半田市のハザードマップは、市の各種マップ一覧から目的別に開けます。自宅の周囲を調べる際は、河川洪水、下水道等からの内水、高潮、津波、土砂災害、地震の図を分けて確認してください。避難先も、避難生活を送る避難所、校庭などの応急避難場所、津波・高潮から一時的に逃れる緊急避難場所では役割が異なります。

水災害ハザードマップは2022年3月作成の冊子です。その後、市は2026年4月1日指定の雨水出水浸水想定区域図を公表しています。県の河川洪水図や津波想定にも冊子作成後の公表があるため、古い冊子1冊で現在の情報を確認し終えず、災害別の公式入口も併せて見ましょう。

何を確認するかで公式ハザードマップを選ぶ

一覧ページの更新日、冊子の作成日、各想定の公表日は別の事項です。地図を選んだら、住所の位置と、その図の対象範囲・凡例・説明欄を確認します。

確認したいこと 公式の入口 資料の役割と時点
河川洪水・高潮・津波 水災害ハザードマップのデータ 2022年3月作成。低解像度の編別PDFと、高解像度の全体図・詳細図・補足説明を選べる
河川洪水の新しい公表図 県の洪水浸水想定区域図 半田市に関係する流域の想定最大規模・計画規模・浸水継続時間等を確認。市冊子より後の指定もある
下水道等からの内水 雨水出水浸水想定区域図 2026年4月1日指定。全体図と区分1~3。下水道事業(雨水)計画区域と水深を確認
過去に浸水した場所 各種マップ一覧の浸水実績図 2002年度作成と案内。過去の記録であり、想定最大規模の将来の浸水図とは別
津波想定の見直し 県の津波浸水想定 2026年6月15日変更・公表。半田市を含む詳細図の入口は番号6・9・10
地震の揺れ・液状化 各種マップ一覧の半田市ハザードマップ 一覧は2025年3月更新と案内。リンク先の原図は県の2014年5月の被害想定に基づき、2014年10月発行と記載
土砂災害・ため池 土砂災害マップ、ため池一覧 斜面は全体図から区域別資料へ、ため池は地区・池名から選ぶ。水深の図と耐震診断の結果を混同しない
避難先の種類 市内避難所等一覧 避難所、応急避難場所、津波・高潮の緊急避難場所、福祉避難所等を目的別に確認

市の水災害冊子は、全体図で詳細図の番号を確認し、その番号のPDFを開く方式です。河川洪水の図番号と高潮・津波の図番号を同じ地域区分と思い込まず、それぞれの全体図から選んでください。自宅だけでなく、学校・職場・親族の家、避難先までの道も調べます。

河川洪水は冊子の条件と県の新しい図を分けて見る

24時間の雨量と内水の1時間の雨量は別

市冊子の洪水編の補足説明は、阿久比川水系では24時間総雨量821mm、神田川・神戸川・石川・須賀川の水系では24時間総雨量836mmを想定条件として示しています。堤防が壊れる地点を複数想定し、それぞれの浸水範囲・最大水深を重ねた図です。これらは2022年冊子の条件であり、後から公表されたすべての図の雨量が同じという意味ではありません。

冊子の洪水図は河川からあふれる外水氾濫を対象とし、排水しきれない雨水による内水氾濫は考慮していないと説明しています。一方、過去の浸水実績は内水を含む記録を重ねています。洪水の想定色、過去の実績、2026年の内水想定は別の情報として確認してください。

県の現在の公表一覧には、半田市に関係する流域として、須賀川、稗田川、阿久比川・十ヶ川、神戸川、石川が掲載されています。須賀川は2025年3月21日、他のこれらの流域は2024年11月12日の指定として案内されています。住所周辺に関係する流域の最新の原図で、対象河川・整備状況・雨量・指定日を確かめてください。

県の図には想定最大規模と計画規模があり、雨量条件は異なります。計画規模だけで備えを済ませず、最大規模の図も見ます。浸水継続時間は0.5m以上の浸水が続く時間の情報で、道路の通行再開や停電・断水の復旧期限ではありません。

