熊本県天草市の災害リスク
この記事では、天草市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。天草市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 天草市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
天草市(熊本県)の人口は約68,549人(2025年推計)。標高は平均53.2mで、最低0.0mから最高479.0mの範囲です。
2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
天草市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 天草市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
天草市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が1.54%、市域の17.6%が洪水浸水想定区域、8.1%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が595箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「天草市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。天草市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 天草市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
天草市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大1.54%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は569.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
天草市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は0.77倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
天草市では、10,720個の125mメッシュのうち1,886メッシュ(17.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 10.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 1,886 / 10,720 メッシュ(17.6%) |
| 最大浸水継続時間 | 72時間(約3日間) |
| 対象河川 | 一町田川、下津浦川、下津深江川、中洲川、久玉川、久留川、亀の迫川、亀川、亀浦川、今富川、内野川、古道川、名桐川、大宮地川、大江川、大河内川、尾の河内川、広瀬川、桜川、楠甫川、横尾川、江河内川、河内川、流合川、浦川、町山口川、白木河内川、白洲川、目玉川、稗田川、荒川、萩ノ平川、葛河内川、隅田川、高浜川(35河川) |
想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
浸水継続時間が最大72時間(約3日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「天草市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
天草市では、10,720メッシュのうち868メッシュ(8.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は2.0mです。
想定最大浸水深は2.0mです。1m未満の津波でも流速によっては歩行不能になり、巻き込まれると命に関わります。沿岸部では津波注意報にも注意し、海岸から離れましょう。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「天草市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
土砂災害リスク
天草市には595箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。10,720メッシュのうち1,833メッシュ(17.1%)がこれらの区域に含まれています。
過去の記録では、天草市で23件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ18件、土石流1件、地すべり4件)。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「熊本県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
天草市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 天草市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 布田川断層帯・日奈久断層帯 (布田川区間と日奈久断層帯全体が同時に活動) | 9.6km | M7.4 |
| 日奈久断層帯 (全体が同時に活動) | 9.6km | M7.3 |
| 日奈久断層帯(日奈久区間と八代海区間が同時に活動) | 9.6km | M7.2 |
最寄りの活断層(布田川断層帯・日奈久断層帯 (布田川区間と日奈久断層帯全体が同時に活動))から9.6kmの位置にあります。この断層が活動した場合、天草市でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 2,134mm |
| 1月平均気温 | 6.5℃ |
| 8月平均気温 | 27.0℃ |
年間降水量が2,134mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。
土地利用
建物用地が10.1%、森林が62.2%、農地が25.2%を占めています。
人口集中地区(DID)
人口集中地区の人口は14,164人、人口密度は3,532人/km²です。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 266箇所 |
| 消防署 | 10箇所 |
| 学校 | 48校 |
| 福祉施設 | 167施設 |
| 警察署 | 21箇所 |
最寄りの避難施設は「天草市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
天草市の自然災害伝承碑
天草市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が21基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 無縁法界萬霊(寛政の津波供養塔) | 1792年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 南无不可思議光如来 溺死男子之塔 | 1792年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 南無阿弥陀佛 横活九居(寛政の津波供養塔) | 1792年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 津波溺死諸精霊 | 1792年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 南無阿弥陀佛(寛政の津波供養塔) | 1793年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 釈雲暁塔 | 1793年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 寛政四年四月朔日溺死凶霊塔(寛政の津波供養碑) | 1794年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 流死者百回忌供養塔 | 1892年 | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 水害復興記念 | 1972年 | 昭和47年7月豪雨(天草大水害)(1972年7月6日) | 洪水・土砂災害 |
