あま市のハザードマップは、洪水7河川の図、内水3地区の図、高潮、地震を分けて確認します。洪水の図だけで、自宅周辺や避難経路のすべての浸水を判断することはできません。避難所は災害の種類・規模で開設が変わるため、候補を地図で探した後、市の開設情報を確認してください。あま市「防災ハザードマップ」
あま市の公式ハザードマップを災害別に選ぶ
市は、一部河川の洪水浸水想定区域の拡大に伴ってハザードマップを改訂し、2025年12月の広報と合わせて全戸配布したと案内しています。案内ページの更新日は2026年3月ですが、各図が使う地形や想定の時点は同じではありません。
| 確認したいこと | 公式ページで開く資料 | 見る箇所 |
|---|---|---|
| 河川の氾濫による浸水 | 公式案内の「洪水ハザードマップ」:新川・日光川・五条川・蟹江川・福田川・木曽川・庄内川 | 河川名を変えて自宅・避難先・経路を照合。全体図の拡大図A・B・C等の枠から詳細図へ進み、想定規模・雨量・凡例を読む |
| 雨を排水しきれないことによる浸水 | 内水・美和地区PDF、甚目寺地区PDF、七宝地区PDF | 図中の位置図と番号1〜5から該当範囲を選ぶ。河川洪水の図とは別に、道路・地下道・周辺の低い場所を見る |
| 高潮の深さと長期浸水 | 高潮PDF | 冊子58〜59ページ相当の浸水深と、60〜61ページ相当の継続時間を分けて読む |
| 地震の揺れ・液状化・津波 | 地震PDF | 冊子72〜73ページ相当は震度・液状化、74〜75は建物倒壊、76〜77は津波。違う指標を一つの色で代用しない |
| 避難施設の位置・開設の役割 | 公式案内の「避難所関連」と市内の指定避難所一覧 | 市全体・美和・甚目寺・七宝の位置図と、最も早い段階で開設される施設/規模等に応じて開設される施設の区分を照合 |
河川洪水と内水の両方で同じ住所を探し、候補施設へ向かう道にも色や地下道の印がないか見ます。施設の掲載と、今その施設が開設されているかは別の情報です。
洪水は河川名と想定雨量を変えて確認する
例えば、新川PDFは新川流域の24時間総雨量751mm、日光川PDFは日光川流域の24時間総雨量713mm、福田川PDFは福田川流域の24時間総雨量836mmを前提とする想定最大規模の図です。
これらの数値は浸水想定の計算条件で、自宅の雨量がその値に達するまで避難を待つ基準ではありません。河川ごとに、自宅・避難先・経路の位置を同じ順序で見比べます。新川の図に色がなくても、日光川や福田川、内水や高潮の図では別の結果になる場合があります。
この3河川の図では、浸水深は0.3m未満、0.3〜0.5m未満、0.5〜1m未満、1〜3m未満、3〜5m未満、5〜10m未満の区分で示されています。深さの色と、地下道の「避難時危険箇所」の印を合わせて確認してください。印は現在の冠水・通行可否を示すものではありません。新川PDF、日光川PDF、福田川PDF
内水図には外水氾濫が含まれていない
内水は、降った雨を排水しきれず、低い場所などに水がたまる現象です。市の内水図の条件説明は、2012年当時の地形図を基に、1時間当たり83mmの雨を想定しています。計画規模で外水氾濫が起こる直前の雨を想定したもので、庄内川・新川・五条川・福田川・蟹江川などの越水や堤防決壊による外水氾濫は考慮していません。内水・美和地区PDFの冊子48ページ相当
内水図の浸水深は0.1〜0.5m未満、0.5〜1m未満、1〜2m未満、2〜5m未満の4区分です。洪水の6区分とは分け方も色も違います。内水図が白地だから河川の氾濫もない、という読み方にはできません。
排水ポンプがあることも、浸水を防ぎきる保証にはならない
甚目寺地区の内水PDF、冊子54ページ相当の「排水ポンプの停止」では、市内の雨を河川へ排水していても、河川の水位が高くなると堤防決壊を防ぐためにポンプを停止する必要があり、停止後は浸水が急速に進むと説明しています。ポンプがある場所だから安心と判断せず、災害情報に注意して早めの避難を考える材料にしてください。内水・甚目寺地区PDF
同じ内水資料は、低いアンダーパス、増水した川や水路への接近、冠水で見えなくなる側溝・マンホールにも注意を促しています。図の深さだけで、浸水した道を歩いたり車で通ったりできると判断しないでください。
自主避難で先に開設される施設と、追加で開設される施設を分ける
市の指定避難所一覧は、すべての施設が災害時に開設されるわけではなく、種類・規模によって変わると説明しています。現在の案内にある具体例は次のとおりです。
| 施設名 | 市の一覧の区分・掲載箇所 | 確認すること |
|---|---|---|
| 七宝保健センター | 「最も早い段階で開設される避難所」番号1 | 台風接近時などの自主避難の候補。現在の開設情報と行ける経路を確認 |
| 美和保健センター | 同じ区分の番号2 | 最初の段階の候補として確認。掲載だけで常時開いている施設とは扱わない |
| 甚目寺総合福祉会館 | 同じ区分の番号3 | 先行開設の候補。施設名に「福祉」があっても、案内の区分と実際の受入条件を確認 |
