沼本ダムの基本情報と防災上の役割
撮影: Ippukucho / CC BY 3.0
沼本ダムは神奈川県相模原市緑区に位置する重力式コンクリートダムで、1943年(昭和初期)に完成しました。堤高34m、総貯水量約233万m³(東京ドーム約2杯分)です。上水道・工業用水・発電を目的とする発電ダムです。
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。相模川水系の流域にお住まいの方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 沼本ダムの基本情報(位置・規模・型式)
- 沼本ダムの貯水量・流域面積
- 沼本ダムの目的と役割(発電ダム)
- 沼本ダムの建設の歴史
- 沼本ダムの防災上の役割と災害リスク
沼本ダムの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ダム名 | 沼本ダム |
| 所在地 | 相模原市緑区三井 |
| 水系 | 相模川水系 |
| 河川 | 相模川 |
| 型式 | 重力式コンクリートダム |
| 目的 | 上水道・工業用水・発電 |
| 管理者 | 神奈川県企業庁 |
| 堤高 | 34m |
| 堤頂長 | 126m |
| 堤体積 | 52千m³ |
| 総貯水量 | 約233万m³ |
| 有効貯水量 | 約153万m³ |
| 流域面積 | 約1,039km² |
| 竣工年 | 1943年 |
| 築年数 | 83年 |
沼本ダムの貯水量を実感する
沼本ダムの総貯水量は約233万m³です。これは東京ドーム約2杯分に相当します。25mプールに換算すると約6,213杯分の水量です。
このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約153万m³(総貯水量の約66%)です。
流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約1,039km²です。
流域1km²あたり約2,241m³の水を貯められる計算です。
沼本ダムの型式:重力式コンクリートダム
コンクリートの自重で水圧に耐える最も一般的な型式で、日本のダムの多くがこの型式です。
沼本ダムの目的と役割
沼本ダムは発電ダムとして、上水道・工業用水・発電の3つの目的を担っています。
- 上水道: ダムに貯めた水を浄水処理して、周辺地域の飲料水・生活用水として供給します。
- 工業用水: ダムに貯めた水を工場等の産業用水として供給します。
- 発電: ダムに貯めた水の落差を利用して水力発電を行います。CO2を排出しないクリーンエネルギーです。
沼本ダムの歴史
沼本ダムは1937年に着工し、6年の工期を経て1943年に完成しました。
施工は熊谷組が担当しました。
現在は神奈川県企業庁が管理を行っています。
沼本ダムの防災上の役割と災害リスク
沼本ダムは発電を主目的とするダムです。直接的な洪水調節機能はありませんが、ダムの貯水池は河川の水量変動を緩和し、急激な水位上昇を一時的に抑える副次的な効果があります。
築83年のダムの安全性
沼本ダムは竣工から83年が経過しています。コンクリートダムの耐用年数は一般に100年以上とされていますが、堆砂(ダム湖に土砂が溜まる現象)による貯水容量の減少や、コンクリートの劣化が課題となる場合があります。
国土交通省では定期的なダム点検(3〜5年ごと)を実施しており、安全性の確保に努めています。
沼本ダム下流域にお住まいの方へ
ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。
- 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
- 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
- 気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない
ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。
沼本ダムに関するよくある質問
沼本ダムの貯水量はどのくらいですか?
沼本ダムの総貯水量は約233万m³(東京ドーム約2杯分)です。
沼本ダムは何のために造られましたか?
沼本ダムは上水道・工業用水・発電を目的とする発電ダムとして建設されました。
沼本ダムは老朽化していませんか?
竣工から83年が経過していますが、コンクリートダムの耐用年数は一般に100年以上とされています。国土交通省による定期点検が実施されており、必要に応じて補修・補強が行われています。
住所を入力するだけで災害リスクを診断
防災DBでは、地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6種類の災害リスクを住所を入力するだけで無料診断できます。
相模川水系の流域にお住まいの方は、ぜひお試しください。
まとめ
- 沼本ダムは神奈川県に位置する重力式コンクリートダムです
- 堤高34m、総貯水量約233万m³の中規模ダムです
- 発電ダムとしてクリーンエネルギーの供給に貢献しています
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
- 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
- Wikimedia Commons(画像、個別ライセンスは各画像に表記)
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月