| 水害慰霊碑 | 1974年 | 昭和47年7月豪雨(1972年7月6日) | 土砂災害 |
| 水害慰霊碑 | 1974年 | 昭和47年7月豪雨(天草大水害)(1972年7月6日) | 洪水・土砂災害 |
| 故郷は甦る | 1976年 | 昭和47年7月豪雨(天草大水害)(1972年7月6日) | 洪水・土砂災害 |
| 水害復興の碑 | 1981年 | 昭和47年7月豪雨(1972年7月6日) | 土砂災害 |
| 寛政の津波石 | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 両肥溺死塔 | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 水害復舊記念碑 | — | 昭和10年水害(1935年6月23日・24日) | 洪水・土砂災害 |
| 供養塔 | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 雲仙大津波犠牲者供養塔 | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 津波留石 | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 溺死霊魂塔(寄り人様) | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
| 漂着溺死塔 | — | 眉山崩壊(1792年5月21日) | 津波 |
伝承内容
無縁法界萬霊(寛政の津波供養塔)(1792年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れ、有明海沿岸に大津波が襲来した。死者・行方不明者はおよそ15,000名にものぼり、沿岸には大量の犠牲者が流れ着いた。この碑は供養のため建立された。
- 所在地: 熊本県天草市五和町二江字島頭
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.55124, 130.11855
南无不可思議光如来 溺死男子之塔(1792年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れて海中に崩落し、大津波が発生した。この影響で有明海沿岸ではおよそ15,000もの死者・行方不明者が出た。2基石碑が並んでおり、左が本碑である。本来は海岸部にあったが、工事等の影響で約1.5km西方の山中に移設されている。この碑に隣接して、「南無阿弥陀佛 寛政四年子四月朔日溺死之墓」が建立されている。
- 所在地: 熊本県天草市佐伊津町字貝廻
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.48288, 130.18335
南無阿弥陀佛 横活九居(寛政の津波供養塔)(1792年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れ、有明海沿岸を大津波が襲った。大浦村の被害状況は判明していないが、碑文に「津波横死流寄人集塔」とあることから、漂着した被災者をまとめて供養したことがわかる。
- 所在地: 熊本県天草市有明町大浦字桑原田
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.51958, 130.35564
津波溺死諸精霊(1792年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れ、有明海沿岸を大津波が襲った。須子では90人あまりが犠牲となり、天草上島では最も犠牲者が多い地区であったとされている。今も供養が続けられている。本供養塔は、同地区で犠牲となった村民を供養したものと思われる。
- 所在地: 熊本県天草市有明町須子字長続
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.51303, 130.33692
南無阿弥陀佛(寛政の津波供養塔)(1793年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れ、有明海沿岸に大津波が襲来、死者・行方不明者はおよそ15,000名にものぼった。碑文によれば、大島には100名余りが流れ着き、小山家が費用を捻出して供養塔を建立し、墳墓を築き死骸を集めて合葬・供養したことを伝えている。
- 所在地: 熊本県天草市五和町御領字大島
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.53728, 130.19077
釈雲暁塔(1793年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れて海中に崩落し、大津波が発生した。この影響で有明海沿岸ではおよそ15,000もの死者・行方不明者が出た。上津浦村の枝郷下津江では63人の漂着溺死者があったと法林寺記録にある。現在も法林寺によって供養が行われている。
- 所在地: 熊本県天草市有明町上津浦字津々り木
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.48618, 130.28681
寛政四年四月朔日溺死凶霊塔(寛政の津波供養碑)(1794年建立)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れて海中に崩落し、大津波が発生した。この影響で有明海沿岸ではおよそ15,000人もの死者・行方不明者が出た。正覚寺の記録では、上津浦横浜の海岸には4月5日までに115人が漂着したと記録されている。
- 所在地: 熊本県天草市有明町上津浦字横浜
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.49458, 130.29412
流死者百回忌供養塔(1892年建立)
島原大変から百回忌に際して建立された供養塔。碑文から、明治23年(1890)に地元有志で浄財を集めて法要を執り行い、供養塔を建立したことが記されている。毎年8月12日には明楽寺と地区によって法要が行われ、供養を続けながら歴史を伝承している。
- 所在地: 熊本県天草市五和町二江字須ノ脇
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.54534, 130.13585
水害復興記念(1972年建立)
昭和47年(1972)7月6日に上天草東海岸方面を襲った集中豪雨により農地は殆ど流失埋没し、多くの人家は倒壊した。また、尊い人命まで濁流にのまれてしまった。
- 所在地: 熊本県天草市倉岳町宮田字原ノ田
- 災害: 昭和47年7月豪雨(天草大水害)(1972年7月6日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 32.40346, 130.31718
水害慰霊碑(1974年建立)
昭和47年(1972)7月6日、梅雨前線による集中豪雨により倉岳と矢筈岳で山津波(土石流)が発生した。土石流はこれらの山を源流とするほとんどの河川にあふれ、農地のみならず人家まで流失や埋没あるいは倒壊し、倉岳町宮田地区だけでも17名もの命が奪われた。
- 所在地: 熊本県天草市倉岳町宮田(遺迎寺境内)
- 災害: 昭和47年7月豪雨(1972年7月6日)
- 災害種別: 土砂災害
- 地図: 32.39896, 130.30525
水害慰霊碑(1974年建立)
昭和47年(1972)7月6日に上天草東海岸方面を襲った集中豪雨により農地は殆ど流失埋没し、多くの人家は倒壊した。また、尊い人命まで濁流にのまれ、浦地区だけでも13名が犠牲となった。復旧工事でも不幸にして1名を亡くす悲しい出来事があり、14名の慰霊のためこの碑は建立された。
