潟上市で土砂災害警戒区域を調べるなら、まず市のWEBハザードマップで住所を検索し、土砂災害の地図を選びます。自宅と避難経路を見つけたら、市の地区別PDFと、秋田県の指定告示図書を照合してください。市のページの更新日と、図面に使われた指定の告示日は別です。
また、潟上市には馬踏川の洪水ハザードマップもあります。古い案内に残る「作成予定」だけを見て、洪水の想定がないと判断しないようにしましょう。以下では、土砂災害の資料を探す順番から、洪水・津波との読み分け、避難先の確認まで説明します。
土砂災害のPDFは、天王・昭和・飯田川と小地域名で選ぶ
市の「土砂災害ハザードマップについて」には、地区別のPDFが14件掲載されています。住所の「天王」「昭和」「飯田川」を入口に、続く地名が入った資料を選びます。
| 住所の地区 | 市の掲載番号と対象地域 | 選ぶときの例 |
|---|---|---|
| 天王 | 1:上出戸・追分西緑町/2:追分西西・追分 | 「追分」の文字だけで決めず、緑町か追分西西かまで確認する |
| 昭和 | 3:蘭戸下・槻木/4:真形・草生土/5:船橋・羽白目・小泉・仁山・山岸沢・新所・新薬/6:山田/7:岡井戸・槻木/8:田屋/9:竜毛・山の下 | 槻木は複数の資料名に含まれるため、真形・草生土などの小地域名も照合する |
| 飯田川 | 10:下虻川・和田妹川/11:金山/12:飯塚/13:妹川/14:和田 | 「和田妹川」を含む住所でも、和田・妹川など該当する小地域と図面の範囲を確認する |
表は市のPDF索引を整理したもので、地区の全域が警戒区域であることを意味しません。PDFを開いたら、自宅の位置に加え、普段使う道と避難先までの道を探します。図面の端を越える場合は、隣の地域を扱う資料も確認してください。
例えば「昭和豊川槻木」だけでは資料を一つに絞れません。真形・草生土を調べる場合は掲載番号4のPDFが入口です。このPDFには全体図のほか、真形と草生土それぞれの拡大図があります。真形・草生土の土砂災害ハザードマップ
黄色と赤色は、何の違いか
同PDFの凡例では、黄色は土砂災害警戒区域、赤色は土砂災害特別警戒区域です。黄色は人の生命・身体への危害、赤色は建物の損壊を伴う著しい危害のおそれがある区域として説明されています。災害が起きる確率や、今まさに土砂が動いていることを表す色ではありません。
黄色や赤色の外でも、土砂災害が発生する可能性があります。 自宅に色がない場合も、周辺の斜面や沢、避難途中に通る区域を確認してください。色がない理由を調べる手順は、ハザードマップで色がついていない場所の確認方法でも説明しています。
指定状況は、県の「所在地・箇所番号・告示年月日」で照合する
指定の根拠を確かめたい場合は、秋田県「土砂災害警戒区域等の指定 潟上市」を開きます。県の一覧は「急傾斜地」「土石流」「地滑り」に分かれ、各行に所在地、箇所名、箇所番号、告示年月日、指定告示図書へのリンクがあります。
- ページ内検索で住所の地名を探す。「飯塚」「和田妹川」「豊川槻木」など、字名の手前から探すと候補を拾いやすくなります。
- 該当する行の所在地を読み、箇所名・箇所番号を控える。同じ地名が複数の災害区分にある場合は、それぞれ確認します。
- 告示年月日を確認し、その行の「資料1」などの指定告示図書を開く。資料が複数ある行では、一つだけで判断しないでください。
- 建物や敷地と区域境界の位置が判別できなければ、住所と箇所番号を添えて市の担当窓口へ確認する。
日付の違いが分かる例が、飯塚です。市のPDF索引では「飯田川地区 飯塚」に平成27年7月14日告示と表示されています。一方、県の一覧で所在地が「飯田川飯塚字鳥木沢」の行を見ると、箇所名は「鳥木沢」、整理番号は1831、箇所番号はⅠ-577、告示年月日は令和4年12月6日です。市のPDF索引と県の指定一覧を、こうして地名と日付で突き合わせます。
この日付の差だけで、特定の家が新たに区域へ入ったとは判断できません。ただし、市の案内ページが2026年に更新されていても、リンクされた全図面が同じ時点の指定を示すと決めつけることはできません。土地・建物の位置を確定する場面では、県の対応する告示図書まで確認してください。
洪水・津波・ため池は、土砂災害と別の条件で読む
