今治市のハザードマップは、まず自宅がある地域に合わせて陸地部版・島嶼部版を選び、その中で災害別の図を開くと探しやすくなります。市の「防災マップ・ハザードマップ」が、WEB地図と冊子版PDFの入口です。

避難先まで調べる場合は、冊子に載っている施設だけで決めないでください。市は、マップ作成後に避難施設の情報を更新したと案内しています。地図で自宅と経路の危険を確認し、現在の施設一覧で、災害の種類と想定規模に応じた避難可否を照合するのが大切です。

陸地部・島嶼部と、調べたい災害から資料を選ぶ

陸地部版のダウンロードページと島嶼部版のダウンロードページでは、地図が災害別のPDFに分かれています。大きな地図を先に開く前に、各ページの「ハザードマップについて(作成条件・索引図・凡例)」を確認しましょう。

調べる地域・災害 開くPDF 先に確認すること
陸地部の津波・高潮・土砂災害 「津波・高潮・土砂災害ハザードマップ」 索引図の紫色の枠から、自宅を含む図郭番号を探す
陸地部の蒼社川の洪水・土砂災害 「洪水・土砂災害ハザードマップ」 索引図の緑色の枠と、洪水の雨量条件を確認する
陸地部の内水 「内水・土砂災害ハザードマップ」 対象範囲と「既往」「最大」の条件を区別する
島嶼部の津波・高潮・土砂災害 島嶼部版の「津波・高潮・土砂災害ハザードマップ」 島嶼部の索引図から該当する枠・番号を選ぶ
大三島の内水 島嶼部版の「内水・土砂災害ハザードマップ(大三島)」 このPDFの対象が大三島であることを確認する

陸地部の索引では、紫色と緑色で図郭が別に設けられています。同じ地図番号でも、災害が違えば同じ範囲とは限りません。 「陸地部・洪水・○番」のように、地域版と災害名も番号と一緒に控えておくと、家族と同じ図を開けます。自宅と避難先が枠をまたぐ場合は、隣の図も確認してください。陸地部の作成条件・索引図・凡例

島嶼部の索引には「9-1」「14-1」「14-2」など枝番号の枠もあります。島全体を一つの番号だけで読もうとせず、自宅、避難先、その間の経路がどの枠に入るかを見ます。大三島向けの内水PDFを、島嶼部全域の内水を網羅する資料として扱わないようにしましょう。島嶼部の作成条件・索引図

蒼社川の洪水と内水は、雨量の時間単位から読み分ける

陸地部の冊子では、洪水・土砂災害図の作成条件として、蒼社川流域の1日間の総雨量227.5mmが示されています。同じ作成条件PDFの左下には、別枠で1日間の総雨量706mmによる想定最大規模の洪水浸水想定区域が載っています。

市の指定緊急避難場所一覧・陸地部にも、洪水・内水の条件が説明されています。地図と避難可否を比べるときは、次の4条件をそろえて読んでください。

災害・一覧の欄 雨量の条件 確認する対象
蒼社川洪水「計画」 1日間の総雨量227.5mm その条件で蒼社川が氾濫する場合の浸水
蒼社川洪水「最大」 1日間の総雨量706mm 想定し得る最大規模の降雨による蒼社川の浸水
内水「既往」 1時間に86mm 下水道・水路・道路側溝などから水があふれる場合の浸水
内水「最大」 1時間に130mm より大きい雨量条件での内水の浸水

227.5mmと130mmだけを比べて、内水の方が小さな災害だとは判断できません。洪水は1日、内水は1時間の値で、計算する現象も異なります。 洪水同士、内水同士で条件をそろえて、自宅や候補経路の違いを確認しましょう。

また、内水の「既往」は、一覧の説明では86mmの雨が降った場合の想定です。過去に実際に浸水した場所を記録した図そのものではありません。表の雨量は計算条件であり、その量に達するまで避難を待つための基準でもありません。

この洪水の比較は蒼社川が対象です。他の河川やため池の決壊まで、この図一枚で確認できるとは限りません。市の総合入口には、ため池など別の災害資料も案内されています。

水深の色に加え、家屋倒壊等氾濫想定区域を見る

陸地部の作成条件PDFにある想定最大規模の図では、浸水深の色とは別に「家屋倒壊等氾濫想定区域」の凡例があります。蒼社川の河岸侵食や氾濫による流れで、家屋が倒壊・流出する危険がある区域の目安です。自宅の水深だけを読んで終わらず、この表示にも重なっていないか確認してください。

