漁川ダムの基本情報と防災上の役割

漁川ダム
撮影: 河川一等兵 / Public domain

漁川ダムは北海道恵庭市に位置するロックフィルダムで、1980年(安定成長期)に完成しました。堤高45m、総貯水量約1,530万m³(東京ドーム約12杯分)です。洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道を目的とする多目的ダムです。

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この記事でわかること

  • 漁川ダムの基本情報(位置・規模・型式)
  • 漁川ダムの貯水量・流域面積
  • 漁川ダムの目的と役割(多目的ダム)
  • 漁川ダムの建設の歴史
  • 漁川ダムの防災上の役割と災害リスク

漁川ダムの基本情報

項目 内容
ダム名 漁川ダム
所在地 恵庭市漁平
水系 石狩川水系
河川 漁川
型式 ロックフィルダム
目的 洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道
管理者 北海道開発局建設部
堤高 45m
堤頂長 270m
堤体積 647千m³
総貯水量 約1,530万m³
有効貯水量 約1,410万m³
流域面積 約113km²
竣工年 1980年
築年数 46年

漁川ダムの貯水量を実感する

漁川ダムの総貯水量は約1,530万m³です。これは東京ドーム約12杯分に相当します。25mプールに換算すると約40,800杯分の水量です。

このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約1,410万m³(総貯水量の約92%)です。

洪水調節容量(洪水時に一時的に貯められる量)は推定約120万m³です。大雨時にこの容量分の水を一時的にダムに貯めることで、下流の水位上昇を抑えます。

流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約113km²です。
流域1km²あたり約13.5万m³の水を貯められる計算です。

漁川ダムの型式:ロックフィルダム

岩石や砂利を積み上げて築造するダムで、広い谷間や地盤が弱い場所に適しています。

漁川ダムの目的と役割

漁川ダムは多目的ダムとして、洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道の3つの目的を担っています。

  • 洪水調節: 大雨時にダムに水を一時的に貯めて、下流への放流量を調整することで洪水被害を軽減します。
  • 流水の正常な機能の維持: 渇水時にダムから放流することで、河川の水量を確保し、生態系や水利用を維持します。
  • 上水道: ダムに貯めた水を浄水処理して、周辺地域の飲料水・生活用水として供給します。

漁川ダムの歴史

漁川ダムは1971年に着工し、9年の工期を経て1980年に完成しました。

施工は地崎工業・間組が担当しました。

現在は北海道開発局建設部が管理を行っています。

漁川ダムの防災上の役割と災害リスク

洪水調節機能

漁川ダムは洪水調節機能を持つ多目的ダムです。大雨や台風による洪水時に、ダムに水を一時的に貯めることで下流の漁川の水位上昇を抑制し、浸水被害を軽減する重要な役割を果たしています。

洪水調節容量は推定約120万m³で、この容量を超える洪水が発生した場合は、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作(緊急放流)」が実施される可能性があります。

緊急放流(異常洪水時防災操作)とは

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、ダムに流入する水をそのまま下流に放流する操作です。緊急放流が実施されると、下流の水位が急激に上昇するため、非常に危険です。

  • 緊急放流の実施が予想される場合、ダム管理者から自治体に通知されます
  • 自治体から避難指示が出たら、速やかに避難してください
  • 近年では2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号で複数のダムが緊急放流を実施しました

漁川ダム下流域にお住まいの方へ

ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。

  1. 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
  2. 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
  3. 気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない

  4. 緊急放流情報の確認: ダム管理者や自治体からの緊急放流に関する情報に注意する

ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。

漁川ダムに関するよくある質問

漁川ダムの貯水量はどのくらいですか?

漁川ダムの総貯水量は約1,530万m³(東京ドーム約12杯分)です。

漁川ダムは何のために造られましたか?

漁川ダムは洪水調節・流水の正常な機能の維持・上水道を目的とする多目的ダムとして建設されました。

漁川ダムが満水になったらどうなりますか?

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、異常洪水時防災操作(いわゆる「緊急放流」)が行われることがあります。これは流入量をそのまま下流に放流する操作で、下流の水位が急上昇する可能性があります。自治体からの避難指示に速やかに従ってください。

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まとめ

  • 漁川ダムは北海道に位置するロックフィルダムです
  • 堤高45m、総貯水量約1,530万m³の中規模ダムです
  • 多目的ダムとして下流域の洪水被害軽減に貢献しています
  • ダムの下流でも計画を超える大雨時は浸水リスクがあります。ハザードマップで事前確認を
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
  • 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
  • Wikimedia Commons(画像、個別ライセンスは各画像に表記)
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月