家庭で備蓄する水は、1人1日3L × 家族人数 × 備える日数を目安に計算できます。4人家族なら3日分で36L、7日分で84L。すべて2Lボトルでそろえる場合、それぞれ18本、42本です。
この3Lは、飲む水と調理に使う水を合わせた目安です。湯せんや食品・食器を洗う水は別に必要になります。農林水産省は、飲料用・調理用として最低3日分、1人9Lの備蓄を案内しています。農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」
制作:防災DB。公的資料を照合し、同じ条件で必要量と購入本数を計算しました。資料確認日:2026年9月8日。日本の家庭向けの一般的な備蓄計画であり、実測や個別の健康状態に基づく必要量の判定ではありません。
家族人数別:3日分・7日分の水と2Lボトル本数
まず3日分を確認し、7日分まで備える場合にどれだけ増えるかを見てください。農林水産省の2026年3月の資料では、ライフライン復旧に1週間以上かかった事例に触れ、1週間分・大人2人の備蓄例を示しています。3日・7日は備蓄を計画するための日数で、その日までの復旧や物資到着を保証するものではありません。 農林水産省「知って備える 家庭備蓄のイロハ」
スマートフォンで7日分の列が見えない場合は、表の上を左へスワイプして右端まで確認してください。
| 家族人数 |
3日分:必要量/2L本数 |
7日分:必要量/2L本数 |
| 1人 |
9L/5本 |
21L/11本 |
| 2人 |
18L/9本 |
42L/21本 |
| 3人 |
27L/14本 |
63L/32本 |
| 4人 |
36L/18本 |
84L/42本 |
| 5人 |
45L/23本 |
105L/53本 |
| 6人 |
54L/27本 |
126L/63本 |
表は防災DBによる計算です。必要量は「3L × 人数 × 日数」、本数は「必要量 ÷ 2L」の小数部分を切り上げています。例えば1人・3日分は9Lですが、2Lボトルだけなら5本、計10Lを用意します。
人数による違いを比較するため、全員を一律に1人として数えています。年齢別の減量係数は設けていません。ペット用の水や生活用水は、この表に含めていません。
2人で7日分は42Lなのに、公式の備蓄例が48Lなのはなぜ?
農林水産省の備蓄例には、2Lボトル6本入りを4箱、計48Lとあります。一方、3L × 2人 × 7日で求める量は42Lです。農林水産省「知って備える 家庭備蓄のイロハ」
42Lは2Lボトル21本に相当します。6本入りの箱だけで買うなら、3箱では18本・36Lなので足りず、4箱で24本・48Lになります。これは本記事による箱単位への換算であり、原典が48Lとした理由を確認したものではありません。
必要量、本数、箱数を分けて考えると、購入時の端数を整理できます。
家にある水を引いて、買い足す本数を出す
必要量のすべてを新しく買う必要はありません。今回は市販の未開封ボトル水を数える方法にそろえます。製品の保存方法と賞味期限を確認してから、容量別に在庫を数えてください。市販ボトル水の保管は、製品表示に従うよう札幌市水道局も案内しています。札幌市水道局「水の備蓄」
次の説明図は、4人・7日分で、家に30Lある場合の仮定例です。必要な84Lから在庫30Lを引き、不足する54Lを2Lボトル27本で補う流れを示しています。対象は飲料用・調理用の水で、生活用水は含みません。

自分の家庭では、次の順番で計算してください。
- 必要量を出す:3L × 家族人数 × 日数。
- 手持ち量を出す:ボトルの容量 × 本数を、容量別に計算して合計。
- 不足量を出す:必要量 − 手持ち量。マイナスなら不足量は0L。
- 買い足す2L本数を出す:不足量 ÷ 2L。小数部分は切り上げ。不足がなければ0本です。
計算例:4人家族・7日分、手持ちが30Lの場合
説明図の在庫30Lは、2Lボトル12本と500mLボトル12本を合わせた量です。実際の家庭を調査した数値ではありません。表の右端が見えない場合は、表の上を左へスワイプしてください。
