千葉県旭市の災害リスク

この記事では、旭市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。旭市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 旭市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

旭市(千葉県)の人口は約61,028人(2025年推計)。標高は平均13.4mで、最低0.0mから最高68.0mの範囲です。


旭市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 旭市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

旭市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が94.45%、市域の24.1%が洪水浸水想定区域、13.4%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が16箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「旭市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。旭市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 旭市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

旭市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大94.45%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は199.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

旭市のAVS30は200m/s未満であり、揺れが増幅されやすい軟弱地盤のエリアを含みます。地盤増幅率は1.82倍です。自宅や職場の耐震性を確認し、家具の固定や転倒防止対策を優先的に行いましょう。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

旭市では、4,804個の125mメッシュのうち1,157メッシュ(24.1%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 3.0m
浸水想定メッシュ数 1,157 / 4,804 メッシュ(24.1%)
最大浸水継続時間 12時間(約0日間)
対象河川 七間川、黒部川(2河川)

想定最大浸水深が3.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「旭市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

旭市では、4,804メッシュのうち643メッシュ(13.4%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

想定最大浸水深が10.0mと非常に高く、3階建て以上の建物でも安全とは限りません。津波警報が発表されたら、すぐに高台や津波避難ビルへ避難してください。沿岸部にお住まいの方は、自宅から最も近い高台への徒歩ルートを複数確認しておきましょう。車での避難は渋滞のリスクがあるため、徒歩での避難を基本としてください。

今日からできる津波対策

  • 避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する

  • 「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく

  • 津波避難ビルの把握:「旭市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく

  • 第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう


土砂災害リスク

旭市には16箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。4,804メッシュのうち38メッシュ(0.8%)がこれらの区域に含まれています。

過去の記録では、旭市で1件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ1件、土石流0件、地すべり0件)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「千葉県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

旭市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 旭市からの距離 想定M
鴨川低地断層帯 78.5km M6.7
鴨川低地断層帯北断層 82.7km M6.8
深谷断層・綾瀬川断層(全体が同時に活動) 89.0km M7.5

地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,569mm
1月平均気温 5.2℃
8月平均気温 25.5℃

土地利用

建物用地が27.2%、森林が9.2%、農地が60.3%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は5,145人、人口密度は4,051人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 73箇所
消防署 5箇所
学校 28校
福祉施設 119施設
警察署 11箇所

最寄りの避難施設は「旭市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


旭市の自然災害伝承碑

旭市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が7基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
浅間神社改築記念 1960年 元禄地震(1703年12月31日) 宝永地震(1707年10月28日) 地震・津波
旭市飯岡津波被災の碑 2013年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
津波到達地点 2017年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
津波到達地点 2017年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
津波到達地点 2017年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
津波到達地点 2017年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
東日本大震災慰霊之碑 2021年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波

伝承内容

浅間神社改築記念(1960年建立)

神社改築の碑に、元禄地震(1703)、宝永地震(1707)と繰り返す津波被害に苦慮した当時の平松、飯岡、行内、横根、萩園の5村(現在の旭市内)が、津波が起きないよう祈念して1709年に浅間神社を祀ったことが記されている。元禄地震での房総の津波被害は甚大で、永井、飯岡、平松の浜では家は一軒残らず流され、100人余りが亡くなったとの記録がある。

  • 所在地: 千葉県旭市平松
  • 災害: 元禄地震(1703年12月31日) 宝永地震(1707年10月28日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.70189, 140.71995

旭市飯岡津波被災の碑(2013年建立)

平成23年(2011)3月11日、三陸沖を震源地とする東北地方太平洋沖地震に伴う津波が旭市沿岸部を襲った。特に飯岡地区では津波が数回襲来、海抜7.6mにまで達した。この津波で死者・行方不明者15名、住宅被害は3,708世帯に及んだ。来襲した津波の高さを示すモニュメントも設置されている。

  • 所在地: 千葉県旭市萩園
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.70238, 140.71147

津波到達地点(2017年建立)

平成23年(2011)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、旭市には震度5強の揺れと、津波が沿岸部を襲った。津波は本碑の位置まで到達し、地震・津波による住家被害3,827件(うち床上浸水677、床下浸水277、液状化774)に及んだ。

  • 所在地: 千葉県旭市井戸野
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.68390, 140.63573

津波到達地点(2017年建立)

平成23年(2011)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、旭市には震度5強の揺れと、津波が沿岸部を襲った。津波は本碑の位置まで到達し、地震・津波による住家被害3,827件(うち床上浸水677、床下浸水277、液状化774)に及んだ。

  • 所在地: 千葉県旭市椎名内
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.69591, 140.66679

津波到達地点(2017年建立)

平成23年(2011)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、旭市には震度5強の揺れと、津波が沿岸部を襲った。津波は本碑の位置まで到達し、地震・津波による住家被害3,827件(うち床上浸水677、床下浸水277、液状化774)に及んだ。

  • 所在地: 千葉県旭市横根
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.70399, 140.70791

津波到達地点(2017年建立)

平成23年(2011)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、旭市には震度5強の揺れと、津波が沿岸部を襲った。津波は本碑の位置まで到達し、地震・津波による住家被害3,827件(うち床上浸水677、床下浸水277、液状化774)に及んだ。

  • 所在地: 千葉県旭市飯岡
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.69929, 140.72609

東日本大震災慰霊之碑(2021年建立)

平成23年(2011)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、旭市には震度5強の揺れと、津波が沿岸部を襲った。津波による被害は、死者13名、行方不明者2名、災害関連死1名にもおよび、多くの尊い命が犠牲となった。この碑は、犠牲者の遺徳を偲び、震災の記憶を後世に継承するため建立された。

  • 所在地: 千葉県旭市横根
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 35.70253, 140.70923

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

旭市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、旭市内の最大値で94.45%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

旭市は洪水の危険がある?

旭市の4,804メッシュのうち1,157メッシュ(24.1%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

旭市に津波は来る?

旭市の643メッシュ(13.4%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。

旭市の土砂災害警戒区域は?

旭市には16箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、千葉県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

旭市の避難場所はどこ?

旭市には73箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「旭市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:旭市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が94.45%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:1,157メッシュ(24.1%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 津波:想定最大10.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。旭市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。