兵庫県芦屋市の災害リスク

この記事では、芦屋市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。芦屋市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 芦屋市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

芦屋市(兵庫県)の人口は約92,900人(2025年推計)。標高は平均111.5mで、最低0.0mから最高648.3mの範囲です。


芦屋市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 芦屋市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

芦屋市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が47.12%、市域の23.9%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が3箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「芦屋市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。芦屋市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 芦屋市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

芦屋市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大47.12%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は369.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

芦屋市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.16倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

芦屋市では、760個の125mメッシュのうち181メッシュ(23.9%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 5.0m
浸水想定メッシュ数 181 / 760 メッシュ(23.9%)
対象河川 兵庫県(1河川)

想定最大浸水深が5.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「芦屋市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

芦屋市には津波浸水想定区域のデータがありません。


高潮リスク

芦屋市では、760メッシュのうち269メッシュ(35.4%)が高潮浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

広範囲に高潮の影響が想定されています。台風接近時には、高潮警報・高潮特別警報に注意し、沿岸部や低地からは早めに避難しましょう。


土砂災害リスク

芦屋市には3箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。760メッシュのうち756メッシュ(99.6%)がこれらの区域に含まれています。

市域の大部分が土砂災害警戒区域にかかっています。山際や谷の出口付近にお住まいの方は、自宅が警戒区域に含まれるかどうか、都道府県の土砂災害警戒区域マップで確認してください。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「兵庫県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

芦屋市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 芦屋市からの距離 想定M
大阪湾断層帯 8.1km M6.9
高塚山断層 19.6km M6.6
有馬−高槻断層帯 20.1km M7.1

最寄りの活断層(大阪湾断層帯)から8.1kmの位置にあります。この断層が活動した場合、芦屋市でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,485mm
1月平均気温 4.8℃
8月平均気温 27.6℃

土地利用

建物用地が64.6%、森林が22.1%、農地が0.0%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は91,486人、人口密度は10,031人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 34箇所
消防署 5箇所
学校 37校
福祉施設 96施設
警察署 12箇所

最寄りの避難施設は「芦屋市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


芦屋市の自然災害伝承碑

芦屋市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
阪神大水害芦屋川決壊之地石碑 1988年 阪神大水害(1938年7月5日) 洪水・土砂災害
阪神・淡路大震災による犠牲者慰霊と復興のモニュメント 1996年 阪神・淡路大震災(1995年1月17日) 地震
1997年 阪神・淡路大震災(1995年1月17日) 地震

伝承内容

阪神大水害芦屋川決壊之地石碑(1988年建立)

昭和13年(1938)阪神地方は空前の大水害に見舞われた。6月28日から降り出した雨は、7月5日には最大雨量(1日326mm)を測る大風雨伴う豪雨となり、土石流の発生によって芦屋川と宮川が氾濫した。土砂崩壊や巨石の流出により、精道村(芦屋市の前身)でも多くの箇所が泥沼化した。

  • 所在地: 兵庫県芦屋市東芦屋町6番先
  • 災害: 阪神大水害(1938年7月5日)
  • 災害種別: 洪水・土砂災害
  • 地図: 34.73818, 135.30043

阪神・淡路大震災による犠牲者慰霊と復興のモニュメント(1996年建立)

平成7年(1995)1月17日の未明に発生した阪神・淡路大震災では、芦屋市だけでも400余名の尊い命が失われた。この慰霊碑の地下には、市民犠牲者の名を刻印した銘板が奉納されている。碑文には、地震に耐え、凜と立つ松の姿と懸命に復興へと立ち向かう市民の姿を重ねた句が刻まれている。「震災に 耐へし芦屋の 松涼し」

  • 所在地: 兵庫県芦屋市浜芦屋町(芦屋公園)
  • 災害: 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)
  • 災害種別: 地震
  • 地図: 34.72416, 135.30477

絆(1997年建立)

平成7年(1995)1月17日午前5時46分突如襲った未曾有の阪神・淡路大震災は10数秒間の縦揺れ震度7.5度の激震であった。この地震で津知町は市内で最大の被害を蒙り56名の尊い命を奪われ、家屋も全・半壊98パーセントという壊滅的な被害をうけた。

  • 所在地: 兵庫県芦屋市津知町(津知公園)
  • 災害: 阪神・淡路大震災(1995年1月17日)
  • 災害種別: 地震
  • 地図: 34.72964, 135.29811

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

芦屋市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、芦屋市内の最大値で47.12%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

芦屋市は洪水の危険がある?

芦屋市の760メッシュのうち181メッシュ(23.9%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

芦屋市の土砂災害警戒区域は?

芦屋市には3箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、兵庫県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

芦屋市の避難場所はどこ?

芦屋市には34箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「芦屋市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:芦屋市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が47.12%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:181メッシュ(23.9%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。芦屋市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。