愛知県東海市の災害リスク

この記事では、東海市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。東海市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 東海市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

東海市(愛知県)の人口は約114,369人(2025年推計)。標高は平均16.2mで、最低-4.4mから最高70.6mの範囲です。


東海市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 東海市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

東海市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が77.29%、9.9%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が9箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「東海市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。東海市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 東海市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

東海市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大77.29%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は278.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

東海市のAVS30は200〜300m/sの範囲で、やや軟弱な地盤を含むエリアです。地盤増幅率は1.51倍です。家具の固定や、重い物を高い場所に置かないといった基本的な地震対策を確認しておきましょう。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

東海市には洪水浸水想定区域のデータがありません。ただし、局地的な集中豪雨による内水氾濫の可能性はあるため、低地にお住まいの場合は注意が必要です。


津波リスク

東海市では、1,612メッシュのうち159メッシュ(9.9%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は2.0mです。

想定最大浸水深は2.0mです。1m未満の津波でも流速によっては歩行不能になり、巻き込まれると命に関わります。沿岸部では津波注意報にも注意し、海岸から離れましょう。

今日からできる津波対策

  • 避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する

  • 「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく

  • 津波避難ビルの把握:「東海市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく

  • 第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう


高潮リスク

東海市では、1,612メッシュのうち423メッシュ(26.3%)が高潮浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

沿岸部の一部に高潮の影響が想定されています。台風接近時に高潮警報が発表された場合は、沿岸部や河口付近の低地から離れましょう。


土砂災害リスク

東海市には9箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,612メッシュのうち0メッシュ(0%)がこれらの区域に含まれています。

また、竜巻等の突風が2件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「愛知県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

東海市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 東海市からの距離 想定M
加木屋断層帯 0.2km M6.9
猿投-高浜断層帯 1.6km M7.1
天白河口断層 2.0km M6.7

最寄りの活断層(加木屋断層帯)との距離が0.2kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,469mm
1月平均気温 5.2℃
8月平均気温 28.2℃
最深積雪 2cm

土地利用

建物用地が58.1%、森林が4.4%、農地が26.1%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は103,436人、人口密度は3,473人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 191箇所
消防署 4箇所
学校 28校
福祉施設 20施設
警察署 7箇所

最寄りの避難施設は「東海市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


東海市の自然災害伝承碑

東海市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
海嘯紀念碑 1889年 高潮(1889年) 高潮
友情の塔 1961年 伊勢湾台風(1959年9月26日) 洪水・高潮
伊勢湾台風被災追憶之碑 1978年 伊勢湾台風(1959年9月26日) 高潮

伝承内容

海嘯紀念碑(1889年建立)

明治22年(1889)、高潮が発生し、堤防が決壊した。堤防の決壊により海水が田に浸入したほか、小舟が漂着するなどの被害が発生した。

  • 所在地: 愛知県東海市荒尾町峰脇16(慈眼寺)
  • 災害: 高潮(1889年)
  • 災害種別: 高潮
  • 地図: 35.03616, 136.90262

友情の塔(1961年建立)

昭和34年(1959)9月26日に伊勢湾台風が高潮を引き起こし、海岸堤防が決壊した。この災害で名和小学校児童25名、上野中学校生徒4名が亡くなった。碑は、犠牲者の冥福を祈って全国的な募金によって建立された。毎年9月26日には、名和小学校児童らによる冥福を祈る会が行われている。

  • 所在地: 愛知県東海市名和町山東10(東海市立名和小学校)
  • 災害: 伊勢湾台風(1959年9月26日)
  • 災害種別: 洪水・高潮
  • 地図: 35.05128, 136.91400

伊勢湾台風被災追憶之碑(1978年建立)

昭和34年(1959)9月26日午後9時、風速60mの超大型伊勢湾台風は、満潮と重なり7mの高潮となって襲来し、南柴田堤防を一瞬で破壊した。この影響で北犬山地区と南柴田地区は水没して家屋の大半が全壊・流失、71名が亡くなった。

  • 所在地: 愛知県東海市名和町
  • 災害: 伊勢湾台風(1959年9月26日)
  • 災害種別: 高潮
  • 地図: 35.06771, 136.91315

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

東海市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、東海市内の最大値で77.29%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

東海市に津波は来る?

東海市の159メッシュ(9.9%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は2.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。

東海市の土砂災害警戒区域は?

東海市には9箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、愛知県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

東海市の避難場所はどこ?

東海市には191箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「東海市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:東海市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が77.29%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 津波:想定最大2.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。東海市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。