色が薄くても経路と河岸侵食を確認する

市冊子の洪水編では、水深だけでなく、河川や水路を通る経路、深い浸水が想定される箇所、崩れそうな斜面を確認するよう案内しています。河岸侵食の区域は、堤防や川岸が削られて背後の家屋が流失・倒壊するおそれのある場所です。浅い水深だけを見て、建物の上階に残れば安全と判断しないようにします。

避難先までの道に危険があるなら、平時に別の避難先・別の経路を用意してください。区域外でも雨の降り方によって浸水する場合があり、白地は安全の証明ではありません。地下では地上の様子を把握しにくく、水圧で扉が開かなくなることもあるため、地下空間への出入りも含めて確認します。

2026年の内水図は赤線の計画区域を確認する

雨水出水図の全体PDFは、半田市の下水道事業(雨水)計画区域内で、1時間147mmの想定最大規模降雨が発生した場合の内水氾濫をシミュレーションしたものです。河川洪水の24時間821mm・836mmと、時間単位も対象となる現象も異なります。

赤線は下水道事業(雨水)計画区域を示します。浸水想定の色が付いた場所だけでなく、住所が計画区域の内側か外側かも確認してください。図は指定時点の下水道の整備状況等を基にしており、前提を超える降雨や、河川の破堤・越水による洪水は考慮していません。着色されていない場所でも、雨の降り方によって浸水する可能性があります。

全体図の深さの凡例は、1cm以上30cm未満、30cm以上50cm未満、50cm以上1m未満、1m以上3m未満、3m以上5m未満の5区分です。黄色に見える場所でも深さの区分が違うため、凡例の文字まで読んでください。他の地図の色を、そのまま同じ水深だと読み替えないようにします。

市のページは雨水出水図について、水深・継続時間を示す資料と説明していますが、ここでリンクする全体図に表示されるのは水深と計画区域です。この全体図だけから、水がなくなる時刻や道路が通れる時刻を計算しないでください。対象範囲や図の見方に迷う場合は、上下水道工務課雨水担当へ相談します。

高潮と津波は別の図・別の避難行動で備える

高潮は台風による潮位上昇

市冊子の高潮編情報面と補足説明は、中心気圧910hPa、半径75km、移動速度73km/hの台風を条件として示しています。潮位偏差が最大になる複数の経路を想定し、堤防が壊れた厳しい条件で最大の浸水を重ねた図です。今日の台風の予報そのものではありません。

高潮水位(T.P.)は標高の基準から見た海面の高さで、陸上の浸水深とは異なります。家の地面からどれだけ浸水するかは、高潮マップの深さの凡例で確認してください。高潮、河川洪水、津波の高さを同じ数値として扱わず、同じ住所と経路を災害別に見ます。

津波は地震後すぐに高い安全な場所へ

2022年冊子の津波編は、避難対象地域、避難目標地点、津波一時避難場所、緊急避難場所を分けています。市が避難のために設定した避難対象地域は、当時の県の津波浸水想定より広い範囲として説明されています。

津波編補足の「基準水位」は、浸水深に、津波が建物に当たってせり上がる分を加えた水位です。浸水深と基準水位の数値を同じものとして読み替えないようにします。

県は津波浸水想定の公表ページで、2026年6月15日に想定を変更したと公表しています。半田市を含む詳細図の入口は番号6・9・10です。2022年冊子や地震図に載る旧想定の高さを、県の新しい想定の数値として使わず、住所周辺は新しい原図も確認してください。

強い揺れ、弱くても長いゆっくりした揺れ、津波警報等がある場合は、すぐに避難行動を取ります。原則は徒歩で、高く安全な場所へ逃れます。海岸や河川に近づかず、川に沿った避難や忘れ物を取りに戻る行動を避けてください。到達時間を「待っていてよい時間」として使うものではありません。

高台へ避難する時間的猶予がない場合の緊急避難場所は、一時的な退避の施設です。冊子は、食料等の備蓄がなく、周辺が浸水して孤立するおそれもあると説明しています。時間と余力があるうちに、より安全な場所を目指す準備をしておきます。

