人吉盆地南縁断層の地震リスク

人吉盆地南縁断層は宮崎県・熊本県に位置する活断層(正断層)です。地震が発生した場合、マグニチュード6.6程度の地震が想定されています。これは2018年北海道胆振東部地震(M6.7)と同程度の規模です。今後30年以内の発生確率は約0.3%と評価されています。

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。人吉盆地南縁断層周辺にお住まいの方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 断層の基本情報(位置・長さ・タイプ)
  • 想定される地震の規模と過去の類似地震
  • 今後30年以内の地震発生確率
  • 活動度(A〜C級)と切迫度の評価
  • 過去の活動履歴
  • 周辺の市区町村と影響人口
  • 地震への備え・防災対策

断層の基本情報

項目 内容
断層名 人吉盆地南縁断層
所在地 宮崎県・熊本県
断層タイプ 正断層
長さ 約24km
断層面の深さ 約2km
断層面の幅 約18km
走向 N 50°E
活動度 B級

人吉盆地南縁断層は正断層に分類されます。地盤が水平方向に引っ張られ、断層面の上側がずり落ちるタイプの断層です。
この断層では、南側が相対的に隆起する方向にずれが生じます。

正断層型地震の特徴

正断層型の地震では、引っ張りの力で地盤が沈降するため、地盤の陥没や地割れが発生しやすい特徴があります。2016年熊本地震(正断層成分を含む、M7.3)では、断層に沿って大規模な地表断層が出現し、建物や道路が直接断層のずれによって破壊されました。

想定される地震の規模と発生確率

人吉盆地南縁断層で地震が発生した場合、マグニチュード6.6程度の地震が想定されています。
2018年北海道胆振東部地震(M6.7)と同程度の規模です。この地震では最大震度7を記録し、大規模な土砂崩れや液状化が発生しました。

マグニチュードの目安: マグニチュードが1大きくなるとエネルギーは約32倍、0.2大きくなると約2倍になります。

項目 内容
今後30年以内の発生確率 約0.3%
確率の評価 やや高いグループ(0.1%〜3%)
平均活動間隔 約8,000年
1回のずれの量 約2.6m

地震調査委員会の評価では、人吉盆地南縁断層は今後30年以内の発生確率が0.1%〜3%で、我が国の主な活断層の中ではやや高いグループに属します。
参考として、30年間で交通事故で死亡する確率は約0.2%です。

活動度と切迫度

本断層帯の活動度はB級と評価されています。1,000年あたり0.1〜1mのずれが生じており、比較的活動的なグループに分類されます。
具体的には、平均変位速度は0.3 m/千年です。

地震後経過率は0.62です。
平均活動間隔の約62%が経過しています。

地震後経過率とは: 前回の地震から現在までの経過時間を平均活動間隔で割った値です。1.0を超えると「平均的な活動間隔を超えている」ことを意味し、値が大きいほど次の地震が近い可能性があります。

過去の活動履歴

野外調査の結果、最新の活動時期は約5300年前〜約1290年前と推定されています。

周辺の市区町村

本断層帯の周辺には以下の市区町村があり、合計約954,416人が生活しています。

市区町村 都道府県 人口
あさぎり町 熊本県 13,566人
錦町 熊本県 9,744人
多良木町 熊本県 8,238人
相良村 熊本県 3,630人
湯前町 熊本県 3,278人
山江村 熊本県 2,935人
椎葉村 宮崎県 2,155人
水上村 熊本県 1,831人

これらの地域にお住まいの方は、防災DBでご自宅の住所を入力して、より詳細な災害リスクをご確認ください。

地震への備え

本断層帯の周辺にお住まいの方は、以下の備えを日頃から心がけましょう。

  • 家具の固定: 大型家具やテレビは壁に固定し、寝室には背の高い家具を置かないようにしましょう
  • 非常用持ち出し袋: 水(1人あたり3日分=9リットル)、食料、懐中電灯、モバイルバッテリー、常備薬を準備しておきましょう
  • 避難場所の確認: 自宅から最寄りの避難場所・避難所までのルートを家族で共有しておきましょう
  • 耐震診断: 1981年以前に建てられた建物にお住まいの場合、耐震診断を受けることをお勧めします
  • 地震保険: 地震による被害は火災保険だけでは補償されません。地震保険への加入を検討しましょう
  • 地盤沈降への備え: 正断層周辺では、地盤の陥没や地割れが発生しやすい特徴があります。自治体の防災マップで断層の位置を確認しましょう

よくある質問

人吉盆地南縁断層で地震が起きたらどのくらいの規模になりますか?

地震調査委員会の評価では、マグニチュード6.6程度の地震が想定されています。これは2018年北海道胆振東部地震(M6.7)と同程度の規模です。今後30年以内の発生確率は約0.3%です。

人吉盆地南縁断層の活動度はどのくらいですか?

本断層帯はB級に分類されています。平均変位速度は0.3 m/千年です。1,000年あたり0.1〜1mのずれが生じており、比較的活動的なグループに分類されます。

人吉盆地南縁断層が最後に動いたのはいつですか?

野外調査の結果、最新の活動時期は約5300年前〜約1290年前と推定されています。

人吉盆地南縁断層の周辺にはどのくらいの人が住んでいますか?

周辺の市区町村には合計約954,416人が生活しています。人口が最も多い自治体はあさぎり町です。

正断層とはどういう断層ですか?

正断層とは、地盤が水平方向に引っ張られ、断層面の上側がずり落ちるタイプの断層です。正断層型の地震では、引っ張りの力で地盤が沈降するため、地盤の陥没や地割れが発生しやすい特徴があります。2016年熊本地震(正断層成分を含む、M7.3)では、断層に沿って大規模な地表断層が出現し、建物や道路が直接断層のずれによって破壊されました。


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出典・データソース