埼玉県本庄市の災害リスク

この記事では、本庄市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。本庄市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 本庄市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

本庄市(埼玉県)の人口は約77,094人(2025年推計)。標高は平均87.9mで、最低37.0mから最高361.7mの範囲です。


本庄市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 本庄市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

本庄市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が23.79%、市域の61.0%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が52箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「本庄市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。本庄市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 本庄市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

地震リスクのイメージ

本庄市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大23.79%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は330.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

本庄市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.2倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。

30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

本庄市では、3,180個の125mメッシュのうち1,939メッシュ(61.0%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 5.0m
浸水想定メッシュ数 1,939 / 3,180 メッシュ(61.0%)
最大浸水継続時間 336時間(約14日間)
対象河川 利根川、小山川、広瀬川、御陣場川、烏川、神流川(6河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は5.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大336時間(約14日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「本庄市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(14日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

本庄市には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

本庄市には52箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。3,180メッシュのうち308メッシュ(9.7%)がこれらの区域に含まれています。

過去の記録では、本庄市で2件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ0件、土石流0件、地すべり0件)。

また、竜巻等の突風が1件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「埼玉県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

本庄市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 本庄市からの距離 想定M
太田断層 16.3km M6.9
越生断層 18.4km M6.7
大久保断層 21.7km M7.0

最寄りの活断層(太田断層)から16.3kmの位置にあります。この断層が活動した場合、本庄市でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,229mm
1月平均気温 3.6℃
8月平均気温 26.5℃
最深積雪 6cm

土地利用

建物用地が42.4%、森林が12.3%、農地が38.5%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は45,115人、人口密度は4,759人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 78箇所
消防署 4箇所
学校 38校
福祉施設 299施設
警察署 10箇所

最寄りの避難施設は「本庄市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


本庄市の自然災害伝承碑

本庄市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が2基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
正観寺浅間山噴火伝承碑 1806年 天明3年浅間山噴火(1783年8月2~6日) 洪水・土砂災害・火山災害
百観音刑主元映師墓志銘 1840年 天明3年浅間山噴火(1783年8月4日) 洪水・土砂災害・火山災害

伝承内容

正観寺浅間山噴火伝承碑(1806年建立)

天明3年7月5日(1783年8月2日)夜から浅間山の噴火が始まり、三日三晩火山灰が降り続いた。7月8日(8月5日)には利根川から山のような泥流が押し寄せ、烏川との合流点を埋めた。五料の関所では三分川を押し切って烏川に流れ込み、烏川が氾濫し、八丁河原(埼玉県上里町)には東西から水が押し寄せた。

  • 所在地: 埼玉県本庄市都島864(正観寺)
  • 災害: 天明3年浅間山噴火(1783年8月2~6日)
  • 災害種別: 洪水・土砂災害・火山災害
  • 地図: 36.25932, 139.17468

百観音刑主元映師墓志銘(1840年建立)

天明3年7月7日(1783年8月4日)、浅間山は地震、雷鳴の中、大爆発を起こし、火山灰は広範囲に降り積もった。流出した火砕流は岩屑なだれとなり、吾妻川から利根川を流れ下り、大量の土砂が利根川と烏川の合流点を埋めたため、旧本庄宿では烏川が氾濫し大水となった。利根川と烏川流域の水死者は数え切れなかった。

  • 所在地: 埼玉県本庄市児玉町小平647(成身院 百体観音堂)
  • 災害: 天明3年浅間山噴火(1783年8月4日)
  • 災害種別: 洪水・土砂災害・火山災害
  • 地図: 36.16695, 139.12167

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

本庄市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、本庄市内の最大値で23.79%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

本庄市は洪水の危険がある?

本庄市の3,180メッシュのうち1,939メッシュ(61.0%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

本庄市の土砂災害警戒区域は?

本庄市には52箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、埼玉県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

本庄市の避難場所はどこ?

本庄市には78箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「本庄市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:本庄市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が23.79%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:1,939メッシュ(61.0%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 土砂災害:52箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。本庄市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は本庄市で撮影されたものではありません)