避難施設は名称・部位・災害条件を分けて選ぶ

市の避難所等一覧は、避難所、応急避難場所、緊急避難場所を別に案内しています。近い施設に名前が載っているだけで、どの災害にも利用できるとは判断しないでください。

施設名 公式資料での役割・条件 選ぶ前に確認すること
半田小学校 市の避難所一覧に掲載。2022年冊子では洪水・高潮で避難先の建物の一部または全部に浸水の可能性を記載 洪水・高潮時の開設と、利用する建物部分を確認。学校名だけで水災害に適した避難先とは判断しない
半田小学校校庭 応急避難場所一覧に掲載 一時的に身を守る場所。避難生活のための屋内施設とは別
半田市役所 津波・高潮の緊急避難場所として掲載。市は避難所ではないと明記 一時的な退避先であり、滞在用の避難所と混同しない
イオン半田店 津波・高潮の緊急避難場所。公式一覧の使用場所は屋上駐車場 店内全体を避難場所と読み替えない。平時に入口・移動経路を確認する
雁宿ホール 避難所一覧と福祉避難所の案内に掲載 福祉避難所としての開設は市の判断で、災害直後に直ちに利用できるという意味ではない

施設名は避難所一覧、応急避難場所一覧、津波・高潮の緊急避難場所一覧で確かめます。半田小学校の洪水・高潮条件は、冊子の各編の情報面に記載されているものです。現在の開設・受入状況、そこまでの道の安全は別に確認してください。

福祉避難所の案内は、指定避難所での生活が難しい高齢者・障がい者等を対象に、災害の程度や指定避難所の状況を総合的に見て開設を判断すると説明しています。支援が必要な人は、移動方法や受入先について平時に相談しておきましょう。

地震・土砂・ため池も確認し、家族の避難方針を決める

市の地震図は、過去地震最大モデルと理論上最大想定モデルを分け、最大震度と液状化危険度を表示しています。リンク先原図の出典は2014年5月の県被害想定です。2025年の一覧更新を、想定が2025年に全面改定されたという意味で使わないでください。震度の図を地震の発生確率、液状化危険度を個々の住宅の被害確率に読み替えるものでもありません。

斜面の近くでは、土砂災害ページの全体図と区域別PDFから、警戒区域・特別警戒区域を確認します。住所や避難経路がどの区域に関係するかを調べ、河川の浸水色がないことを理由に斜面の危険までないと判断しないでください。

ため池は市の一覧で地区と池名を選べます。市は満水の池が決壊して全貯水量が流出する条件で浸水を想定したと説明しています。耐震診断の健全度が高いという記載と、決壊時の避難の備えは別です。異常や災害のおそれが分かった場合は、速やかに安全な場所へ避難します。

風水害時は市の避難情報に沿い、避難に時間がかかる人は警戒レベル3で危険な場所から避難し、レベル4で危険な場所から避難します。レベル5を待たずに行動してください。発令がなくても危険を感じたら安全を確保します。すでに外への移動が危険な場合は、少しでも安全な場所へ移るなど、その場の状況に応じて身を守ります。

2022年冊子の気象情報名は当時のものです。気象庁の現在の案内では、2026年5月29日から新たな防災気象情報を運用しています。現在の市の発令、キキクル、河川水位等を併せて確認してください。

ペットの取扱いでは、同行避難を基本としながらも、避難所の状況により受入れできない場合があると案内しています。人とペットは同じ空間に居住できず、ケージの持参が必要です。7日分以上のフードと水、療法食・薬、トイレ用品等を備え、受入条件を平時に確認しましょう。

地図と避難先については防災安全課防災安全担当0569-84-0626、内水図については上下水道工務課雨水担当0569-84-0676へ相談できます。福祉避難所の案内の窓口は高齢介護課介護保険担当0569-84-0649です。家族で、災害別の避難先、複数の経路、早く動く必要がある人、連絡方法を決め、判断できない点を資料名・地区・必要な支援とともに問い合わせてください。