茨城県取手市の災害リスク
この記事では、取手市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。取手市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 取手市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
取手市(茨城県)の人口は約101,479人(2025年推計)。標高は平均10.6mで、最低2.6mから最高31.8mの範囲です。
取手市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 取手市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
取手市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が98.72%、市域の76.8%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が20箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「取手市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。取手市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 取手市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
取手市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大98.72%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は123.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
取手市のAVS30は200m/s未満であり、揺れが増幅されやすい軟弱地盤のエリアを含みます。地盤増幅率は2.82倍です。自宅や職場の耐震性を確認し、家具の固定や転倒防止対策を優先的に行いましょう。
30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
取手市では、2,808個の125mメッシュのうち2,156メッシュ(76.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 10.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 2,156 / 2,808 メッシュ(76.8%) |
| 最大浸水継続時間 | 336時間(約14日間) |
| 対象河川 | 中通川、利根川、小貝川(3河川) |
市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は10.0mと2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。
浸水継続時間が最大336時間(約14日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「取手市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(14日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
取手市には津波浸水想定区域のデータがありません。
土砂災害リスク
取手市には20箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。2,808メッシュのうち22メッシュ(0.8%)がこれらの区域に含まれています。
過去の記録では、取手市で1件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ1件、土石流0件、地すべり0件)。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「茨城県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
取手市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 取手市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 深谷断層・綾瀬川断層(全体が同時に活動) | 36.0km | M7.5 |
| 深谷断層・綾瀬川断層(鴻巣-伊奈区間と伊奈-川口区間が同時に活動) | 36.0km | M7.0 |
| 綾瀬川断層伊奈-川口区間 | 36.0km | M6.5 |
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,344mm |
| 1月平均気温 | 3.4℃ |
| 8月平均気温 | 26.0℃ |
| 最深積雪 | 4cm |
土地利用
建物用地が43.7%、森林が5.0%、農地が44.5%を占めています。
人口集中地区(DID)
人口集中地区の人口は76,946人、人口密度は5,683人/km²です。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 41箇所 |
| 消防署 | 6箇所 |
| 学校 | 50校 |
| 福祉施設 | 210施設 |
| 警察署 | 7箇所 |
最寄りの避難施設は「取手市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
取手市の自然災害伝承碑
取手市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が4基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 内堤記念碑 | 1936年 | 洪水(1902年) | 洪水 |
| 決潰口の跡 | 1955年 | 洪水(1950年8月7日) | 洪水 |
| 決潰口の跡 | 1955年 | 洪水(1935年9月26日) | 洪水 |
| 竣工記念碑 | 1985年 | 洪水(1950年8月5日) | 洪水 |
伝承内容
内堤記念碑(1936年建立)
明治35年(1902)、未曽有の洪水が発生し、田畑が冠水して食べ物を失った。そこで住民らは、自己の土地を担保にして銀行より資金を借り、耕地に堤防を建設した。
- 所在地: 茨城県取手市神浦(水神宮)
- 災害: 洪水(1902年)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 35.89135, 140.13281
決潰口の跡(1955年建立)
昭和25年(1950)8月7日、利根川上流での豪雨で利根川の水位が上昇し、小貝川との合流付近で利根川本線からの逆流を受け、小貝川堤防がこの地で約220m決壊した。浸水家屋が低地の農村部全般に及び、また、排水が悪いため湛水期間が長びき、農作物に大きな被害を及ぼした。
- 所在地: 茨城県取手市大留
- 災害: 洪水(1950年8月7日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 35.89274, 140.14233
決潰口の跡(1955年建立)
昭和10年(1935)、台風の前面に伴う温暖前線によって起こされた利根川上流山地内での豪雨により利根川の水位が上昇し、逆流によって小貝川の左岸堤防がこの地で決壊した。これによる旧高須村の被害は、浸水面積約10,000ヘクタール、浸水家屋4,693戸に及んだ。
- 所在地: 茨城県取手市高須
- 災害: 洪水(1935年9月26日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 35.90037, 140.15011
竣工記念碑(1985年建立)
昭和10年(1935)9月にこの地の対岸で、昭和16年(1941)7月に対岸の旧川原代村小通幸谷地先で、昭和25年(1950)8月にこの地で、昭和56年(1981)8月に対岸の高須で小貝川の堤防が決壊した。水害を防ぐよう、何度も河川改修工事が行われ、八幡神社と公民館はやむなくこの地に移転となった。
- 所在地: 茨城県取手市大留(八幡神社)
- 災害: 洪水(1950年8月5日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 35.89341, 140.14212
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
取手市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、取手市内の最大値で98.72%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
取手市は洪水の危険がある?
取手市の2,808メッシュのうち2,156メッシュ(76.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
取手市の土砂災害警戒区域は?
取手市には20箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、茨城県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
取手市の避難場所はどこ?
取手市には41箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「取手市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:取手市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が98.72%。家具の固定と耐震性の確認を
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洪水:2,156メッシュ(76.8%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。取手市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。