神奈川県横須賀市の災害リスク
この記事では、横須賀市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。横須賀市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 横須賀市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
横須賀市(神奈川県)の人口は約370,433人(2025年推計)。標高は平均32.2mで、最低0.0mから最高188.5mの範囲です。
横須賀市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 横須賀市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
横須賀市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が61.81%、市域の6.7%が洪水浸水想定区域、28.6%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が1,397箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「横須賀市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。横須賀市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 横須賀市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
横須賀市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大61.81%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は367.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
横須賀市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.09倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
横須賀市では、4,648個の125mメッシュのうち311メッシュ(6.7%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 5.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 311 / 4,648 メッシュ(6.7%) |
| 最大浸水継続時間 | 24時間(約1日間) |
| 対象河川 | 平作川、松越川、鷹取川(3河川) |
想定最大浸水深が5.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「横須賀市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
横須賀市では、4,648メッシュのうち1,329メッシュ(28.6%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
想定最大浸水深が10.0mと非常に高く、3階建て以上の建物でも安全とは限りません。津波警報が発表されたら、すぐに高台や津波避難ビルへ避難してください。沿岸部にお住まいの方は、自宅から最も近い高台への徒歩ルートを複数確認しておきましょう。車での避難は渋滞のリスクがあるため、徒歩での避難を基本としてください。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「横須賀市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
高潮リスク
横須賀市では、4,648メッシュのうち715メッシュ(15.4%)が高潮浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。
沿岸部の一部に高潮の影響が想定されています。台風接近時に高潮警報が発表された場合は、沿岸部や河口付近の低地から離れましょう。
土砂災害リスク
横須賀市には1397箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。4,648メッシュのうち1,399メッシュ(30.1%)がこれらの区域に含まれています。
過去の記録では、横須賀市で134件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ133件、土石流0件、地すべり1件)。
また、竜巻等の突風が2件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「神奈川県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
横須賀市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 横須賀市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 三浦半島断層群主部武山断層帯 | 5.7km | M6.5 |
| 三浦半島断層群主部衣笠・北武断層帯 | 6.2km | M6.7 |
| 三浦半島断層群南部 | 11.3km | M7.0 |
最寄りの活断層(三浦半島断層群主部武山断層帯)から5.7kmの位置にあります。この断層が活動した場合、横須賀市でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,609mm |
| 1月平均気温 | 6.4℃ |
| 8月平均気温 | 26.8℃ |
| 最深積雪 | 4cm |
土地利用
建物用地が56.0%、森林が27.1%、農地が7.6%を占めています。
人口集中地区(DID)
人口集中地区の人口は364,104人、人口密度は6,401人/km²です。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 287箇所 |
| 消防署 | 15箇所 |
| 学校 | 153校 |
| 福祉施設 | 944施設 |
| 警察署 | 44箇所 |
最寄りの避難施設は「横須賀市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
横須賀市の自然災害伝承碑
横須賀市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が4基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 大震災避難記念碑 | 1925年 | 関東大震災(1923年9月1日) | 地震 |
| 大震災遭難者供養塔 | 1929年 | 関東大震災(1923年9月1日) | 土砂災害・地震 |
| 大震災殃死者之霊 | 1930年 | 関東大震災(1923年9月1日) | 地震・その他 |
| 関東大震災慰霊塔 | 1972年 | 関東大震災(1923年9月1日) | 土砂災害・地震 |
伝承内容
大震災避難記念碑(1925年建立)
大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災による諏訪神社への避難者は9月5日時点で400名に達し、しばらく諏訪神社にとどまり避難生活を送った方もいた。碑は、避難者によって建てられた。
- 所在地: 神奈川県横須賀市緑が丘34-1(諏訪大神社)
- 災害: 関東大震災(1923年9月1日)
- 災害種別: 地震
- 地図: 35.28061, 139.66551
大震災遭難者供養塔(1929年建立)
大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災は、今までにない大災害となった。横須賀市も震災の被害を免れることはできず、至る所で悲惨な状況が見られ、横須賀市の犠牲者は517名であった。碑は昭和11年(1936)に現在地へ移転され、付近には遭難者名碑、大震遭難追善地蔵尊がある。
- 所在地: 神奈川県横須賀市汐入町2-10(港町公園)
- 災害: 関東大震災(1923年9月1日)
- 災害種別: 土砂災害・地震
- 地図: 35.28170, 139.65974
大震災殃死者之霊(1930年建立)
大正12年(1923)9月1日午前11時58分、関東地方に大地震が発生した。地震後数日から十数日後にかけて横須賀市馬堀町の海岸に東京及び横浜方面の被災者と思われる10人前後の死体の漂着があり、ここに埋葬された。震災7年後の1930年に犠牲者慰霊のため、碑が建立された。
- 所在地: 神奈川県横須賀市馬堀町4丁目(浄林寺)
- 災害: 関東大震災(1923年9月1日)
- 災害種別: 地震・その他
- 地図: 35.26080, 139.71545
関東大震災慰霊塔(1972年建立)
大正12年(1923)9月1日午前11時58分、関東地方に大地震が発生した。浦賀でも崖崩れや火災などにより大きな被害を受けた。特に西浦賀では愛宕山が崩れ、家屋74戸と約100名が埋まってしまった。ドック原も山が崩れ、通行中の7名が生き埋めとなり、旧浦賀町だけで202名が犠牲となった。塔は震災と海難の犠牲者慰霊のため、戦後に再建された。
- 所在地: 神奈川県横須賀市西浦賀1-42
- 災害: 関東大震災(1923年9月1日)
- 災害種別: 土砂災害・地震
- 地図: 35.24128, 139.71927
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
横須賀市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、横須賀市内の最大値で61.81%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
横須賀市は洪水の危険がある?
横須賀市の4,648メッシュのうち311メッシュ(6.7%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
横須賀市に津波は来る?
横須賀市の1,329メッシュ(28.6%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
横須賀市の土砂災害警戒区域は?
横須賀市には1397箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、神奈川県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
横須賀市の避難場所はどこ?
横須賀市には287箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「横須賀市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:横須賀市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が61.81%。家具の固定と耐震性の確認を
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津波:想定最大10.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
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土砂災害:1397箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。横須賀市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。