石川県羽咋市の災害リスク

この記事では、羽咋市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。羽咋市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 羽咋市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

羽咋市(石川県)の人口は約18,499人(2025年推計)。標高は平均19.0mで、最低-0.9mから最高203.4mの範囲です。

2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


羽咋市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 羽咋市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

羽咋市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が8.48%、市域の50.8%が洪水浸水想定区域、3.4%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が43箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「羽咋市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。羽咋市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 羽咋市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

羽咋市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大8.48%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は194.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

羽咋市のAVS30は200m/s未満であり、揺れが増幅されやすい軟弱地盤のエリアを含みます。地盤増幅率は1.86倍です。自宅や職場の耐震性を確認し、家具の固定や転倒防止対策を優先的に行いましょう。

30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

羽咋市では、1,668個の125mメッシュのうち847メッシュ(50.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 5.0m
浸水想定メッシュ数 847 / 1,668 メッシュ(50.8%)
最大浸水継続時間 168時間(約7日間)
対象河川 吉崎川、子浦川、羽咋川、長曽川、長者川、飯山川(6河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は5.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「羽咋市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

羽咋市では、1,668メッシュのうち56メッシュ(3.4%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。

想定最大浸水深は3.0mです。1m未満の津波でも流速によっては歩行不能になり、巻き込まれると命に関わります。沿岸部では津波注意報にも注意し、海岸から離れましょう。

今日からできる津波対策

  • 避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する

  • 「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく

  • 津波避難ビルの把握:「羽咋市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく

  • 第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう


土砂災害リスク

羽咋市には43箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,668メッシュのうち161メッシュ(9.7%)がこれらの区域に含まれています。

過去の記録では、羽咋市で1件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ0件、土石流0件、地すべり0件)。

また、竜巻等の突風が6件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「石川県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

羽咋市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 羽咋市からの距離 想定M
眉丈山断層帯 11.1km M6.9
砺波平野断層帯西部 15.7km M6.8
邑知潟断層帯 21.9km M7.0

最寄りの活断層(眉丈山断層帯)から11.1kmの位置にあります。この断層が活動した場合、羽咋市でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 2,076mm
1月平均気温 3.1℃
8月平均気温 26.1℃
最深積雪 37cm
豪雪地帯区分 豪雪地帯

年間降水量が2,076mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。

羽咋市は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。

土地利用

建物用地が24.9%、森林が22.5%、農地が49.2%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は5,663人、人口密度は2,803人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 40箇所
消防署 2箇所
学校 14校
福祉施設 83施設
警察署 5箇所

最寄りの避難施設は「羽咋市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


羽咋市の自然災害伝承碑

羽咋市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が2基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
水害復旧記念碑 1987年 昭和60年集中豪雨(1985年6月) 洪水・土砂災害
平成の地すべり 2009年 地すべり(2005年4月1日) 土砂災害

伝承内容

水害復旧記念碑(1987年建立)

昭和60年(1985)6月8日から13日にかけて、梅雨前線によってもたされた豪雨により、この地一帯では大水害となった。羽咋市白瀬町では、河川、堰堤、耕地農林施設の復旧に3年の歳月と巨費を投じた。

  • 所在地: 石川県羽咋市上白瀬町
  • 災害: 昭和60年集中豪雨(1985年6月)
  • 災害種別: 洪水・土砂災害
  • 地図: 36.89931, 136.83899

平成の地すべり(2009年建立)

平成17年(2005)4月1日夜9時、白山神社東側の山で地すべりが発生した。地すべりは幅約200m、奥行約400mの規模で山頂の白山神社奥ノ宮や送電線鉄塔などを破壊し、宮谷川に流れ込み湛水池を形成した。鉄塔倒壊により能登地域の約11万世帯が停電した。

  • 所在地: 石川県羽咋市福水町
  • 災害: 地すべり(2005年4月1日)
  • 災害種別: 土砂災害
  • 地図: 36.88043, 136.83866

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

羽咋市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、羽咋市内の最大値で8.48%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

羽咋市は洪水の危険がある?

羽咋市の1,668メッシュのうち847メッシュ(50.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

羽咋市に津波は来る?

羽咋市の56メッシュ(3.4%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は3.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。

羽咋市の土砂災害警戒区域は?

羽咋市には43箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、石川県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

羽咋市の避難場所はどこ?

羽咋市には40箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「羽咋市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:羽咋市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が8.48%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:847メッシュ(50.8%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 津波:想定最大3.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。羽咋市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。