興碑 | 1965年 | 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日) | 洪水 |
| 公民館落成記念碑 昭和三十七年七八災害復旧 | — | 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日) | 土砂災害 |
伝承内容
復興記念(1964年建立)
昭和37年(1962)7月8日、太良町は未曽有の集中豪雨により、一昼夜に亘る雨量は800mmを超え、大浦小学校では裏山の権現山が地すべりを起こし、当時の校舎2棟14教室が流され、運動場も土砂で埋まった。
- 所在地: 佐賀県藤津郡太良町大字大浦丁
- 災害: 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日)
- 災害種別: 土砂災害
- 地図: 32.97363, 130.20442
慰霊塔(1965年建立)
昭和37年(1962)7月8日、太良町は未曽有の集中豪雨により、一昼夜に亘る雨量は800mmを超え、町内大小の河川は大氾濫を起こし、いたる所で山は崩れ、田畑は流され、人家は倒壊した。山津波は一瞬の中に44人の尊い命を奪い、127人の重軽傷者を出した。
- 所在地: 佐賀県藤津郡太良町大字大浦丁字亀ノ浦
- 災害: 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日)
- 災害種別: 土砂災害
- 地図: 32.97427, 130.20377
災害復興記念(1965年建立)
昭和37年(1962)7月8日の集中豪雨により、太良町全体で死者44名、重軽傷者27名、小学校2棟14教室をはじめ、公民館、郵便局、100戸以上の住宅が全壊流失するなど、甚大な被害が発生した。この碑は太良町役場敷地内の太良町歴史民俗資料館前に建てられており、当時の被害の状況や復旧復興に向けた取組について記録されている。
- 所在地: 佐賀県藤津郡太良町大字糸岐
- 災害: 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 33.01996, 130.17964
水害復興碑(1965年建立)
この碑が建つ地区では豪雨のたびに家屋や田畑の浸水に悩まされていたが、昭和37年(1962)7月8日の集中豪雨により、地区全体が浸水で大きな被害を受けた。このため、水害を防ぐために関係河川の大改修が行われ、昭和40年(1965)に完成した。
- 所在地: 佐賀県藤津郡太良町大字糸岐(陣之内公民館)
- 災害: 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 33.01234, 130.18214
公民館落成記念碑 昭和三十七年七八災害復旧
昭和37年(1962)7月8日、太良町は未曽有の集中豪雨により、一昼夜に亘る雨量は800mmを超え、権現山が地すべりを起こし、この記念碑が建つ亀の浦地区では31名の犠牲者を出す大惨事となった。
- 所在地: 佐賀県藤津郡太良町大字大浦丙(亀の浦公民館)
- 災害: 昭和37年梅雨前線による大雨(1962年7月8日)
- 災害種別: 土砂災害
- 地図: 32.97596, 130.20742
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
太良町は洪水の危険がある?
太良町の1,328メッシュのうち9メッシュ(0.7%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
太良町に津波は来る?
太良町の94メッシュ(7.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は2.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
太良町の土砂災害警戒区域は?
太良町には6箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、佐賀県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
太良町の避難場所はどこ?
太良町には59箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「太良町 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:太良町の防災で押さえておきたいこと
- 津波:想定最大2.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。太良町内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。