佐賀県有田町の災害リスク
この記事では、有田町の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。有田町内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 有田町の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
有田町(佐賀県)の人口は約17,941人(2025年推計)。標高は平均86.9mで、最低16.5mから最高370.4mの範囲です。
2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
有田町の災害リスクについて よくある疑問
Q. 有田町は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
有田町の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が0.67%、市域の16.5%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が15箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「有田町は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。有田町の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 有田町に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
有田町で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大0.67%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は406.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
有田町のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.01倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
-
食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
有田町では、1,540個の125mメッシュのうち254メッシュ(16.5%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 5.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 254 / 1,540 メッシュ(16.5%) |
| 最大浸水継続時間 | 12時間(約0日間) |
| 対象河川 | 有田川(1河川) |
想定最大浸水深が5.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「有田町 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
有田町には津波浸水想定区域のデータがありません。
土砂災害リスク
有田町には15箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。1,540メッシュのうち32メッシュ(2.1%)がこれらの区域に含まれています。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「佐賀県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
-
就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
有田町の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 有田町からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 佐賀平野北縁断層帯 | 14.4km | M6.9 |
| 多良岳南西麓断層帯 | 22.2km | M6.8 |
| 雲仙断層群北部 | 50.0km | M6.8 |
最寄りの活断層(佐賀平野北縁断層帯)から14.4kmの位置にあります。この断層が活動した場合、有田町でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 2,279mm |
| 1月平均気温 | 5.1℃ |
| 8月平均気温 | 26.5℃ |
年間降水量が2,279mmと全国平均(約1,700mm)を大きく上回る多雨地域です。集中豪雨による浸水や土砂災害のリスクが高まりやすく、梅雨・台風シーズンには河川水位や気象情報をこまめに確認しましょう。
土地利用
建物用地が20.3%、森林が46.2%、農地が30.7%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 57箇所 |
| 消防署 | 2箇所 |
| 学校 | 11校 |
| 福祉施設 | 62施設 |
| 警察署 | 4箇所 |
最寄りの避難施設は「有田町 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
有田町の自然災害伝承碑
有田町には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が4基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 石橋記念碑 | 1925年 | 洪水(1948年9月11~12日) | 洪水 |
| 水害復興記念 | 1952年 | 洪水(1948年9月11~12日) | 洪水・土砂災害 |
| 有田川改修記念碑 | 1955年 | 洪水(1948年9月11~12日) | 洪水・土砂災害 |
| 供養塔 | — | 洪水(1948年9月11~12日) | 洪水 |
伝承内容
石橋記念碑(1925年建立)
昭和23年(1948)9月11日から12日にかけての豪雨により、猿川上流の大谷溜池が決壊、さらに町内を流れる白川川にあった貯木場から流れ出た流木により被害が拡大し、旧有田町では24名が亡くなった。この記念碑も流されたが、橋の付け替え工事の際に川底から発見された。
- 所在地: 佐賀県西松浦郡有田町戸杓
- 災害: 洪水(1948年9月11~12日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 33.18102, 129.87844
水害復興記念(1952年建立)
昭和23年(1948)9月11日から12日にかけての豪雨は、伊万里の雨量計が流失したため正確には不明だが、300mmを越す雨量があったと推定されている。この雨により旧有田町では崖崩れによる圧死1名、溺死23名という大惨事となった。
- 所在地: 佐賀県西松浦郡有田町広瀬
- 災害: 洪水(1948年9月11~12日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 33.21312, 129.86311
有田川改修記念碑(1955年建立)
昭和23年(1948)9月11日から12日にかけての豪雨は、伊万里の雨量計が流失したため正確には不明だが、300mmを越す雨量があったと推定されている。この雨により旧有田町では崖崩れによる圧死1名、溺死23名という大惨事となった。
- 所在地: 佐賀県西松浦郡有田町岩谷川内
- 災害: 洪水(1948年9月11~12日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 33.18333, 129.89358
供養塔
昭和23年(1948)9月11日から12日にかけての豪雨は、伊万里の雨量計が流失したため正確には不明だが、300mmを越す雨量があったと推定されている。この雨により猿川上流の大谷溜池が決壊し、洪水は川沿いの20数戸の民家を押し流し、23名が亡くなった。
- 所在地: 佐賀県西松浦郡有田町岩谷川内
- 災害: 洪水(1948年9月11~12日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 33.18247, 129.89521
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
有田町で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、有田町内の最大値で0.67%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
有田町は洪水の危険がある?
有田町の1,540メッシュのうち254メッシュ(16.5%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
有田町の土砂災害警戒区域は?
有田町には15箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、佐賀県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
有田町の避難場所はどこ?
有田町には57箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「有田町 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:有田町の防災で押さえておきたいこと
- 洪水:254メッシュ(16.5%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。有田町内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。