鹿嶋市の公式ハザードマップは、市の防災ハザードマップ案内からダウンロードできます。鹿島地区と大野地区それぞれに「洪水・土砂」と「津波」があり、計4枚を地区と災害別に選びます。

自宅が載る図を開いたら、周囲の道路と建物で位置を探し、その図の凡例を確認してください。避難先や経路が別の図の範囲まで続く場合は、隣の地区の図も確認します。1枚の色だけで、ほかの災害まで安全だとは判断できません。

地区と災害を選ぶ4枚の公式PDF

市名は「鹿嶋市」ですが、地区版の名前は「鹿島地区版」と「大野地区版」です。資料名の地区と、調べたい災害をそろえて開きます。

地区・資料 主に確認するもの PDFのリンク
鹿島地区・洪水/土砂 北浦・鰐川の洪水の浸水深、家屋倒壊等の区域、土砂の警戒区域 鹿島地区版(洪水・土砂)
鹿島地区・津波 津波の浸水深と避難の考え方 鹿島地区版(津波)
大野地区・洪水/土砂 洪水の浸水深と土砂の警戒区域、避難施設 大野地区版(洪水・土砂)
大野地区・津波 津波の浸水深と避難の考え方 大野地区版(津波)

各図の道路・施設名を手がかりに自宅や勤務先を探し、経路上の危険な区間も確認します。図の端に近い場所は、隣の地区の図と位置を照合してください。この記事は、個別の住所が区域に入るかどうかを判定するものではありません。

北浦・鰐川の洪水は、流域と時間を含めて読む

公式案内によると、洪水図は、2016年度に霞ケ浦河川事務所が作成した北浦・鰐川の浸水想定区域図をもとにしています。霞ケ浦流域の192時間総雨量853mmと、72時間の想定最大規模降雨660mmが、想定条件として記載されています。

853mmと660mmは、集計する時間が違います。数字だけを比べて雨の強さを決めたり、自宅付近で同じ量の雨が降るまで避難を待ったりしないでください。洪水図の「洪水の浸水想定条件」で、対象となる水域・流域・時間を一緒に確認します。

PDFは、中小河川や水路、下水道などからの浸水によって、図に示す範囲外でも浸水する可能性があると説明しています。この洪水図だけで、身近な道路の冠水や内水まで確認が済んだとは判断できません。

洪水と津波は、水深の色分けも別に確認する

洪水図と津波図には、どちらにも浸水深の色分けがあります。ただし、区分は同じではありません。

確認する項目 洪水・土砂のPDF 津波のPDF
浅い水深の区分 0〜0.5m未満 0.3m未満、0.3〜1.0m未満
中間の水深の区分 0.5〜3.0m未満、3.0〜5.0m未満 1.0〜2.0m未満、2.0〜5.0m未満
水深以外の記号 家屋倒壊等氾濫想定区域、土砂災害警戒区域・特別警戒区域など 避難所・緊急避難場所など

洪水と津波で似た色に見えても、その図の凡例を読まずに同じ水深へ読み替えないでください。家屋倒壊等の区域や土砂災害の枠線も、浸水深の色とは別の情報です。

市は、津波図について「東北地方太平洋沖地震」と「茨城県で想定した地震」の2つのシミュレーションを重ね、最大となる浸水深を抽出したものと説明しています。特定の地震が起きた際に、図の深さと範囲がそのまま再現されると決めつけるものではありません。

土砂災害の区域と、地図の時点を確かめる

市の案内ページは、2024年の整理で洪水・津波の浸水区域などは変更せず、土砂災害について11箇所の区域等を見直したと説明しています。変更箇所の図面も同じページから開けます。

一方、洪水・土砂PDFの奥付には2022年3月発行と記載されています。案内ページの更新日と、図に印刷された発行年月は別です。古い紙の図を使う場合は、公式案内の変更箇所や県が公表する区域情報も確認し、自宅付近の境界が分かりにくいときは市へ問い合わせてください。

PDFは、土砂災害警戒区域などに指定されていない場所でも土砂災害が発生する場合があるとしています。色がついていない場所の読み方も参考に、区域の色だけで安全と判断しないようにしましょう。

避難施設は、古いPDFの名称と現在の一覧を照合する

洪水・土砂の地図には避難施設一覧がありますが、別に市の避難場所等の案内から、2025年4月1日現在の指定一覧が公開されています。

例えば、鹿島地区の洪水・土砂PDFには「高松小学校」とありますが、2025年の一覧には同じ粟生301の住所で「旧高松小学校」と記載されています。この名称の差から、指定解除や利用できない理由までは判断できません。候補施設は新しい一覧の名称・住所と、災害種別ごとの適否を確認してください。

指定一覧には、洪水・土砂災害・地震・津波・火事・内水氾濫の欄があります。災害から緊急的に逃れる「指定緊急避難場所」と、一定期間滞在する「指定避難所」の区分も分けて読みます。近い施設であっても、調べている災害に適しているかを確認し、経路も併せて考えましょう。

津波の避難と、施設の開設確認を準備する

津波PDFは、海や川の近くで地震の揺れを感じた場合、津波情報を待たずに速やかに高い場所へ避難するよう案内しています。避難を呼びかけ合い、警報などが解除されるまで元の場所へ戻らないことも説明されています。洪水時の施設開設を待つ考え方を、津波から逃れる行動に当てはめないでください。

洪水・土砂については、平時に自宅付近の危険、避難先、経路、家族の支援の必要性を確認します。現在の施設開設や混雑は、市の開設状況の案内から確認します。市は開設決定を防災行政無線、かなめーる、Xなどで知らせるとしています。

福祉避難所は、施設の安全確保や職員配置などを確認して開設するため、災害発生当初から原則開設されるものではありません。支援が必要な場合は、平時に市へ相談しておきます。

鹿嶋市の防災情報と公式の最新情報を併せて確認してください。想定図から、現在の冠水や通行の可否、個別住宅の安全、避難施設の開設を判断することはできません。