旭川市で自宅周辺の水害を調べるなら、市の「防災これ一冊まとまっぷ」2026年3月版から、洪水と内水の両方を確認してください。市が公開する住所別の拡大図は洪水用です。その図だけでは、雨水を排水しきれずに起こる内水氾濫まで確認したことにはなりません。

このページ上部の地図で住所周辺を探したら、以下の手順で市の公式図と照合します。地図の種類、住所の探し方、新旧版の違いを順に整理します。

まず開く公式図を選ぶ

市の冊子は、必要な部分だけダウンロードできます。市街地の水害を調べる場合は、洪水と内水を掲載したP15〜30が入口です。郊外のP31〜37は洪水のみなので、内水も含まれていると思い込まないようにしてください。

確認したいこと 開く資料 確認する範囲
市全体の水害の分布 冊子P11〜14 洪水・内水の全体図
市街地の自宅や職場周辺 冊子P15〜30 洪水・内水の地図
郊外の住所周辺 冊子P31〜37 洪水の地図。内水は別途、対象区域を確認
住所から洪水図を探す・印刷する 地区別の拡大版 住所索引で該当する地区図を選ぶ
地図を拡大しながら確認する あさひかわデジタルマップ 洪水・内水など、表示する情報を分けて確認

冊子のページ構成は市の公式ダウンロード案内、住所別の図は洪水ハザードマップの拡大版に掲載されています。

スマートフォンでは、まず軽量版の分割ファイルを選ぶと扱いやすくなります。市の案内では、冊子全体の軽量版が34,597KB、高画質版が448,481KBです。高画質版は通信量も大きくなるため、住所を探す段階で全冊を読み込む必要はありません。印刷の細かさが必要になったときに、該当する図を選び直せます。軽量版の案内・高画質版の案内

洪水図と内水図は、原因も対象区域も違う

洪水は、川の水があふれることによる浸水です。内水は、降った雨を排水しきれず、下水道などから水があふれることによる浸水です。旭川市は、両者の対象区域も次のように分けています。

図の種類 市が示す主な浸水の原因 対象区域
洪水ハザードマップ 河川の氾濫 市内全域
内水ハザードマップ 雨水の排水が追いつかず、下水道などからあふれる 主に下水道で雨水を排水している区域

出典:旭川市「浸水の想定条件」

洪水の拡大図で自宅に色がなくても、内水まで安全だとは判断できません。 まず内水の図を別に開き、自宅がその図の対象区域に含まれるかを確認します。内水図でも色がない場合は、浸水の想定がないのか、そもそも表示対象の外なのかを分けて考える必要があります。

また、「川が堤防を越えていないから、雨水も排水できている」とは限りません。市水道局の説明では、河川の水位が上がると逆流を防ぐために樋門を閉め、その結果、街の雨水も川へ流せなくなる場合があります。川からの洪水と、街の中にたまる雨水は、別々に確認する理由がここにもあります。旭川市水道局「大雨のときには」

色のない場所をどう読むかは、ハザードマップの白い場所・色がない場所の考え方でも説明しています。

洪水図を細かく確認するときは、市の拡大版ページにある「住所から探す」を使います。同じ永山地区でも、条・丁目によって掲載される図が異なります。

市の住所索引に当てはめると、例えば次のように分かれます。

住所の例 索引に掲載された住所範囲 選ぶ図
永山1条10丁目 永山1〜2条6〜18丁目 28 永山地区-2(流通団地付近)
永山1条20丁目 永山1〜8条19〜24丁目 30 永山地区-4(永山支所付近)

これは地図を選ぶための住所例であり、2つの場所の危険度を比較したものではありません。「永山だからこの1枚」と決めず、条・丁目まで索引と照合してください。市のページでは、地区名や一覧図から探す方法も選べます。

印刷した洪水拡大図で自宅と経路を確認したら、内水は冊子の該当図やあさひかわデジタルマップで別に確認します。拡大した図ほど、すべての災害が詳しく載っている、という意味ではありません。

保存済みの古い地図と、2026年版を混ぜない

旭川市の2026年3月版は、中小河川の浸水想定を反映した洪水図と、内水図をまとめた冊子です。以前の地図を保存している場合は、新しい冊子を起点に確認し直してください。市の改訂説明

市が公開するデジタルマップのレイヤー一覧には、洪水の情報だけでも「新ハザードマップ」「旧ハザードマップ」「新ハザードマップで追加された河川」が別に掲載されています。内水の「雨水出水浸水想定区域」も別の情報です。

紙の図とデジタル地図で色が違って見えたら、まず次の条件をそろえます。

  1. 洪水と内水のどちらを見ているか。
  2. 2026年版と旧版のどちらか。
  3. 表示している河川の範囲が同じか。

色の違いだけでは、工事によって危険が減ったのか、図に載る情報が増えたのかは分かりません。地図の版と表示対象をそろえてから比較することが先です。

自宅の色を見たら、通る道も確認する

次は、自宅から避難先までの道、通勤・通学路を確認します。自宅の周辺だけで図を見るのを終えると、途中の危険な場所を見落とすおそれがあります。

市のデジタルマップの公開レイヤーには、土砂災害警戒区域等のほか、「避難時に注意を要する箇所(アンダーパス)」も含まれています。普段通る道路にアンダーパスがある場合は、位置を公式地図で確認し、その道を通れない場合の経路も家族で考えておきます。市の搭載レイヤー一覧

「指定避難所」と「指定緊急避難場所」も別に掲載されています。施設が地図に載っていることと、その災害で利用できること、現在開設していることは同じではありません。行き先は、市が示す対応する災害や最新の開設情報を確認して選んでください。冊子の避難所等一覧はP45〜46です。市の冊子・避難所等一覧の案内

ハザードマップは、条件を定めた浸水の想定図です。現在の雨や道路の状況を示す地図ではありません。大雨のときは、市の最新の避難情報や気象情報を確認し、図の色だけで避難する時刻を決めないでください。警報と避難情報の読み分けは、警戒レベルと避難判断の読み方で確認できます。

確認が終わったら、家族に残す4項目

自分の住所で公式図を開いたら、次の4項目をひとつのメモに残しておくと、同じ図を家族と確認できます。

  • 洪水図の版と、住所索引で選んだ地区図の番号。
  • 内水図の対象区域に自宅が含まれるか、確認した資料。
  • 避難先の候補と、通る道の洪水・内水・土砂災害、アンダーパスの有無。
  • 大雨時に確認する市の避難情報と、家族で動き始める条件。

洪水と内水を別々に調べ、住所の図を選び、経路まで見る。この順序で確認すると、「地図に色があったか」だけで終わらず、自分が次に確かめる場所が分かります。