市のWEB地図では4種類のハザードマップを重ねられます。最初は一種類ずつ見て、自宅・避難先・経路を確認してから重ねると、何の想定を見ているか整理しやすくなります。次のように、色や数値が表す内容は災害ごとに異なります。
| 調べる災害 | 開く資料・表示 | 読む条件と注意点 |
|---|---|---|
| 土砂災害 | 地区別PDFと県の指定告示図書 | 警戒区域・特別警戒区域の区分、箇所番号、告示日。区域外も確認する |
| 洪水 | 市の「洪水ハザードマップ(馬踏川)」 | 馬踏川の氾濫による浸水区域・深さ。想定条件は流域の48時間総雨量683.6mm |
| 津波 | 市WEBハザードマップの津波表示 | 現行WEB版は「基準水位」。平成28年度の紙版の浸水深と同じ意味で数値を比べない |
| ため池 | WEBの「ため池」または「総合防災」 | 「ため池」では対象の池を選ぶ。「総合防災」では全てのため池のマップを確認できる |
出典:市WEB地図の案内、洪水ハザードマップ、津波ハザードマップ。
洪水図は「作成予定」のままではない
2025年3月更新のWEB地図案内には「洪水ハザードマップは令和7年度作成予定」とありますが、2026年3月5日更新の市の洪水ページでは、馬踏川の洪水ハザードマップが公開されています。 洪水図を探す場合は、上表の洪水ページを開いてください。
48時間683.6mmは、想定し得る最大規模の降雨を用いたシミュレーションの条件です。観測雨量がその値になるまで避難を待つための基準ではありません。市は、実際の雨や河川の状況によっては、想定区域の外でも浸水する場合があると説明しています。この一枚を、市内のあらゆる浸水を網羅する図として扱わないようにしましょう。
津波の「基準水位」は、浸水深にせり上がりを加えたもの
市は、県が2023年3月に津波災害警戒区域を指定したことを受け、平成28年度の紙版から見直しを行い、WEB版では浸水深を基準水位へ改めたと説明しています。基準水位は、地面から水面までの浸水深に、津波が建物などへ当たるときのせり上がりを含めた高さです。
古い紙版を持っている場合は、図面の年と凡例を確認し、市WEB版の津波表示も見ておきましょう。津波から逃れる先は、次の施設一覧にある「津波避難場所」で別に確認します。市の津波ページは、警報・注意報より先に津波が到達することもあるとして、強い揺れを感じたらすぐに避難するよう呼びかけています。
避難先は「近い施設」だけで決めず、土砂欄を確認する
市の指定緊急避難場所・指定避難所一覧から「避難所施設一覧表」を開いてください。案内ページは2026年8月27日更新です。
危険から一時的に逃れるための指定緊急避難場所と、一定期間の生活を送るための指定避難所は用途が違います。一覧PDFの1〜2ページは指定緊急避難場所で、「災害別判定」に風水害・土砂・地震などの欄があります。土砂災害に備えるなら、施設名と所在地を探し、まず「土砂」の欄を読みます。
具体例として、2ページの和田児童館は、地震が○でも土砂は×です。地図に載っていることや自宅から近いことだけで、土砂災害時の避難先に選ぶことはできません。候補の施設に適した災害の区分を確かめ、その施設へ向かう道が別の土砂災害区域を通らないかも地図に戻って確認しましょう。市の避難施設一覧表・2ページ
指定避難所は同PDFの3ページ、津波避難場所は5ページに分かれています。一覧への掲載は、当日その施設が開設されていることを示すものではありません。実際の避難時は市の発表も確認してください。
家族で共有する前に、資料名と候補経路をメモする
確認した内容は「家の住所/土砂PDFの番号/県の箇所名・番号・告示日/災害別の避難先候補/避けたい経路」の順に一枚へまとめておくと、家族が同じ資料に戻れます。市WEB地図にはパソコンでの印刷機能があります。操作方法は市のWEBハザードマップの使い方で確認できます。
例えば区域の境界が読めないときは、「飯田川飯塚の○○という住所について、鳥木沢・Ⅰ-577の図面を見ています。建物との位置関係を確認したい」と、住所と資料を一緒に伝えます。市の総務課危機管理班の問い合わせ先は 018-853-5301 です。境界の確認は、まず資料と窓口で行いましょう。
地域全体の防災情報や住所からの確認は、潟上市の防災情報で調べられます。