| 美和文化会館 | 「災害の規模等に応じて開設される避難所」番号31 | 先行開設3施設と同じタイミングと決めつけず、市の開設情報を確認 |
| 美和高等学校(体育館・武道場) | 同じ区分の番号41 | 一覧は体育館・武道場を指定。学校のすべての棟・階が対象と読み替えない |
先行開設の条件として、市は、あま市に暴風・暴風雪・大雨・洪水警報のいずれかが発令され被害が予想される場合、または市内で震度4以上の地震が発生した場合を掲載しています。気象警報については「尾張西部」全体ではなく「あま市」への発令が対象と明記しています。条件の説明を、現在の開設の確認と取り違えないでください。
開設情報は市公式ウェブサイト、市公式LINE、同報系防災行政無線、Sアラート、あま市防災情報メール、テレビ・ラジオで案内するとしています。地域ごとに避難所を限定していないことも、どの施設がどの災害でも使えるという保証ではありません。市内の指定避難所一覧
食料・水・毛布は持参し、ペットは同室と決めつけない
自主避難所は一時的に場所を提供する施設で、食糧・飲料水・毛布・携帯ラジオなどの配布はありません。必要な物を自分で持参し、非常食・非常用飲料水はいつでも持ち出せるよう最低3日分を用意するよう、市は案内しています。
市は指定避難所へのペット同行避難を可能としていますが、飼い主とペットが同じ空間で避難生活を送れるという意味ではありません。キャリーやケージ、餌・水・トイレ用品・リード等を持参し、施設ごとの一時飼育場所を一覧で確認します。市内の指定避難所一覧・自主避難所/ペット同行避難の説明
高潮は深さに加えて、0.5m以上の浸水が続く時間を見る
高潮PDFは、室戸台風級の台風(中心気圧910hPa、半径75km、速度73km/h)と朔望平均満潮位などを条件に、水門を操作規定に準じて閉鎖し、設計条件に達した時点で堤防とともに決壊する想定を示しています。複数の台風経路の結果から最大となる範囲・深さを抽出したもので、現在の台風予報そのものではありません。高潮PDF・冊子58〜59ページ相当
浸水深の図は0.5m未満、0.5〜3m未満、3〜5m未満、5〜10m未満の区分です。洪水・内水とは違う凡例で、局所的な低い場所や地下空間の状況、想定外の内水などにより、実際の深さや範囲が異なる場合があります。
冊子60〜61ページ相当の図は、0.5m以上の浸水が継続する時間を示しています。12時間まで、12時間〜1日、1〜3日、3日〜1週間、1週間以上の区分があり、短期の避難だけで済むかを考える材料になります。完全に水が引く時刻や、道路を安全に通れる時刻の保証にはできません。海岸から離れていても、高潮の遡上等により河川から浸水する可能性が説明されています。高潮PDF・冊子60〜61ページ相当
地震の各図は、範囲と計算の単位を分けて読む
地震PDFの冊子72〜73ページ相当では、震度分布と液状化危険度を250mメッシュごとに示しています。震度は6弱・6強・7、液状化は高い・極めて高い・計算対象外の区分です。「計算対象外」を液状化しない土地と読み替えないでください。
冊子74〜75ページ相当の建物倒壊危険度は、2014年の県の地震被害予測調査報告を基に、震度分布と建物の年代・構造の構成から50mメッシュごとに計算した建物全壊率の図です。自分の家の耐震診断結果や、現在の地震発生確率を示す数値ではありません。地震PDF
冊子76〜77ページ相当の津波浸水予測は、地震時の液状化に伴う破堤で河川が氾濫した場合の想定範囲・浸水深を10mメッシュごとに示すと説明しています。河川洪水の図とは条件が違い、地震・津波への備えを洪水図だけで代用できません。
同じ資料は、津波災害警戒区域の指定に伴う基準水位について、建物への衝突による水位上昇を考慮した値であり、県の「マップあいち」または市の危機管理課で確認できると案内しています。浸水深・基準水位・地盤の標高を同じ数値として扱わず、図だけで「何階なら安全」と一律に決めないでください。事前避難対象地域は、市のハザードマップ案内にある地域防災計画の案内を参照します。地震PDF、市のハザードマップ案内
深さや施設の条件が分からないときの確認先
市の案内では「マップあいち」のトップページで「くらし・安全」から「水害情報マップ」を選び、場所を合わせ、河川名などの項目を選択し、着色箇所をクリックして浸水深を確認する手順を示しています。PDFの凡例と同じ災害・河川を選んで比較してください。市のハザードマップ案内・マップあいちへのリンクと手順
小さな文字が読みづらい場合は、同じページの「耳で聴くハザードマップ」の案内も確認できます。音声コード読み上げアプリを使い、現在地や任意の地点の災害リスク等を音声で確認するサービスとして紹介されています。
不明点は、あま市市長公室危機管理課へ、代表電話052-444-1001または公式ページの問い合わせフォームから相談できます。町名と開いた図・冊子ページを伝え、「洪水と内水の両方でこの経路をどう読むか」「候補施設のどの棟が対象災害に使え、現在の開設をどこで確認するか」「移動に支援が必要な場合は事前に何を相談するか」を具体的に聞きましょう。市のハザードマップ案内
防災DBのあま市の防災情報で地域情報を整理し、避難の実施は市の避難情報と現場の状況を合わせて判断してください。