御部ダムの基本情報と防災上の役割

御部ダム
撮影: 河川一等兵 / Public domain

御部ダムは島根県浜田市に位置する重力式コンクリートダムで、1990年(平成時代)に完成しました。堤高63m、総貯水量約1,680万m³(東京ドーム約14杯分)を誇ります。洪水調節・流水の正常な機能の維持・発電を目的とする多目的ダムです。

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この記事でわかること

  • 御部ダムの基本情報(位置・規模・型式)
  • 御部ダムの貯水量・流域面積
  • 御部ダムの目的と役割(多目的ダム)
  • 御部ダムの建設の歴史
  • 御部ダムの防災上の役割と災害リスク

御部ダムの基本情報

項目 内容
ダム名 御部ダム
所在地 浜田市三隅町上古和
水系 三隅川水系
河川 三隅川
型式 重力式コンクリートダム
目的 洪水調節・流水の正常な機能の維持・発電
管理者 島根県
堤高 63m
堤頂長 177m
堤体積 130千m³
総貯水量 約1,680万m³
有効貯水量 約1,550万m³
流域面積 約102km²
竣工年 1990年
築年数 36年

御部ダムの貯水量を実感する

御部ダムの総貯水量は約1,680万m³です。これは東京ドーム約14杯分に相当します。25mプールに換算すると約44,800杯分の水量です。

このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約1,550万m³(総貯水量の約92%)です。

洪水調節容量(洪水時に一時的に貯められる量)は推定約130万m³です。大雨時にこの容量分の水を一時的にダムに貯めることで、下流の水位上昇を抑えます。

流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約102km²です。
流域1km²あたり約16.4万m³の水を貯められる計算です。

御部ダムの型式:重力式コンクリートダム

コンクリートの自重で水圧に耐える最も一般的な型式で、日本のダムの多くがこの型式です。

御部ダムの目的と役割

御部ダムは多目的ダムとして、洪水調節・流水の正常な機能の維持・発電の3つの目的を担っています。

  • 洪水調節: 大雨時にダムに水を一時的に貯めて、下流への放流量を調整することで洪水被害を軽減します。
  • 流水の正常な機能の維持: 渇水時にダムから放流することで、河川の水量を確保し、生態系や水利用を維持します。
  • 発電: ダムに貯めた水の落差を利用して水力発電を行います。CO2を排出しないクリーンエネルギーです。

御部ダムの歴史

御部ダムは1973年に着工し、17年の工期を経て1990年に完成しました。

施工は大林組・飛島建設が担当しました。

現在は島根県が管理を行っています。

御部ダムの防災上の役割と災害リスク

洪水調節機能

御部ダムは洪水調節機能を持つ多目的ダムです。大雨や台風による洪水時に、ダムに水を一時的に貯めることで下流の三隅川の水位上昇を抑制し、浸水被害を軽減する重要な役割を果たしています。

洪水調節容量は推定約130万m³で、この容量を超える洪水が発生した場合は、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作(緊急放流)」が実施される可能性があります。

緊急放流(異常洪水時防災操作)とは

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、ダムに流入する水をそのまま下流に放流する操作です。緊急放流が実施されると、下流の水位が急激に上昇するため、非常に危険です。

  • 緊急放流の実施が予想される場合、ダム管理者から自治体に通知されます
  • 自治体から避難指示が出たら、速やかに避難してください
  • 近年では2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号で複数のダムが緊急放流を実施しました

御部ダム下流域にお住まいの方へ

ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。

  1. 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
  2. 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
  3. 気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない

  4. 緊急放流情報の確認: ダム管理者や自治体からの緊急放流に関する情報に注意する

ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。

御部ダムに関するよくある質問

御部ダムの貯水量はどのくらいですか?

御部ダムの総貯水量は約1,680万m³(東京ドーム約14杯分)です。

御部ダムは何のために造られましたか?

御部ダムは洪水調節・流水の正常な機能の維持・発電を目的とする多目的ダムとして建設されました。

御部ダムが満水になったらどうなりますか?

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、異常洪水時防災操作(いわゆる「緊急放流」)が行われることがあります。これは流入量をそのまま下流に放流する操作で、下流の水位が急上昇する可能性があります。自治体からの避難指示に速やかに従ってください。

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まとめ

  • 御部ダムは島根県に位置する重力式コンクリートダムです
  • 堤高63m、総貯水量約1,680万m³の大規模ダムです
  • 多目的ダムとして下流域の洪水被害軽減に貢献しています
  • ダムの下流でも計画を超える大雨時は浸水リスクがあります。ハザードマップで事前確認を
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
  • 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
  • Wikimedia Commons(画像、個別ライセンスは各画像に表記)
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月