寺山ダムの基本情報と防災上の役割
撮影: BehBeh / CC BY-SA 3.0
寺山ダムは栃木県矢板市に位置するロックフィルダムで、1984年(安定成長期)に完成しました。堤高62m、総貯水量約255万m³(東京ドーム約2杯分)を誇ります。洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道を目的とする多目的ダムです。
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この記事でわかること
- 寺山ダムの基本情報(位置・規模・型式)
- 寺山ダムの貯水量・流域面積
- 寺山ダムの目的と役割(多目的ダム)
- 寺山ダムの建設の歴史
- 寺山ダムの防災上の役割と災害リスク
寺山ダムの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ダム名 | 寺山ダム |
| 所在地 | 矢板市長井字石切場 |
| 水系 | 那珂川水系 |
| 河川 | 宮川 |
| 型式 | ロックフィルダム |
| 目的 | 洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道 |
| 管理者 | 栃木県 |
| 堤高 | 62m |
| 堤頂長 | 260m |
| 堤体積 | 1,350千m³ |
| 総貯水量 | 約255万m³ |
| 有効貯水量 | 約216万m³ |
| 流域面積 | 約12km² |
| 竣工年 | 1984年 |
| 築年数 | 42年 |
寺山ダムの貯水量を実感する
寺山ダムの総貯水量は約255万m³です。これは東京ドーム約2杯分に相当します。25mプールに換算すると約6,800杯分の水量です。
このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約216万m³(総貯水量の約85%)です。
洪水調節容量(洪水時に一時的に貯められる量)は推定約39.5万m³です。大雨時にこの容量分の水を一時的にダムに貯めることで、下流の水位上昇を抑えます。
流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約12km²です。
流域1km²あたり約22.2万m³の水を貯められる計算です。
寺山ダムの型式:ロックフィルダム
岩石や砂利を積み上げて築造するダムで、広い谷間や地盤が弱い場所に適しています。
寺山ダムの目的と役割
寺山ダムは多目的ダムとして、洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道の3つの目的を担っています。
- 洪水調節: 大雨時にダムに水を一時的に貯めて、下流への放流量を調整することで洪水被害を軽減します。
- 流水の正常な機能の維持: 渇水時にダムから放流することで、河川の水量を確保し、生態系や水利用を維持します。
- 上水道: ダムに貯めた水を浄水処理して、周辺地域の飲料水・生活用水として供給します。
寺山ダムの歴史
寺山ダムは1972年に着工し、12年の工期を経て1984年に完成しました。
施工は間組・日本国土開発が担当しました。
現在は栃木県が管理を行っています。
寺山ダムの防災上の役割と災害リスク
洪水調節機能
寺山ダムは洪水調節機能を持つ多目的ダムです。大雨や台風による洪水時に、ダムに水を一時的に貯めることで下流の宮川の水位上昇を抑制し、浸水被害を軽減する重要な役割を果たしています。
洪水調節容量は推定約39.5万m³で、この容量を超える洪水が発生した場合は、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作(緊急放流)」が実施される可能性があります。
緊急放流(異常洪水時防災操作)とは
ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、ダムに流入する水をそのまま下流に放流する操作です。緊急放流が実施されると、下流の水位が急激に上昇するため、非常に危険です。
- 緊急放流の実施が予想される場合、ダム管理者から自治体に通知されます
- 自治体から避難指示が出たら、速やかに避難してください
- 近年では2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号で複数のダムが緊急放流を実施しました
寺山ダム下流域にお住まいの方へ
ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。
- 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
- 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
-
気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない
-
緊急放流情報の確認: ダム管理者や自治体からの緊急放流に関する情報に注意する
ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。
寺山ダムに関するよくある質問
寺山ダムの貯水量はどのくらいですか?
寺山ダムの総貯水量は約255万m³(東京ドーム約2杯分)です。
寺山ダムは何のために造られましたか?
寺山ダムは洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道を目的とする多目的ダムとして建設されました。
寺山ダムが満水になったらどうなりますか?
ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、異常洪水時防災操作(いわゆる「緊急放流」)が行われることがあります。これは流入量をそのまま下流に放流する操作で、下流の水位が急上昇する可能性があります。自治体からの避難指示に速やかに従ってください。
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まとめ
- 寺山ダムは栃木県に位置するロックフィルダムです
- 堤高62m、総貯水量約255万m³の大規模ダムです
- 多目的ダムとして下流域の洪水被害軽減に貢献しています
- ダムの下流でも計画を超える大雨時は浸水リスクがあります。ハザードマップで事前確認を
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
- 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
- Wikimedia Commons(画像、個別ライセンスは各画像に表記)
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本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月