島根県益田市の災害リスク
この記事では、益田市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。益田市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 益田市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
益田市(島根県)の人口は約42,163人(2025年推計)。標高は平均107.0mで、最低0.0mから最高763.2mの範囲です。
2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
益田市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 益田市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
益田市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が9.66%、市域の16.3%が洪水浸水想定区域、3.1%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が438箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「益田市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。益田市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 益田市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
益田市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大9.66%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は695.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
益田市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は0.69倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
益田市では、5,920個の125mメッシュのうち964メッシュ(16.3%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 10.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 964 / 5,920 メッシュ(16.3%) |
| 最大浸水継続時間 | 168時間(約7日間) |
| 対象河川 | 匹見川、白上川、益田川、高津川、高津川派川(5河川) |
想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「益田市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
益田市では、5,920メッシュのうち183メッシュ(3.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は1.0mです。
想定最大浸水深は1.0mです。1m未満の津波でも流速によっては歩行不能になり、巻き込まれると命に関わります。沿岸部では津波注意報にも注意し、海岸から離れましょう。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「益田市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
土砂災害リスク
益田市には438箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。5,920メッシュのうち5,908メッシュ(99.8%)がこれらの区域に含まれています。
過去の記録では、益田市で34件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ31件、土石流0件、地すべり2件)。
市域の大部分が土砂災害警戒区域にかかっています。山際や谷の出口付近にお住まいの方は、自宅が警戒区域に含まれるかどうか、都道府県の土砂災害警戒区域マップで確認してください。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「島根県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
益田市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 益田市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 奈古断層 | 10.9km | M6.4 |
| 大原湖断層 | 14.6km | M7.0 |
| 弥栄断層 | 14.8km | M7.1 |
最寄りの活断層(奈古断層)から10.9kmの位置にあります。この断層が活動した場合、益田市でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,686mm |
| 1月平均気温 | 4.3℃ |
| 8月平均気温 | 25.9℃ |
| 最深積雪 | 18cm |
| 豪雪地帯区分 | 豪雪地帯 |
益田市は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。
土地利用
建物用地が11.8%、森林が68.0%、農地が15.9%を占めています。
人口集中地区(DID)
人口集中地区の人口は10,385人、人口密度は2,967人/km²です。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 278箇所 |
| 消防署 | 4箇所 |
| 学校 | 35校 |
| 福祉施設 | 104施設 |
| 警察署 | 13箇所 |
最寄りの避難施設は「益田市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
益田市の自然災害伝承碑
益田市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が6基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 松崎の碑 | 1814年 | 津波(1026年) | 津波 |
| 昭和18年大水害死者菩提塔 | 1949年 | 昭和18年台風26号(1943年9月19日) | 洪水 |
| 防災祈念碑 | 1984年 | 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日) | 洪水 |
| 復旧記念碑 | 1985年 | 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日) | 洪水 |
| 昭和58年豪雨災害復旧記念碑 | 1986年 | 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日) | 洪水・土砂災害 |
| 益田川災害復旧竣工記念碑 | 1987年 | 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日) | 洪水 |
伝承内容
松崎の碑(1814年建立)
万寿3年(1026)、地震による大津波で高津沖にあった鴨島が水没するなど大きな被害を被った。
- 所在地: 島根県益田市高津五丁目(金刀比羅神社・恵美須神社境内)
- 災害: 津波(1026年)
- 災害種別: 津波
- 地図: 34.68639, 131.82128
昭和18年大水害死者菩提塔(1949年建立)
昭和18年(1943)9月19日、台風26号がもたらした豪雨により高津川が氾濫、旧益田町内の死者・行方不明者108名、全半壊家屋2,590棟の大災害となった。この碑は、水害死者を供養するために建立された。
- 所在地: 島根県益田市七尾町
- 災害: 昭和18年台風26号(1943年9月19日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 34.67327, 131.85988
防災祈念碑(1984年建立)
昭和58年(1983)7月20日から23日にかけて降り続いた豪雨により益田川が氾濫した。この未曾有の大水害により旧益田市では死者32人、床上浸水3,916戸など壊滅的な被害を被った。
- 所在地: 島根県益田市本町7-17(益田小学校敷地内)
- 災害: 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 34.67729, 131.86060
復旧記念碑(1985年建立)
昭和58年(1983)7月23日の集中豪雨により、益田市全体の死者は32名、家屋被害は、流失59戸、浸水3,916戸、総被害額657億円の大災害となった。赤雁地区では、水田は河原のようになり、車や農機具が流された。河川耕地の復旧には2年の歳月を要し、再び災禍がないことを祈念し碑が建立された。
- 所在地: 島根県益田市赤雁(赤雁八幡宮)
- 災害: 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 34.71661, 131.88852
昭和58年豪雨災害復旧記念碑(1986年建立)
昭和58年(1983)7月23日未明からの集中豪雨は、最大時間雨量63mm、連続6時間で270mmを記録した。旧美都町では、山腹の崩壊、河川の氾濫、土石流で8名の人命が奪われ、住宅380戸、農地110ヘクタール、道路・通信・電気・水道は瞬時にして壊滅し陸の孤島と化す前例のない災禍となった。
- 所在地: 島根県益田市美都町仙道
- 災害: 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 34.67921, 131.93329
益田川災害復旧竣工記念碑(1987年建立)
昭和58年(1983)7月23日未明からの集中豪雨は、期間降水量633mmに達し、益田市街地は狂奔する濁流に飲み込まれた。益田市全体の死者は32名、家屋被害は、流失59戸、浸水3916戸、総被害額657億円の大災害となった。
- 所在地: 島根県益田市東町
- 災害: 昭和58年7月豪雨(1983年7月23日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 34.67871, 131.86080
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
益田市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、益田市内の最大値で9.66%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
益田市は洪水の危険がある?
益田市の5,920メッシュのうち964メッシュ(16.3%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
益田市に津波は来る?
益田市の183メッシュ(3.1%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は1.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
益田市の土砂災害警戒区域は?
益田市には438箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、島根県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
益田市の避難場所はどこ?
益田市には278箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「益田市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:益田市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が9.66%。家具の固定と耐震性の確認を
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洪水:964メッシュ(16.3%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
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津波:想定最大1.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
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土砂災害:438箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。益田市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。