| 確認するもの |
計算と結果 |
| 必要量 |
3L × 4人 × 7日=84L |
| 手持ちの2Lボトル |
2L × 12本=24L |
| 手持ちの500mLボトル |
0.5L × 12本=6L |
| 手持ちの合計 |
24L+6L=30L |
| 不足量 |
84L−30L=54L |
| 買い足す2L本数 |
54L ÷ 2L=27本 |
この家庭では、2Lボトルを27本買い足せば、計算上の84Lに届きます。
2L・6本入りの箱だけで購入するなら、27本 ÷ 6本=4.5箱を切り上げて5箱です。買い足す量は30本・60L、購入後の合計は90Lになります。箱入り商品の本数は商品ごとに確認してください。
割り切れない本数は、最後に切り上げる
3人家族・7日分の必要量は63Lです。手持ちが26Lなら不足は37Lで、2Lボトルでは18.5本分。買い足すのは19本です。18本では1L足りません。
容量が違うボトルも、いったんLに直して合計し、不足量を出してから購入本数を切り上げてください。
3Lに含める水と、別に備える生活用水
「1人1日3Lあれば断水中の水が全部足りる」とは考えないでください。農林水産省は、飲料用・調理用の目安に対し、湯せんや食品・食器を洗う水を別途必要としています。札幌市水道局も、飲料水と生活用水を分けて備えを説明しています。農林水産省の用途に関する注記、札幌市水道局の生活用水の説明
表の右端が見えない場合は、表の上を左へスワイプしてください。
| 用途 |
本記事の計算での扱い |
| そのまま飲む水、調理に使う水 |
1人1日3Lの対象 |
| 湯せん、食品・食器を洗う水 |
3Lとは別枠 |
| トイレなどに使う生活用水 |
3Lとは別枠。飲料用の在庫に合算しない |
公的資料でも、札幌市水道局は3Lを「飲料水」と表記し、農林水産省は飲料用と調理用を合わせて説明しています。本記事は用途をそろえるため、農林水産省の定義で計算しています。
生活用水は、この3Lの計算式からは求められません。使う設備や断水中の過ごし方を確認し、別に計画してください。また、この表は個人が飲む量を制限する基準ではありません。家庭で必要な水を、この数字だけで一律に判断しないことが大切です。
買う前に在庫を数え、使った分を補充する
今日の買い物では、まず「家族人数」「備える日数」「手持ちのL数」の3つをメモしてください。その場で不足量と買い足す本数が出せます。
購入後は賞味期限の近いものから日常で使い、使った分を補充すると、在庫を保ちやすくなります。このように消費と補充を繰り返す方法がローリングストックです。農林水産省のローリングストック解説
防災DBで人数に応じた7日分の目安を確認する
7日分の水量を画面でも確認したい場合は、防災DBのトップページから進めます。
- 自分の住所を入力し、「リスクを評価」を押します。
- 評価結果の「備蓄」タブを開きます。
- 世帯人数を家族の人数に変更し、水の目安を確認します。
2026年9月8日のサイト操作確認では、PC・スマートフォンともに、公開デモ地点の備蓄タブで人数を1人から2人へ変えると、水の表示が21Lから42Lへ更新されました。確認範囲は、この地点での備蓄タブと人数変更です。すべての住所での動作を確認したものではありません。
表示される水量は、1人1日3L・7日分の備蓄の目安であり、断水の発生・期間や給水の予測ではありません。 住所を入力して評価結果へ進む機能です。手持ちを差し引いた買い足し本数は、この記事の計算手順で求めてください。
水量を確認できたら、お住まいの自治体・水道事業者の公式サイトで、災害時の給水拠点と受け取り方法も確認してください。札幌市水道局は、給水場所の事前確認と、運搬用のふた付き容器の準備を案内しています。これは札幌市の案内なので、地域ごとの場所や開設状況は各自治体の情報で確かめてください。札幌市水道局「応急給水を受けるための準備」