矢原川ダムの基本情報と防災上の役割

矢原川ダムは島根県浜田市に位置する重力式コンクリートダムで、です。堤高51m、総貯水量約700万m³(東京ドーム約6杯分)を誇ります。洪水調節を目的とする治水ダムです。

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。三隅川水系の流域にお住まいの方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 矢原川ダムの基本情報(位置・規模・型式)
  • 矢原川ダムの貯水量・流域面積
  • 矢原川ダムの目的と役割(治水ダム)
  • 矢原川ダムの防災上の役割と災害リスク

矢原川ダムの基本情報

項目 内容
ダム名 矢原川ダム
所在地 浜田市三隅町矢原
水系 三隅川水系
河川 矢原川
型式 重力式コンクリートダム
目的 洪水調節
管理者 島根県
堤高 51m
堤頂長 266m
堤体積 147千m³
総貯水量 約700万m³
有効貯水量 約670万m³
流域面積 約48km²

矢原川ダムの貯水量を実感する

矢原川ダムの総貯水量は約700万m³です。これは東京ドーム約6杯分に相当します。25mプールに換算すると約18,666杯分の水量です。

このうち有効貯水量(実際に利用できる水量)は約670万m³(総貯水量の約96%)です。

洪水調節容量(洪水時に一時的に貯められる量)は推定約30.0万m³です。大雨時にこの容量分の水を一時的にダムに貯めることで、下流の水位上昇を抑えます。

流域面積(ダムに水が集まる範囲)は約48km²です。
流域1km²あたり約14.7万m³の水を貯められる計算です。

矢原川ダムの型式:重力式コンクリートダム

コンクリートの自重で水圧に耐える最も一般的な型式で、日本のダムの多くがこの型式です。

矢原川ダムの目的と役割

矢原川ダムは洪水調節を目的として建設されました。

  • 洪水調節: 大雨時にダムに水を一時的に貯めて、下流への放流量を調整することで洪水被害を軽減します。

矢原川ダムの歴史

現在は島根県が管理を行っています。

矢原川ダムの防災上の役割と災害リスク

洪水調節機能

矢原川ダムは洪水調節機能を持つ治水ダムです。大雨や台風による洪水時に、ダムに水を一時的に貯めることで下流の矢原川の水位上昇を抑制し、浸水被害を軽減する重要な役割を果たしています。

洪水調節容量は推定約30.0万m³で、この容量を超える洪水が発生した場合は、流入量をそのまま放流する「異常洪水時防災操作(緊急放流)」が実施される可能性があります。

緊急放流(異常洪水時防災操作)とは

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、ダムに流入する水をそのまま下流に放流する操作です。緊急放流が実施されると、下流の水位が急激に上昇するため、非常に危険です。

  • 緊急放流の実施が予想される場合、ダム管理者から自治体に通知されます
  • 自治体から避難指示が出たら、速やかに避難してください
  • 近年では2018年の西日本豪雨、2019年の台風19号で複数のダムが緊急放流を実施しました

矢原川ダム下流域にお住まいの方へ

ダムがあっても、計画規模を超える大雨(想定外の豪雨)が発生した場合は下流で浸水が発生する可能性があります。以下の備えを確認しておきましょう。

  1. 洪水ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している洪水ハザードマップで浸水想定区域・浸水深を確認する
  2. 避難場所・経路の確認: 洪水時の避難場所と安全な経路を家族で共有する
  3. 気象情報の注視: 大雨警報・洪水警報が発表されたら、川や用水路に近づかない

  4. 緊急放流情報の確認: ダム管理者や自治体からの緊急放流に関する情報に注意する

ダムは洪水を「なくす」施設ではなく、「軽減する」施設です。ダムの下流だからといって安全とは限りません。

矢原川ダムに関するよくある質問

矢原川ダムの貯水量はどのくらいですか?

矢原川ダムの総貯水量は約700万m³(東京ドーム約6杯分)です。

矢原川ダムは何のために造られましたか?

矢原川ダムは洪水調節を目的とする治水ダムとして建設されました。

矢原川ダムが満水になったらどうなりますか?

ダムの洪水調節容量が限界に近づいた場合、異常洪水時防災操作(いわゆる「緊急放流」)が行われることがあります。これは流入量をそのまま下流に放流する操作で、下流の水位が急上昇する可能性があります。自治体からの避難指示に速やかに従ってください。

住所を入力するだけで災害リスクを診断

防災DBでは、地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6種類の災害リスクを住所を入力するだけで無料診断できます。
三隅川水系の流域にお住まいの方は、ぜひお試しください。


まとめ

  • 矢原川ダムは島根県に位置する重力式コンクリートダムです
  • 堤高51m、総貯水量約700万m³の大規模ダムです
  • 治水ダムとして下流域の洪水被害軽減に貢献しています
  • ダムの下流でも計画を超える大雨時は浸水リスクがあります。ハザードマップで事前確認を
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 国土交通省 ダム便覧(MLIT DPF経由) https://www.mlit-data.jp/
  • 国土数値情報 ダムデータ https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-W01.html
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月