- 所在地: 熊本県天草市倉岳町浦字中原(正受庵境内)
- 災害: 昭和47年7月豪雨(天草大水害)(1972年7月6日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 32.43389, 130.35352
故郷は甦る(1976年建立)
昭和47年(1972)7月6日、天草地域を集中豪雨が襲った。午前10時より11時までの時間雨量は130mmを記録し、午前中の3時間で年間雨量の2か月の降雨量が観測される記録的雨量となった。この豪雨は土石流を引き起こし、栖本地域では2名が犠牲になった。
- 所在地: 熊本県天草市栖本町馬場字差原
- 災害: 昭和47年7月豪雨(天草大水害)(1972年7月6日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 32.41783, 130.27207
水害復興の碑(1981年建立)
昭和47年(1972)7月6日、梅雨前線による集中豪雨により天草上島の五町(当時)では随所において山津波(土石流)が発生し、農地のみならず人家まで流失や埋没し、倉岳町だけでも死者29名、全壊家屋74戸、床上浸水128戸、床下浸水963戸等の大災害となった。
- 所在地: 熊本県天草市倉岳町棚底(倉岳支所内)
- 災害: 昭和47年7月豪雨(1972年7月6日)
- 災害種別: 土砂災害
- 地図: 32.40964, 130.34130
寛政の津波石
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れ、有明海沿岸に津波が押し寄せた。この津波で黒崎海岸にあった岩がここまで打ち上げられられ、波はさらに山之口の迫を奥深く遡上したと伝わっている。また、地元にはこれより下には家を建てるなと言い伝えられている。
- 所在地: 熊本県天草市五和町御領字中道
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.50535, 130.18760
両肥溺死塔
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩壊し、有明海沿岸に大津波が襲来。流れ着いた犠牲者を地元の人々は懇ろに埋葬した。その後、今日まで供養は続けられている。碑の付近からは大量の人骨が発見されている。
- 所在地: 熊本県天草市五和町御領字黒崎
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.51143, 130.19577
水害復舊記念碑
昭和10年(1935)6月23日より24日にかけて豪雨が襲い、倉岳では砥石川上流が大崩壊し、下流域に甚大な被害を与えた。
- 所在地: 熊本県天草市倉岳町宮田字濱田
- 災害: 昭和10年水害(1935年6月23日・24日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 32.39919, 130.30682
供養塔
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れて海中に崩落し、大津波が発生した。この影響で有明海沿岸ではおよそ15,000もの死者・行方不明者が出た。志柿でも家屋が流失する被害が発生した。本供養塔は海岸に漂着した溺死者を供養したものと思われる。
- 所在地: 熊本県天草市志柿町字城辺田
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.45517, 130.21446
雲仙大津波犠牲者供養塔
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れて海中に崩落し、大津波が発生した。この影響で有明海沿岸ではおよそ15,000人もの死者・行方不明者が出た。上津浦村の枝郷下津江では63人の漂着溺死者があったと法林寺記録にある。
- 所在地: 熊本県天草市有明町上津浦字平岳
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.50691, 130.30859
津波留石
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が山体崩壊を起こし、海になだれ込んだ土砂によって有明海沿岸に大津波が押し寄せた。津波留石はこの付近まで津波が到達したことを後世の子孫に伝えている。
- 所在地: 熊本県天草市有明町大島子字壱町田
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.47250, 130.25674
溺死霊魂塔(寄り人様)
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩壊を起こし、なだれ込んだ土砂により発生した大津波が有明海沿岸を襲った。天草でも犠牲者が発生し、地域住民は海岸に打ち上げられた遺体を寄り人様と呼んで供養を営み、今なお弔いが続けられている。
- 所在地: 熊本県天草市有明町小島子字二本松
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.48367, 130.28002
漂着溺死塔
寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙岳眉山(まゆやま)が崩れ、有明海沿岸を大津波が襲った。須子では90人あまりが犠牲となり、天草上島では最も犠牲者が多い地区であったとされている。本供養塔は、須子の海岸に漂着した犠牲者の供養塔と思われる。
- 所在地: 熊本県天草市有明町須子字樫ノ戸
- 災害: 眉山崩壊(1792年5月21日)
- 災害種別: 津波
- 地図: 32.51811, 130.34138
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
天草市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、天草市内の最大値で1.54%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
天草市は洪水の危険がある?
天草市の10,720メッシュのうち1,886メッシュ(17.6%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
天草市に津波は来る?
天草市の868メッシュ(8.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は2.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
天草市の土砂災害警戒区域は?
天草市には595箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、熊本県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
天草市の避難場所はどこ?
天草市には266箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「天草市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:天草市の防災で押さえておきたいこと
-
洪水:1,886メッシュ(17.6%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
-
津波:想定最大2.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
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土砂災害:595箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を
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データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。