新川ダムの基本情報と防災上の役割

新川ダムは沖縄県国頭郡東村に位置する重力式コンクリートダムで、1976年(安定成長期)に完成しました。堤高44m、総貯水量約165万m³(東京ドーム約1杯分)です。洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道・工業用水を目的とする多目的ダムです。

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この記事でわかること

  • 新川ダムの基本情報(位置・規模・型式)
  • 新川ダムの貯水量・流域面積
  • 新川ダムの目的と役割(多目的ダム)
  • 新川ダムの建設の歴史
  • 新川ダムの防災上の役割と災害リスク

新川ダムの基本情報

項目 内容
ダム名 新川ダム
所在地 国頭郡東村字高江原地先
水系 新川川水系
河川 新川川
型式 重力式コンクリートダム
目的 洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道・工業用水
管理者 沖縄総合事務局開発建設部
堤高 44m
堤頂長 177m
堤体積 73千m³
総貯水量 約165万m³
有効貯水量 約125万m³
流域面積 約7.4km²
竣工年 1976年
築年数 50年

新川ダムの貯水量を実感する

新川ダムの総貯水量は約165万m³です。これは東京ドーム約1杯分に相当します。25mプールに換算すると約4,400杯分の水量です。

このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約125万m³(総貯水量の約76%)です。

洪水調節容量(洪水時に一時的に貯められる量)は推定約40.0万m³です。大雨時にこの容量分の水を一時的にダムに貯めることで、下流の水位上昇を抑えます。

流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約7.4km²です。
流域1km²あたり約22.3万m³の水を貯められる計算です。

新川ダムの型式:重力式コンクリートダム

コンクリートの自重で水圧に耐える最も一般的な型式で、日本のダムの多くがこの型式です。

新川ダムの目的と役割

新川ダムは多目的ダムとして、洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道・工業用水の4つの目的を担っています。

  • 洪水調節: 大雨時にダムに水を一時的に貯めて、下流への放流量を調整することで洪水被害を軽減します。
  • 流水の正常な機能の維持: 渇水時にダムから放流することで、河川の水量を確保し、生態系や水利用を維持します。
  • 上水道: ダムに貯めた水を浄水処理して、周辺地域の飲料水・生活用水として供給します。
  • 工業用水: ダムに貯めた水を工場等の産業用水として供給します。

新川ダムの歴史

新川ダムは1971年に着工し、5年の工期を経て1976年に完成しました。

施工は鹿島建設・大城組が担当しました。

現在は沖縄総合事務局開発建設部が管理を行っています。

新川ダムの防災上の役割と災害リスク

洪水調節機能

新川ダムは洪水調節機能を持つ多目的ダムです。大雨や台風による洪水時に、ダムに水を一時的に貯めることで下流の新川川の水位上昇を抑制し、浸水被害を軽減する重要な役割を果たしています。

洪水調節容量は推定約40.0万m³で、この容量を超える洪水が発生した場合は、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作(緊急放流)」が実施される可能性があります。

緊急放流(異常洪水時防災操作)とは

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、ダムに流入する水をそのまま下流に放流する操作です。緊急放流が実施されると、下流の水位が急激に上昇するため、非常に危険です。

  • 緊急放流の実施が予想される場合、ダム管理者から自治体に通知されます
  • 自治体から避難指示が出たら、速やかに避難してください
  • 近年では2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号で複数のダムが緊急放流を実施しました

築50年のダムの安全性

新川ダムは竣工から50年が経過しています。コンクリートダムの耐用年数は一般に100年以上とされていますが、堆砂(ダム湖に土砂が溜まる現象)による貯水容量の減少や、コンクリートの劣化が課題となる場合があります。

国土交通省では定期的なダム点検(3〜5年ごと)を実施しており、安全性の確保に努めています。

新川ダム下流域にお住まいの方へ

ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。

  1. 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
  2. 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
  3. 気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない

  4. 緊急放流情報の確認: ダム管理者や自治体からの緊急放流に関する情報に注意する

ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。

新川ダムに関するよくある質問

新川ダムの貯水量はどのくらいですか?

新川ダムの総貯水量は約165万m³(東京ドーム約1杯分)です。

新川ダムは何のために造られましたか?

新川ダムは洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道・工業用水を目的とする多目的ダムとして建設されました。

新川ダムが満水になったらどうなりますか?

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、異常洪水時防災操作(いわゆる「緊急放流」)が行われることがあります。これは流入量をそのまま下流に放流する操作で、下流の水位が急上昇する可能性があります。自治体からの避難指示に速やかに従ってください。

新川ダムは老朽化していませんか?

竣工から50年が経過していますが、コンクリートダムの耐用年数は一般に100年以上とされています。国土交通省による定期点検が実施されており、必要に応じて補修・補強が行われています。

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まとめ

  • 新川ダムは沖縄県に位置する重力式コンクリートダムです
  • 堤高44m、総貯水量約165万m³の中規模ダムです
  • 多目的ダムとして下流域の洪水被害軽減に貢献しています
  • ダムの下流でも計画を超える大雨時は浸水リスクがあります。ハザードマップで事前確認を
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
  • 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月