土砂災害の記号も、そのPDF自身の凡例で読みます。陸地部冊子の凡例では、急傾斜地・土石流・地すべりを青・紫・赤の枠で分け、特別警戒区域には斜線入りの記号を使っています。別の地図で見た色の意味を、そのまま当てはめないことが大切です。

冊子は、表示した浸水想定区域や土砂災害警戒区域の外でも災害が発生する場合があると注意しています。色のない場所を安全と決めつけず、表示対象と条件を確認しましょう。迷った場合は、ハザードマップで色がついていない場所の読み方も参考になります。

避難場所は、現在の一覧で「災害」と「規模」の列を読む

市の指定緊急避難場所一覧から、陸地部または島嶼部の一覧を開きます。指定緊急避難場所は、災害のおそれがあるときや発生時に、緊急的に身の安全を確保する場所です。

施設名を見つけたら、その行を右へ読み、今回確認したい災害の欄を探してください。陸地部は土砂、蒼社川洪水、高潮、内水、津波に分かれ、蒼社川洪水と内水にはそれぞれ2種類の条件があります。

例えば別宮小学校運動場は、蒼社川洪水の「計画」が○でも「最大」は×です。「学校が避難場所に載っている」「洪水の欄に○があった」だけでは、想定最大規模の洪水にも使えるとは判断できません。最大規模を確認しているなら、その列の判定に合わせて別の候補を探す必要があります。陸地部一覧・別宮校区

同じ学校でも、ここで挙げた例は運動場の判定です。校舎・体育館など別の施設部分の判定として読み替えないでください。

「-」を「○」に読み替えない

陸地部の一覧では、○は使用可、×は使用不可、-は蒼社川洪水・内水氾濫の想定対象外地域と説明されています。「-」は、危険がない、使用できるという印ではありません。 該当する想定の対象に入っているかどうかを区別する記号です。

島嶼部の一覧には土砂・高潮・内水・津波の欄があり、こちらの「-」は内水氾濫想定対象外地域を示します。内水の欄が「-」でも、土砂や高潮、津波の判定は別に読む必要があります。

避難先が決まったら、自宅からそこまでの経路を地図に戻って確認します。市は、自分の地域の内外を問わず、安全に避難できる最も近い場所へ避難するよう案内しています。校区内にあることだけを優先して、危険な区域を通る経路に固定しないようにしましょう。

滞在する避難所と、当日の開設情報も確かめる

指定一般避難所は、被災した人が一定期間滞在できる施設です。今治市は、指定一般避難所を緊急的に避難する場所としても位置づけていますが、開設する施設は災害の状況を考慮して決定し、市ホームページ等で知らせるとしています。

したがって、施設一覧への掲載と、その日に開設されていることは分けて確認してください。地図に印があることだけで、現在入れる・安全に通行できるとは判断できません。

「わが家の避難計画」に、地図で読んだ条件を残す

陸地部版・島嶼部版の各ページには「わが家の避難計画」の用紙があります。地図を見ただけで終わらせず、自宅について確認した結果を、この用紙へ記入すると家族で共有しやすくなります。

陸地部版の計画用紙は、次の順に書く構成です。

  1. 家の危険性:高潮・洪水・内水・津波の想定区域に入るかと浸水深、土砂災害の区域区分を災害ごとに記録する。
  2. 誰と、いつ逃げるか:避難に時間がかかる人の有無、一緒に避難する人、支援する・してもらう人の連絡先、避難するタイミングを書く。
  3. どこへ、どう逃げるか:避難先、移動方法、移動に必要な時間を書く。

洪水なら「蒼社川・計画/最大」、内水なら「既往/最大」のどちらを見たかも添えておくと、同じ深さの数値を別の条件と取り違えずに済みます。地図と施設一覧を確認した日も控え、改訂や家族の状況の変化があれば見直しましょう。

資料の選択や施設の判定が分からない場合は、市の防災危機管理課 0898-36-1558 へ。「陸地部の洪水図と、○○運動場の最大規模の欄を見ている」のように、地図の地域版・災害・施設名・欄を伝えると確認点を共有できます。住所から地域の情報を調べたい場合は、今治市の防災情報へ進めます。